当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2002年05月31日(金) 菫の花

今日は開学記念日らしいが、どこも通常授業体制を取っている。
去年まではお休みだったはずなのに・・・不思議な光景である。
それでもウチの研究室は休講だったので他人事なのだけれど。

さて、愚痴愚痴と言い続けてきたレジュメも漸くゴールが見えてきた。
もちろん完全体とは程遠い位置にあるものだけれど、
そもそも完成したレジュメなんて存在しないのではないか。
こんな小娘が半月ばかりウンウン唸って漱石が説けるのであれば、
私は明日からでも大学教授の仲間入りだろう・・・有り得ない。
ということで、出来るところまで精一杯やったレジュメ、これでよしっ。
それで何かイチャモンを付けられたなら、レポートを書くまでよ。

で、今回の演習でチラリと触れることになったのが漱石俳句。
キーワードが「菫」である俳句を探していたら、以下の句を見つけた。

  菫ほどな小さき人に生まれたし

明治三十年に詠まれたこの一句が非常に印象的であった。
漱石の大親友かつ近代俳句を代表する正岡子規をして、
「超然」と言わしめた漱石俳句の真髄に少し触れたよう。
漱石がいったいどのような心境でこの句を詠んだかは分からないが、
何となく言いたいことに共感できるところが不思議である。
いや、何となくでいいんだよ。頭で考えるより、心で感じろ。

ラジオからPE'Zの「akatsuki」が流れてきた。
格好いいなぁ・・・生で聴いたらどれだけ気持いいだろう。



2002年05月30日(木) 『ロンドン日記』

今月中に何とか近代文学演習のレジュメを仕上げたい一心で、
朝からPCにかじりついている。今、8合目辺りか・・・辛いよぉ。
内容に関しては、発表が始まらなきゃどうしようもないだろと逃げっ放し。
だって、修論やらなきゃいけないんだもの。とほぉ。

本日の一作:
・『ロンドン日記』(南方熊楠/平凡社『南方熊楠全集 別巻2』)

漱石のロンドン生活と比較する意味で、熊楠日記も拝読。
南方熊楠はちょうど漱石とすれ違いで帰朝した人であるが、
ロンドンでの精力的な活動には全く頭が下がる。
大英帝国博物館に所蔵される東洋系の文献は彼が整理したのである。
柳田國男にならぶ民俗学者だとばかり思っていたから、吃驚である。

でも、熊楠はあまり行儀のいい生活はしていないようで。
西洋人と喧嘩はするし、深酒をしてベッドで吐くし、
おまけに歯が痛くなったり、持病が出たりと忙しい人である。
事あるごとに「禁酒・禁煙・禁茶(紅茶)」を誓ってみたり、
勉学に専念すべしっと気合を入れてみたりしているところをみると、
どうも短期間で誓いを破っているのであろう・・・自分と変わらんな。
それでも、漱石と違って内容がカラッとしているのは何故だろう。
本人の性質の違いと人付き合いの良し悪しの違いであろうか。
好対照な2人の異文化体験日記、比較するとなかなか面白い。

ざっと一読した後に、ふと気づいたこと。
別に漱石も熊楠も他人に読ませるつもりで日記書いてないだろうにね。
むしろ、漱石なんて読まれないと思ってるから愚痴愚痴やってるのに。
ちょっとだけ申し訳ないなぁ。。。ちょっとだけだけど。



2002年05月29日(水) 「爆笑オンエアバトル アンジャッシュ編」

今日のゲットは~~、アーンジャーーッシュ!!
「爆笑オンエアバトル アンジャッシュ編」DVDを購入。
これまでのネタが収録された、まさにアンジャッシュ尽くしの一本。
嗚呼、なんて幸せが詰まったDVDなんだろう・・・たまらん。

アンジャッシュは人力舎に所属するお笑いコンビ。
児島氏と渡部氏が結成した2人組が私は大好きなのである。
何といってもあの緻密に計算し尽くした賜物であるネタが好き。
それに加えて、渡部氏のルックスが好き(児島氏も勿論好きだけど)
もう私の中では非の付け所がないのである。
ダウンタウン→爆笑問題に続くお気に入りといっても過言ではない。

そんな2人を初めて見たのは、平成11年5月。
何気なく観ていたオンバトに登場した2人を見て一気にはまったのである。
別にあの時見逃していても、いつかは好きになったのだろうけれど、
ちょうどオンエアを逃した直後のリベンジだったらしく、
それ以降の大活躍を見逃さないで済んだのはありがたいことである。

ということで、DVDを観賞していたのだけれど、
三年前にもなると、二人とも若い~~~!! びっくりした。
でも、ネタはやっぱり何度見ても笑える・・・悔しいぐらい面白い。



2002年05月28日(火) 願書提出/雪ふわわ

今日、遂に志願書を提出してきたぞっと!
もうこれで後には引けないのだというちょっとした不安と、
やっとここまで来たという感慨で胸がいっぱいである。

が、今日ははっきり言って厄日であるとしか言いようがない。

まず、コンタクトレンズをはめようとしたら、右はあるのに左がない。
どれだけ探しても、どこにもない・・・何故?(涙)
仕方がないので、コンタクトレンズを作りに行くと、
ドライ・アイだと判明・・・目薬をどっさり戴く羽目になった。
これで、13000円が一気にパ~。

さらに、志願書に写真を貼ろうと思ったら、写真がない。
どれだけ探しても、どこにもない・・・マジで何故?(激涙)
仕方がないので、写真屋に改めて証明写真を取りに行く。
土曜日に用意していたのに・・・これで1360円がパ~。

何故、金欠月間に限って無駄にお金が飛んでいくのだろう。
フラフラになりながら、願書を提出したのは13:30。
予定では10:00には提出しているはずだったのに、とほぉ。

今日は自分なりに非常に頑張ったので、珍しくアイスを買って帰る。
LOTTEの「雪ふわわ」は本当にふわふわしていて、デリシャス。
この夏、はまりそうかも。



2002年05月27日(月) 違ったのかっ!

先週から訳の分からない歯痛に悩まされつづけていた私であるが、
今日になって、漸くその原因が医師との相談により判明した。

原因、以前治療した歯が誤って内部で炎症を起こし、激痛。

何だ、親知らずじゃなかったのか・・・とほっとした直後、
(確かに親知らずが痛いような気がすると言い出したのは私だよ。
でも、あんた、プロだろ? その場で違うって気づけよ・・・
つうか、先週愛飲していたあの化膿止めは何だったのさ?)
と、長年通い続けている医師の温和な笑顔に一抹の不安が。

でも、さすがに治療してもらったのでもう痛みはナッシング。
その点ではプロなので、非常に信頼しているのであるがね。
ただ、親知らずがなくなったわけでもないので、
いつかはコレを抜く日が来るのだなぁと思うと泣けてくる。

それにしても、院生室で親知らずと喚いていただけあって、
明日訂正するのはちょっと気が引けるなぁ・・・まぁ、いっか。



2002年05月26日(日) おめでとうございます!!

内定を取った弟が明日帰省するということで、一日彼の帰省準備に付き合う。
私も一人暮らしだった時はいろいろ日常品を買ってもらったことを思い出し、
改めて両親の愛情に感謝しながら、店内を回った。
ちなみに、私の今日の買物はもっぱらユニクロ。
帽子と七分袖のカーディガン&アンサンブルになるような半袖のセーター。
色的にはO・Z・O・Cで見たアンサンブルと同じなので、アレはもう買わないな。

夜、居酒屋。
親知らずが痛いことも忘れて、ガバガバ飲む。
どうせ、親知らずを抜いてしまえば当分飲めないわけだし。
久しぶりに酔って、イイ気分になる。

さて、今日は私がリスペクトするTAKURO氏の誕生日。
おめでとうございます、おめでとうございます、おめでとうございます。
友人達からは不思議がられているけれど、私は本当にこの人のファンなのです。
だから、今日もお祝いのつもりでいつも以上に飲みました。
この人に会えたことを本当に感謝しているのです。
だから、今日は最高にイイ気分。
明日から、また頑張ろうと素直に思えるイイ夜なのでした。



2002年05月24日(金) 韓国料理に舌鼓

最近、どうも近代文学演習が気に食わない。
教授のやりたいことと私達の演習方法が合わないらしいのであるが、
私達だってそれなりに試行錯誤を繰り返しているつもりなのに。
それぐらいなら、どういうふうにしたいのかおおまかに教えてくれ!
加えて、自分の主張ばかり通すなっ!!
そりゃ研究者としてのキャリアなんて比較するほうがおかしいけれど、
貴方の漱石像をホイホイ聞くぐらいなら、「演習」なんて言わすな。

あと、レジュメに書いてあることを訊くな・・・つうか、読めよ。


なんて、院生室で怒り狂っていたら、皆急に空腹が。
とりあえず19:00までは頑張ってみて、それから夕食に出かけた。
目的地はとある韓国料理店。
そこで、去年卒業した同期(彼は韓国留学で1年休学していた)I井氏が
厨房に入りつつ、韓国まで仕入れに行ったりと忙しくしているのだ。
ちょっと迷いながら到着すると、店内にI氏を発見!!
彼も私達の訪問を非常に快く受け入れてくれた(そりゃ、客だしな)。
それにしても石焼ピビンパの焼ける音は非常に食欲をそそる!
皆でハフハフ言いながらほうばっていると、I氏が改めて登場。
チジミとプルコギをサービスしてくれるという・・・感動。
もちろん、少しも残さず完食しましたとも。
結果として、どうも私が一番辛いものに強いらしいことが判明。
そりゃまぁ・・・酒飲みですから(苦笑)

I氏に再訪を約束して、店を出る。
次は冷麺を食べに行くぞ~~と誓った頃にはすっかり機嫌も直っていた。
やっぱり、食欲が満たされるというのは大事なことだよね。



2002年05月23日(木) 「freebird」

最近、歯のことばかり書いているような気がするが仕方がない。
不思議なもので、人間はどこか一点に激しい痛みを覚えると、
全神経がそこに集中するために、他に気が回らなくなるのである。
だから、ものすごく歯が痛くて頬を押えている時に、
押えている手が自分の手じゃないような気さえしてくる・・・うぅん。

「うたばん」を観ると、先週に引き続きSMAPが。
私はジャニーズに関しては特に好きでも嫌いでもないのだけれど、
SMAPの曲は何故か好き・・・カラオケでもよく歌うし。
といいますか、SMAPはやはりイイ曲を提供してもらっているのでしょう。
まさやん、スガシカオをはじめとしてね。
その中で今回の新曲「freebird」もやっぱり好きだった。

♪まばゆい光に飛んでゆけ いつか僕等が費やしてきてる時間は
言葉よりも星の数よりも とても大切なものに変わってくでしょう

胸に染み込む歌詞じゃないですか。
今自分達がやっていることは、「いつか」報われるわけですよ。
だから、焦らないでじっくり頑張れ・・・頑張れ、自分。



2002年05月22日(水) ロンドンに行きたい

歯医者に行って、化膿止めと痛み止めを貰ってくる。
とりあえず痛みが治まらないと、それ以上の治療はできないらしい。
来週、今後の予定を相談すると言われた・・・つまり、抜歯の相談。

近代文学演習のほうの発表資料を作り続ける。
今年の課題は漱石のロンドン留学による異文化体験ということなので、
漱石の日記を参考に追体験してみるような形になる。
よって、専門書以外にガイドブックやらエッセイやらを読む。

・・・ロンドン、行きたい~~~!!

いまだパスポートも持たず、海外体験のない私が
行ってみたいと思う国・・・それがイギリス。
あのそこはかとなく漂う高貴さに憧れるのだろう。
そして、その憧れは漱石も感じたものに違いない。
たとえ食事が褒められるものでなくても、天気が悪くても、
赤いバスが見たいし、アフタヌーンティを楽しみたい。
ロンドン塔だって、生で見たいさ、そりゃ。

などと考えていたら、今渡英しているY本女史からメルあり。
彼女も今年の7月で帰って来るんだよなぁ。
帰国したら是非お土産話の一つも聞いてみたいものである。
その前に、レジュメ仕上げないと・・・ふぅ。



2002年05月21日(火) 『恋人たちの誤算』

今朝、4:00に歯に激痛を覚えて目覚める・・・何だ、コレは。
とりあえず痛み止めで誤魔化しながら大学へ行ったところ、
それはきっと親知らずのせいだと断定される。
そういえば、歯医者にも言われたような気がする。
ということで、昨日の決断をあっさり翻し、明日歯医者へ行こう。

本日の一作:
・『恋人たちの誤算』(唯川恵/新潮文庫)

何人かの女性が出てくるタイプの小説であるが、
孤独であることを認めぬために1人を満喫するキャリアウーマンと、
1人の男性のために全てを投げ打ったお嬢様タイプの女性。
とりあえず、この2人が軸になって物語は動く。
うぅん、正直にいえば昨日読んだ作品のほうが好きだなぁ。
(まぁ、こっちは舞台が舞台なだけに自然と思い入れが湧くからね)
正反対の2人が最終的には寄り添うという点では、
直木賞受賞作品である『肩ごしの恋人』のほうがずっと面白い(当然か)
ただ、「誤算」は誤算のままで終わるかもしれないけれど、
時と場合によっては新たな世界への後押しになることもあることを、
堂々と描ききっているところが気持いいと素直に思う。
そう簡単に人生の敗北者になってたまるかという2人の意気込みに乾杯。



2002年05月20日(月) 『夜明け前に会いたい』

歯医者の結果、虫歯はないらしい。
ならば、今、どうしてこんなに痛いのかしら?(キレ)
とりあえず後一週間我慢して、痛みが治まらなかったら、
もう一度歯医者に乗り込んでやる・・・とほぉ。

本日の1冊:
・『夜明け前に会いたい』(唯川恵/新潮文庫)

唯川女史の出身地が舞台。
ということは、当然私にとっても縁の深い場所である。
だから、登場する街並が非常にリアルで面白かった。
たいていの小説は東京が舞台であることが多いから、
東京の住人はいつもこんなデジャブを覚えながら小説を読むのであろうか。
それとも、喧騒を離れた地方だからこそこれだけ生々しいのかな。

主人公の希和子は一枚の加賀友禅をきっかけに、運命の相手に巡り合う。
芸妓であった母親とずっと2人きりで暮らしてきた地を離れ、
愛する人に従って上京しようとする最後の場面での母親の台詞が格好いい。

  「・・・希和子が瀬尾さんを幸せにしてあげるんだ。
  自分の惚れた男が幸せになれば、自然と自分も幸せになる。
  すべては自分に返って来るんだ・・・」

女性だって誰かに幸せにしてもらうことばかりを願っていては、
本当の幸せを掴み損ねてしまうのかもしれない。
幸せになりたければ、やはり自分から行動しなければいけないのだな。
この台詞を言える母親の生き様が非常に価値あるものに思える。
うぅん、負けていられないぞって気分になるなぁ。

只今、弟が帰宅。内定をもらえたらしい。おめでとう!



2002年05月19日(日) 過去を顧みるということ

何故だかよく分からないが、歯が痛い(爆)
先月やっと完治したと思ったら、この始末ですかぃ?
このままでは集中を欠いて作業もうまく進まないので、
明日歯医者へ行ってこようと決意する。。。面倒くさい。

今日も教職論文の練習をする。なかなかうまくいかない。
小論文を書くにあたって、どうしても自分の経験を振り返ることになる。
小学校、中学校、高校・・・どれもそれなりに楽しかったけれど、
あまりにも漠然とし過ぎていて、具体的な映像が残っていない。
その一方で、思い出したくないことほどよく残っている。
中学校の時に、最初で最後の「絶交」なるものと経験したことや、
高校を卒業してすぐに部活の友人と揉めたこと・・・
どちらも本来はすごく仲が良かった相手だったから相当つらかった。
もちろん、今だって思い出すと一気に気が滅入る。

人間とは過去の失敗を糧に成長していく生き物であるとするならば、
私は彼等からきちんと何かを学び得たのであろうか。
そうでなければ、あまりにもつらい記憶だけが残ることとなる。
どうか、この悲しい思い出が私の中で生かされますように。

こんな事を思い出していると、私などが教師になっていいのかと真剣に悩む。
それから、はじめから完成した人間などいないと思い直す。
思い直しては、また落ち込む・・・それをずっと繰り返している。

本日のBGM:
・「Shepherd Moons」 by.ENYA



2002年05月18日(土) 友人に昼食を御馳走になるということ

大学時代の友人から「昼食を御馳走するから遊びにおいで」とメル有り。
断る理由なんてさらさらないので、喜んで出掛けることとする。
彼女とはサークルも学科が違うのだけれど、何故かウマが合ったので、
そのままずっとお付き合いを続けているちょっと特殊な友達。

本日の昼食:
・ツナの和風パスタ
・マッシュポテト
・ミニトマト&ゆで卵半分

実家に戻ってから料理らしい料理をしなくなってしまった私には
感動もの食事が食卓に並んでいた・・・イイ奥さんになるよ、貴女は。
食事をしながら近況報告をしてみる。
彼女が勤務している印刷会社には今年8人の新入社員が入社したらしい。

「そのうちの1人が人事部に配属が決まったんだけど、
 人事ってめったに新入社員が入らないのね」
「だから、人事のお偉いさん達が張り切って新歓しちゃって、
 どんどん飲ませたら、最近の過労と相まって・・・」

「血吐いて、即行入院しちゃった」

えぇぇぇぇっ、そんな明るく話す内容じゃないんじゃないの?
最近おとなしい飲み会しか経験していない私にはびっくりの話。
社会って厳しいのね、なんてちょっとびびった昼下り。



2002年05月17日(金) 口は災いのもと

院生室に篭もりきりの私達は、学部生との付き合いが少ない。
特に今年配属が決まったばかりの2年生ぐらいになると
顔さえも知らないというのが現状であったりする。
よって、今日、廊下で挨拶してくれた女子も全然知らない子。
頭を下げられたので反射的に会釈をしたわけだけれど、
思わず「・・・誰だろ?」と隣のT甫女史に呟いてしまった。
その後、ちらっと振り返ったら彼女とばっちり目が合った。

・・・聞こえてたかも・・・とほぉ。

せっかく挨拶してくれた相手に対してこのテイタラク。
何でも素直に口にすればいいってものではないことを
改めて実感した放課後の1コマ。
嗚呼、申し訳ない。



2002年05月16日(木) 第2回教職ガイダンス

・・・風邪引いたかも。
昨日気をつけようと誓ったばかりなのに、すでにこの様。
身体がだるい、そして胃の調子が悪い。
用心して、今日は薬を飲んで早く寝ることにしよう。

さて、今日は第2回教職ガイダンス、願書の添削。
A4用紙の2/3に志望動機を書き、1/3に自己PRを書くのであるが、
これが非常に厄介なことこのうえなしであるから困ってしまう。
まず書き出しでウンウン唸り、書き始めたら1枚に収まりきらず頭を抱え、
ここ1週間ずっと考えた挙句に2:00までかかって書き上げた1枚。
おかげさまで、指導に当たってくださった講師からは褒められ、
もう少し推敲を重ねれば大丈夫と太鼓判を戴いた。
あぁ、良かった・・・って、これで合格できるものでもないけれど。
とりあえず願書は余裕をもって提出できそうではあるぞ。

ガイダンスが終わってから、演習準備に移行。
漱石の文章中に「アンポンタン」の文字が見られ、ちょっと笑う。
M木女史が面白がって辞書を繰ったところ(このテの手間は厭わない)、
正式には「安本丹」であることが分かった。漢字があったのね。
さらに、辞書の同頁内に「あんぽたる」という言葉も発見。

*「あんぽたる」=「やっつける」

また一つ賢くなった平和な一日。



2002年05月15日(水) 健康診断

今年も健康診断の時期がやってきた。
おかげさまで何事もなく終わってくれてありがたい。
身長体重も少しも変わらず(それはそれでやや不満なのであるが)、
血圧もまさに正常値をキープ、矯正視力も1.2、1.5で良好。
ほっと一安心の午後。

ただし、院生室は風邪が密に流行しているのでやばいのである。
K氏→T甫女史に続き、今はN尾女史がマスクを装備している。
健康診断に不健康そのものでやってきたN尾女史は、
案の定、耳鼻科や内科でちょっとひっかかっていた。お気の毒。
次はM木女史なのか、はたまた私に飛び火するのか?
できればこの辺で断ち切っておきたいものである。
ということで、うがい・手洗いは必須事項。






2002年05月14日(火) 「ハリー・ポッター」DVD盤

体調不良で午前中いっぱいで帰宅。
電車を待つ間、新☆堂で「ハリポタ」DVDを買ってしまった。
本当は我慢するつもりだったものをポンと衝動買いしてしまった理由には、
一つは気分がくさくさしていたのでぱっと晴らすため、
もう一つは朝の「目覚まし」の中の軽部氏による洗脳があげられる。
だって、せっかくDVDプレイヤーを持っているんだし・・・まぁ、いっか。

DVD盤の映像特典、かなりすごい。
遊び心がたくさん詰まっていてさすがとしか言いようがないわ。
映画自体はまた暇な時間にでも見るとして・・・
結局1時間たっぷりDISK-2のほうで遊んでしまった。
何のために早く帰ってきたのやら・・・バカだなぁ。

さらに、DVDをいじっている間にK氏からメル。
修論予備発表会が6月22日に決定とのこと。
てっきり7月頭だと思っていた私に痛恨の一撃を食らわせてきた。
はぁぁ、そんな切羽詰まった時に何を発表しろと言うんじゃぃ!?
ますます時間がなくなってきて、もう涙が出そう。
私もホグワーツ魔法学校に行きたい・・・
なんて、現実逃避の一つもしたくなるっつうの。
全く、今日は何たる厄日なんだろう。とほぉ。



2002年05月13日(月) 『こころの処方箋』

演習が・・・終らなかった(涙)
それもこれも再度課題を出されてしまったM木女史のレジュメに
教授があれやこれやと意気揚揚と喋りだすからだよ。
私としては、いつ発表が回ってくるのやらと心臓バクバク。
本当にどうして発表に慣れないのか自分でも謎。
そして、こんなことで私は教師になれるのかしらん?
K氏に「はじめはイイカンジだったのに後半飛ばし過ぎ」と失笑を買うほど、
また早口になってしまった模様。注意したのになぁ、トホ~。

本日の一作:
・『こころの処方箋』(河合隼雄/新潮社)

河合隼雄氏といえば、受験評論文における有名人。
彼の著作から数多くの試験問題が作成されていたりするわけなのであるが、
マトモに読んだのは実はこれが初めてだったりする。
さすが心理学の大家、かなりタメになる話が詰まっている。
といっても、全てを鵜呑みにするのではいけない。
自分にとって必要な情報を選出できなければ、役に立たない。
・・・なぁんて、感化されやすい私はすっかり感服しているのだけれど。

目次を眺めているだけでもじゅうぶん興味深い。
その時々に必要な部分を読めばいいのだ。さすが『こころの処方箋』
今の私に必要なのはおそらくコレ↓

「羨ましかったら何かやってみる」

他人(特に特定の人間)を羨ましいと思うときは、
自分の中の可能性を見落としてしまって歯痒いせいでもある。
他人を羨む前に、今自分にできることをやればいい。
まるで自分のことを見透かされているようでいたたまれない気分になるが、
「暗いと不平を言うよりも進んで灯りを点けましょう」に通じる精神論である。
是非、参考にさせていただきたいものだと思う。



2002年05月12日(日) 恩師の手紙

昨日は何故だか21時半から爆睡。自分でも自覚ないぐらい。
結局、巨人阪神戦の結果さえ知らずに寝てしまった(清水さんのHRはかろうじて)
そこで、今日は朝からやる気満々で勉強に励んでみる。
とりあえず、明日はやっと演習発表の日なのでレジュメチェック。
すでに出来上がっているレジュメを時間を置いて見直すのはやっぱり嫌。
恥かしい・・・でも、もう修正している時間もないっつうの(涙)

勉強の合間に手紙の整理をしていると、一枚の葉書を発見。

  卒業、そして合格おめでとうございます。

との書き出しから察すると、私が大学へ入学する時にいただいたもの。
懐かしい・・・中学2年生の頃の担任であった恩師からの葉書である。
私はこれまで多くの先生方に出会ったけれど、恩師は3人と決まっている。
1人目は祖母、元国語教師だった彼女には教師になる夢を与えてもらった。
2人目は小6の頃の担任、彼には教師に必要な愛情と情熱を教わった。
そして3人目が葉書の差出人である先生である。
彼に会ってはじめて、私は国語の教師になろうと思った。
それまでは漠然と教師になりたいなぁ程度だったのだから、大進歩である。
つまり、恩師というのは私が教師になる契機を与え続けてくれた人のこと。
あれからもうすぐ10年になる。
私はようやく彼等と同じ舞台に立つためのスタートラインに立てる。
まだ先は長いぞ、ともう息切れしかかっている自分に鞭打つ日々を過ごしている。



2002年05月10日(金) 「IT’S A WONDERFUL WORLD」

なんだかだるいなぁ・・・いまいちテンションがあがりきらない。
いまさら五月病もないでしょうに・・・ふぅ。
でも、無事お誕生日をお祝いできたことだし、よしとしよう!

そして、今日はミスチルのアルバム発売日(昨日買ったけど)。
祝デビュー10周年☆これからも頑張ってください。

M-1 overture
  
M-2 蘇生
  ♪叶いもしない夢を見るのは/もうやめることにしたんだから
      今度はこのさえない現実を/夢みたいに塗り替えればいいさ

M-3 Dear wonerful world
♪通り雨が上がったら/鼻歌でも歌って歩こう

M-4 one two three
  ♪暗闇で振り回す両手もやがて上昇気流を生むんだ
       
M-5 乾いたKiss
  ♪ある日君が眠りに就く時 僕の言葉を思い出せばいい

M-6 youthful days
  ♪胸の鐘の音を鳴らしてよ
   
M-7 ファスナー
  ♪もしも ウルトラマンのそれのように
      総ての事にはファスナーが付いていて

M-8 Bird Cage
  ♪あなたの口づけで僕が変われたならいいのに

M-9 LOVE はじめました
  ♪LOVE はじめました/去年よりおいしくできました

M-10 UFO
  ♪冷めかけたスパゲティーをフォークに巻き付けては/甘い憂鬱を噛みしめる

M-11 Drawing
  ♪もっともっと上手にいろんな絵が描けたなら/やっぱり君を描きたいな

M-12 君が好き
  ⇒1/10付日記

M-13 いつでも微笑みを
  ♪そう だからいつも微笑を いつでも微笑を

M-14 優しい歌
  ⇒8/20日付日記

M-15 It's a wonderful world
  ♪この世界は今日も美しい そうだ美しい

絵本のようなジャケット、中は優しい写真の数々。
M木女史は「おいしそうなジャケット」と評しておられたが、
さてさて中身のほうはどう思われるやら・・・来週ご賞味いただこう。



2002年05月09日(木) 『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』

今日は大学のほうで教職ガイダンスがあったので、参加。
前半部は講師の先生からのタメになるお話があったが、
後半部は実際の模擬面接なので、ドキドキしながら参加した。
今度の講師の先生は非常に温和で親切(小学校校長ってのがよく分かる)、
この人が本番でも面接官だったらよかったのに・・・
しかし、やっぱり学生同士の練習は生温い気がする。
初受験の学部生がほとんどだったからってこともあるけれど、
本番での講師陣の勢いはハンパじゃないことをもっと覚悟しておくべき。
といっても、私自身も1年のブランクですっかり腑抜けてるなぁ。
明日からもっと気張っていこーー!!

本日の一作:
・『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(江國香織/集英社)

最新短篇集。恋愛に関するものばかり。
しかも起承転結が見つからないほどの短篇。
そこに江國女史の魅力が凝縮されているような作品である。
さて、表題作「泳ぐのに、安全でも適切でもありませんとは・・・
結局何のことかといえば、すなわち「人生」のことであった。
チキショウ、やられたっと思った。
読むまで全然分からなかった、変なタイトルだと思っただけだった。
本当にプロのセンスってのは凡人を超越したところにあるのね。

好きなのは表題作と「うんとお腹をすかせてきてね」
あいかわらず不倫の話なのだけれど、どこか可愛い二人が描かれている。
食べ物の趣味が合うということは本当に必要なことなのだなと思う。
 
  あたしたちは毎晩一緒にごはんを食べる。
  (中略)
  だからあたしは思うのだけれど、あたしたちの身体はもうかなり
  おなじものでできているはずだ。
  栄養素というか、肉体的組織の構成成分として。

こういう意識の持ち方は非常に素敵な気がする。



2002年05月08日(水) 『サヨナライツカ』

最近の私の中での流行語は、「そも」
「そもそも」というよりもカッチリしているので格好いいから。
院生室内で使ったら笑われてしまったけれど、いいの、いいの。
言葉は使ったもの勝ちだから、使わねば損なのだ。

本日の一作:
・『サヨナライツカ』(辻仁成/世界文化社)

今年の秋に中山美穂・大沢たかお主演で映画化される話題作。
(つうか、別の意味で話題になったというべきなのかな、これは)
小説としては二部構成。
第一部は結婚を間近に控えた男性が魅力的な女性と恋に落ちる物語。
第二部は人生の山場を越えた男性が女性との運命の前に平伏す物語。
かなり情熱的な内容であるが、ラストには仄かな無常観が漂っている。
禁断の愛など経験したことのない私にとっては想像するしかないが、
人間には結構な確率でこういうことが起こり得るのかもしれない。
でも、それは刹那的であるからこそ燃え上がるのだ。
2人のように人生の半分の長さをかけてお互いを想い合っている場合、
それはもう恋とか愛とかを超越した何かに変化しているような気がする。
そして、そういう相手に巡り会う確率はかなり低いのではないであろうか。

この小説の魅力は冒頭に登場する詩ではないかと私は思う。

  人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
  愛したことを思い出すヒトとにわかれる

  私はきっと愛したことを思い出す

文章であるからこそ効果を発揮するこの詩を映画ではどう活かすか。
おそらく映画は観ないとは思うけれど、少しだけ楽しみな気がする。



2002年05月07日(火) 『少年と少女のポルカ』

午前中は勉強会、午後は買い物を。買い物といっても個人的な買い物でなく、
間近に迫った誕生日に向けての相変わらずのプレゼント探しである。
どうしてコレだと頭の中に思い浮かべれば浮かべるほど見つからないのだ?
なんて、当たり前のことを思いながら電車を乗り継ぎ、歩き回る。
おかげで帰ってきたら足が痛い・・・湿布貼らねばならんのね。

本日の一作:
・『少年と少女のポルカ』(藤野千夜/ベネッセコーポレーション)

藤野氏は第122回芥川賞受賞作家である。
受賞作品『夏の約束』は当時本屋で立ち読みをした。
(芥川賞作品は短いので、本気を出せば簡単に立ち読める)
今回は表題作の中における「ボヘミアン・ラプソディー」という曲の
解釈の仕方を考察するという講演会が週末にあるそうなので。
ただし、講演会には行かないけれど。

表題作「少年と少女のポルカ」と「午後の時間割」は両方とも
世間一般の常識と呼ばれるレールから少しだけずれた若者が登場する。
同性愛者であったり、電車に乗れない病気になってしまったり。
でも、今作品を読んでいると、そもそも常識って何だという気がしてくる。
若者はナンダカンダ悩みを抱えて、その時を生き抜く。
世間はどうあれ、彼等はきちんと自己を受け入れて生きている。
そのことが潔く、気持いい。非常に現代的な小説であると思う。

  人と違うってことは辛いか、テシロギとハルコは泣き笑いの顔に向かって
  声を掛け、辛いのか、テシロギ、どれくらい辛い、泣きたいくらい辛いか、
  それとも死にたいくらいか、と訊いた。泣き笑いの顔がさらに歪みながら
  頷いたので、でも死ぬなよ、とハルコは言った。ホモぐらいで死ぬなよ、
  テシロギ。               ――――――「午後の時間割」

ハルコは少し男っぽくて変わっているけれど、ノーマルな女の子である。
その彼女が恋人になるはずだった男性にゲイだと告白されて、返す言葉。
実はこの部分が特に気持よくて、好きだったりする。
普通は変に同情的になるか、逆に軽蔑するかになりがちなのに、
ハルコはスパンと一番大事な部分を言ってのけているのである。
しかも、おそらく無意識に。
テシロギがハルコとならば。。。と思ったのがよく分かる気がするなぁ。



2002年05月06日(月) GWラスト

遂に黄金連休が最終日を迎えてしまった。
しかし、実を言えば院の講義は金曜までないんだな、これが・・・
ということで、一応3日間休日続行なのであるが、
この期間を本当に遊んで過ごすヤツがいたら顔を見たいね。
とりあえず明日から再び大学院通いが始まる。
特に明日は中国人留学生との勉強会が入っているので気合を入れねば。

最終日の本日は初めて院生女子4人で買い物に出かけた。
名目上は去年チューターをしていた台湾人留学生が
連休明けに誕生日を迎えるのでプレゼントを探しにきたのであるが、
結局はウダウダ洋服などを見ながら回っただけになってしまった。
それはそれで非常に楽しいのであるが・・・かなり疲れる。
なにせ彼女達3人とウチの服の趣味が全然違うから困るのよ。
基本的にシンプルな服が好きなので、どうしても柄物には手が出ない。
キャミよりもTシャツが欲しいし、小物もシンプルなほうが好き。
おかげで店の中にいても、全然違う方向ばかり見ていたような気がする。
そして、何よりも彼女達は足がめっさ遅いのである。

と書いてはみたが、別に仲が悪いわけでもなく。
結局、買い物なんて個人でするものなんだなと思ってしまった。
とりあえず今日はO・Z・O・Cで見たアンサンブルがイイカンジだったかな。
昨日カーディガンを買っていなかったら即買いだったのに。



2002年05月05日(日) こどもの日なのに。

今日は日中は大学時代の友人と会う予定。
二人で街中をブラブラしていたのだけれど、どうも寒い。
梅田で紫雨林のライブに行く予定だという友人は27度で参っているのに、
ウチはどうみても体感温度20度以下のような気がしてならないのである。
そこで、仕方なくシャツに合うカーディガンを探す。
Do Familyでチャコールグレーの綿カーディガンをゲット。
Doは友人とよく冷かしに行くけれど、実際の買い物ははじめてかも。
普段ならば全く愛想のない店員も今日はニコニコしている。
分かりやすくて、私的には楽なんだけどなぁ。

夜は高校時代の部活の先輩後輩と飲む予定。
5人いるうち先輩1人、後輩3人、私。
結構同期同士で連絡を取り合っているらしいけれど、
うちの代ってどうしても付き合い悪いんだよねぇ。
そもそも、私は引退してからちょっといざこざがあったので、
連絡を取りづらいヤツがいるのが問題である。
夏に大型の同窓会をするらしいのだけど、ちょっと面倒だなぁ。

そういえば、今日は暦上こどもの日なのに、
柏餅を食べ損ねてしまった・・・ちょっと悔しい丹後の節句。



2002年05月04日(土) 信州一泊旅行

日記をさぼって何をしていたかと言えば、親孝行をしていました。
来年は弟も私も(多分)社会人をしているので、今年が最後の家族旅行。
3日の5:40に家を出て、車の中で長野行きを決定、
あいかわらず行き当たりばったりの家族旅行の開始である。

1日目は善光寺と川中島古戦場へ。
善光寺名物の七味唐辛子を友人のお土産に買う。
善光寺は2回目の訪問になるのであるが、謡曲にも関係あるうえに、

   さる程に、二人(虎御前と手越の少将のこと)打つれ、麻衣、紙の衾を
  肩にかけて、諸國を修行し、信濃國の善光寺に、一兩年の程、他念を
  まじへず、念佛申、過去聖霊、頓證菩提といのり、また都にものぼり、
  法然上人にあひ奉、念佛の法門をうけたまはり、

とあるように、『曽我物語』で虎御前が出家してから訪れた場所でもある。
私にとっては非常に因縁深い土地であることは間違いないので、
ちょっと念入りに見学をしておくことにする。古戦場はまぁ・・・公園かな。
昼食に蕎麦とおやきを食したので、夕食は普通に居酒屋だった。
皆旅疲れでイイカンジに酔いが回ってしまい、帰り道は軽く千鳥足。

2日目(つまり今日)は6時出発、
下諏訪神社(御柱は大きいぞ)を見学、万治の石仏も拝んでくる。
それから諏訪湖の脇を通り抜け、高松城を見てから、
霧が峰ビーナスラインに突入、ドライブしてくる。
山のほうはさすがに気温が低いのでパーカーが手放せない。
おまけに雨も降るし、濃霧も立ち込めるし・・・くわばらくわばらである。
運転手である弟はずいぶん楽しそうだったが、もう少し晴れないとなぁ。

さて、一泊旅行はナンダカンダで無事に終了、万々歳であるがさすがに疲れた。
本当に旅行は常に新鮮で楽しいのであるが、やっぱり我が家がいいなぁと思う。
IC降りた時は心底ほっとしたし、PCの前に座っている現在も実感する。
とりあえず今日はもう休んで、連休明けからは論文講座に取り組もう。
(帰ったら教材一式が届いて、ちょっと凹んだ葉明なのであった)



2002年05月01日(水) 縮毛を矯正しました。

三ヶ月ぶりの美容院。
馴染みの店員さんに「もう随分(縮毛)出たねぇ」と苦笑されながら、
2時間半の耐久レースに挑み、無事に成功した。
あぁ、頭が軽い!
あいかわらずかけた直後のわざとらしい直毛が家族には不評だが、
連休明けには馴染んでイイカンジになる(予定)
というか、本人がそれを望むんだからいいじゃないか。

さて、皐月に入ったということで、
気分もずっと晴れやかになったゲンキンな葉明ですが。

「皐月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」

『古今和歌集』、よみびとしらずのめちゃくちゃ有名な一作。
この和歌によって、「花橘」といえば「昔の(恋)人」という連想が
古典文学の中に定着したといっても過言ではないほど重要。
たとえば、『新古今和歌集』、式子内親王。

「かへり来ぬむかしを今とおもひ寝の夢の枕に匂ふたちばな」

どうして夢の中で橘の香りがしたのか・・・
勿論『古今集』の和歌をふまえて内親王が詠んだから。
こういう連鎖が長い歴史を持つ古典の魅力だなぁと私は思うのである。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質Ⅱ]

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