のづ随想録 〜風をあつめて〜
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2003年11月01日(土) ヒーリングサウナでまったり

 先週は一週間ずっと出張で、正直なところ、かなり疲労がたまっている。休日出勤してやっつけてしまおうと思っていた仕事を明日に回して、今日はゆっくりと休むことにした。で、まあ、いつもの話になってしまうのだけれど、目指すは、我が心の故郷・『湯楽の里 所沢店』。馴染みのスーパー温泉でまったりしてしまおうという魂胆。
 もう、何度ここに足を向けたことだろうか。初めて訪れたのは恐らく2年ほど前。本社に転勤になる前、まだ現場仕事で営業車を走らせている頃だった。夏の暑い夜、仕事帰りにふらりと立ち寄ったのが初めてであったと記憶しているが、それからじわりじわりとスーパー銭湯の魅力にハマっていった、という感じだ。
 今日はいよいよ「会員証」を作ってしまいました。100円の手数料を取られたけれど、これからは通常の100円引きの会員価格で入浴できる。所沢市内にはあと2ヶ所のスーパー銭湯があるけれど、立地的、設備的にもここ『湯楽の里』がベスト、会員証を作らない手はない、という判断だ。
 そして今日は出張疲れをしっかり癒す、というテーマのもと、400円の別料金を払って『楽蒸洞(らくじゅどう)』というヒーリングサウナにも入ってしまいました。これがなかなか侮れない。
 このヒーリングサウナは40℃程度の低温サウナで、パンフレットには遠赤外線だのトルマリン鉱石だのマイナスイオンだのというちょっと健康チックな言葉がちりばめられていた。まずは通常の湯船でしっかり温まった後、受付で渡された浴衣を羽織って指定の時間に建物の2階にある『楽蒸洞』へ。待合室のテーブルに置いてある案内文には「楽蒸洞に入る前には備え付けのミネラル水を飲みなさい、ここのサウナは発汗作用がすごいから」というようなことが書いてあったので、素直にミネラル水をコップで2杯。そして、係員に案内されて『楽蒸洞』なるヒーリングサウナに入っていった。
 俺が予約した時間はたまたま人が少なくて、おばさま達が5人と俺一人であった。そのサウナは、ちょうどシングルベッド大の大きさに砂利が敷き詰められていて、それぞれが手渡されたバスタオルを砂利の上に敷いて横になり、25分間を過ごすのである。
 横になってみると、背中の砂利からもじんわりと熱が伝わってくる。辺りには天然ハーブの香りが漂っていて、薄暗いサウナはぼんやりと赤い照明で照らされていた。さらに照明が落とされると、程なくしてこんなアナウンスが流れてきた。
『楽蒸洞へようこそ。このヒーリングサウナは……』
 環境音楽のようなゆったりとしたピアノのメロディをバックにした、落ち着いた女性の声だった。声はこのサウナの効能やちょっとした注意点などを必要以上に“癒し”の声で説明していた。
 俺は目を閉じ、ヒーリングサウナ満喫体制に入った。静かな女性の声がサウナ内に響いていた。
『――ゆっくりと目を閉じ、どうぞゆっくりとおくつろぎください……』
 女性の声はそこで終わり、ピアノの音がすこしだけ大きくなった。
 ああ……、気持ちいいなあ……。俺はぼんやりと静かなメロディに耳を傾けていた。

 ここで、悪い癖がでた。
 この穏やかな状態で、ピアノ曲の代わりに、『スネークマンショウ』かなんかが流れてきたらかなり面白いんだけどなあ。『やれぇチャンピオン! 殺せぇ!』っていう、あのネタなんかが合うなあ。

 こんな莫迦なことを考えているのもわずかな時間だった。低温サウナなので大したことはないだろうと高をくくっていたが、なんのなんのじっとりと汗がにじみ出てくるのにそう時間はかからなかった。それでも一般のドライサウナとは比べ物にならないくらい心地よいので、俺はハーブの香りの中、あっさりと深い眠りの中に溶けていってしまった。25分の時間を過ぎた頃にはすっかり汗びっしょりに。
 湯船で温まり直して、風呂上りにはコーヒー牛乳。そしてお食事処に場所を移して、『ソフトクリーム&日本茶』のゴールデンコンビでしっかりシメた。
 いやあ、ホント、疲れを癒すことの出来た一日でありました。これで長嶋ジャパンが勝ってくれたら言うことなかったんだけどな。


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