のづ随想録 〜風をあつめて〜
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【のづ写日記 ADVANCE】

2002年04月04日(木) さくら。今更だけど。

 今更、ではあるが、もう4月だ。なんかばたばたしているうちに、あっという間に一年の四分のイチは既に過ぎ去ってしまった。あ、似たようなことを先月も書いたような気がするな。いかんいかん。
 今年は100年に一度あるかないか、という位の異常気象らしく(聞いた話なので嘘だったらごめん)、例年なら今ごろ桜満開!という時期なのに今はもうすっかり葉桜になってしまっている。世間では花見のタイミングを逸した人も多いだろうなあ、と思う。コンビニでもこの異常気象のおかげで一気に早まったお花見対応が出来ずに大きなチャンスロスをしてしまった店も少なくなかった、と聞く。
 ウチの部署も毎年、“花見”と称した屋外飲み会を実施しているのだが、やはり素早く駆け抜けていった桜前線に着いてゆくことが出来ず、どうも今年は花見をせずに済むようだ。
 桜、と言えば、みなさんはまずどこの桜を思い浮かべるでしょうか。
 俺の心の原風景とも言える桜は、卒業した高校にある坂道の両側に並んだ桜。
 校舎がちょっとした高台の上にあるので、自転車通学の生徒達は通称いろは坂と呼ばれるこのうねった坂を登ってゆかねばならない。逆に下校時には沢山の自転車達がこの坂を軽やかに滑ってゆくのだが、ちょうど今くらいの時期の桜が舞い散る頃が、実に気分のいい風景となる。
 例えば土曜日の午後。授業が終わり、気分よく下校。空は春霞の青空。坂の両側の桜から薄い桃色の花びらが雪のように舞い降りている。その中を滑り降りてゆく。絵画のような風景。家に帰って、ふと気づくと、胸のポケットに桜の花びらが入り込んでいたりして、なんか、倖せな気分。
 思い出すだけでも優しい心持ちになれるなあ。


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