こんな時期になにを卒業するのかというと、もうあっさりと言ってしまうけれど、この『二文字タイトル』をである。 こういうことは神経質に記録を残しておくタイプで、昨年の7月から戦略的にこの『二文字タイトル』をスタートさせて、通算66回。むりやり二文字を当てはめたタイトルも含め、約1年間に渡り『二文字タイトル』を貫き通してきた。ココの目次ページにずらり二文字の言葉が並んでいるのを見るとちょっと壮観じゃありませんか。 三谷幸喜の『オンリー・ミー』というエッセイ集があるのだが、その中に二文字タイトルを発見したのがそもそもの始まりだった。笑わそうとしていないけれど、底辺の方ではしっかり計算されていて、言葉選びがちょっとだけ可笑しくて、すこしすました感じの三谷幸喜のエッセイの見た目だけでも真似ようと、ココの『二文字タイトル』がスタートした。当然、三谷幸喜のような洒脱な文章など展開される由もなかったが、それでもタイトルが二文字、ということにすぐに注目した貴重な読者もいて、読書好きの彼の指摘は『ディック・フランシスばりの二文字攻勢。なかなかやるね』 ふふん、分かるやつには分かるのだ。俺は“ディック・フランシス”ばりなのさ――と瞬時に三谷幸喜を地平の彼方へ追いやってしまったが、実際のところは“ディック・フランシス”が誰なのかさっぱり分からない。漸くさっきWEBで調べてみたら、イギリスのミステリ作家ということが判明。なるほど、作品リストを見てみると、『興奮』『名門』『勝利』『不屈』などなど、二文字のタイトルがずらり。これに比べると俺の『二文字タイトル』には、こう、重みが無いことが分かる。もうちょっと早く調べていればうまく流用できたのになあ。
次回からはまあ特にひねりもないタイトルに逆戻りとなりますが、まあ内容はさほど変らないと思うのであまり気にせずに更新をお待ちください。 なんとなく気分だけ変えてみたくて、ココのデザインをちょっとだけいじってみました。近いうちにもうちょっと手直しをしようと思っていまあす。
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