頼むヨ。 - 2003年11月30日(日) 「既存」 ×きぞん ○きそん 「刺客」 ×しきゃく ○しかく ×青田刈り ○青田買い ×的を得る ○的を射る ○当を得る 間違っても専門外だとかぬかすなよ。 レジュメがそれじゃ締まらねぇんだよ。 頼むからしっかりしてくれ日本人。 FedEx - 2003年11月29日(土) 夕方出勤ですぐに帰るわけにはいかず、だからといって帰宅するまで 我慢できるわけもなく、人目を忍んで開封した。怪しまれないように 堂々と作業したつもりだったが、内心は衆目よりも小包の正体への ドキドキで一杯だった。幼子が抱くそれによく似ていた。 梱包は慎重に、極めて慎重に解いた。箱いっぱいに封じ込められた 異国の空気と貴方の気持ち、それを僅かたりとも逃がしたくはなかった。 その正体の大部分については割愛する。それは僕と貴方だけの秘密。 ただ、随所に鏤められた細やかな気遣いが嬉しかった。マップがあれば 貴方の歩いた道を辿ることができるし、次のプランを練ることだってできる。 軽食に立ち寄ったお店のコースターは貴方の歩く通りの雰囲気を匂わせた。 “ADMITS ONE Student”と記されたチケット。労せず、並ばず、心ゆくまで 鑑賞できるという美術館で、その傍らに僕の影を置いてくれたのだろうか。 そして何より嬉しかったのは貴方の筆跡。 何物にも代え難い一番の宝物。 ありがとう。 ありがとう。 何度繰り返しても伝えきれないから、 だから早く、 早く帰ってきて欲しい。 Surprising Game - 2003年11月28日(金) 前日、と言ってもすでに日付けは変わり、明け方の4時をまわっていたが、 そんな時間になるまで同期と研究室に残っていたせいでこの日の起床は 午後2時を少し過ぎたくらいだった。寝ながら潰してた右の耳が痛かった。 いつものようにシャワーを浴びて、朝食(?)を買い、研究室へ向かう。 雨は降っていなかったが、雲が重く覆い被さり、辺りは実に薄暗かった。 ― ガチャ わずかに開いたドアの隙間から立ち込めた空気があふれ出す。 壊れ気味のエアコンが唸っている。相変わらず加湿器に水はない。 入り口近くにいた男が口を開く。確かこの時間はゼミだったはずだ。 「遅えんだよ。」 は? ゼミは? 「まだボスがいなくて。それよりさ、」 あれ? 何? この小包。 「知るかよ。来たら置いてあったよ。」 「てゆーか、こっちが聞きてぇよ。」 いやいやいや。オレも知らねぇよ。 「いいから早く開けろって。」 「そうそう、開けろって。」 いいからまず飯を食わせろ。 さっき起きたばっかなんだから。 「オマエの空腹なんざ知ったこっちゃねぇよ。」 「オレらは中身が気になってしょうがねぇんだよ。」 うん、オレも気になるね。 「だろ?」 でもまず飯。ハラヘッタ。 「だからさ、」 ― ゼミやるってー。 はい、行ってらっしゃいー。 「あー、もう。」 「ゼミ中に開けたら承知しねぇゾ。」 ふふん♪ ― バタン 閉じたドアが喧騒に蓋をするや否や、改めて小包を手に取った。 差出人は知っている。咄嗟に素っ気無い素振りをしてみせたのは こんなに早く届くと思っていなかったのと箱の大きさに驚いたためだ。 本当ならば人目も憚らず飛びつきたくなるほど嬉しい贈り物だ。 Ain't i Lost? - 2003年11月25日(火) VBと言うとVisual BasicよりVenture Businessな講義ばっかり 受けてる今日このごろ。今晩は招いた部外講師との懇親会。 WEBで単位を確認したら忘れかけてた夏休みの集中講義の 単位が確定し、思いがけず半期を以て卒業単位を確保した。 これでのんべんだらりとしてても一応卒業だけはできるわけで。 と言いつつ、しばらくは修士論文と就職活動に追われるわけで。 卒業と言えば、学部のときの同窓会誌が送られてきて、同期では 昨年に引き続いてオレだけが進路未定のまま空欄になっていた。 親交のあった人には直接話してあるから大して問題はないし、 おもしろいから、と言うより更新のために会費(6000円!?)を 納入するのがメンドイからもうしばらくこのままにしておこう。 上野駅で、 - 2003年11月24日(月) 「ゴメン!」って思いっきり肩を叩かれた意味が、 今日やっと分かりました。な〜んてこったい。 でも、これで悩まずに眠れるよ。ふう。 ファイティング・ニモ - 2003年11月22日(土) だと思ってたら違うんですね。 てっきりさらわれたニモが勇敢に立ち向かうストーリーかと。 正しくは『ファインディング・ニモ』で、 お父さんがニモを探しに行くお話だそうです。 早く見つかるといいね。ニモ。 BGM : 『Gold Experience』 / Prince 輸入中古でようやく見っけ。 何で廃盤になるんだよー。 まったく。 六趣〜special〜 - 2003年11月18日(火) 研修で青森県六ヶ所村を中心にいくつかの企業や施設を 見学してきた。一泊二日。新幹線はやてにて先程帰宅。 建設中の原子力発電所の圧力容器の外殻など普通に 暮らしていたら全く見る機会がなかったであろう施設の 深奥部に立ち入ることができたのはまさに千載一遇の 幸運であったと言える。専攻と教授には感謝である。 その他にも企業を訪問したがここでは割愛する。 もう一つ楽しみにしていたのは現地の中学校での交流で、 そこでは学生が主体となって大学紹介に関する一時間の プログラムを組んだ。PowerPointで作成して発表練習を 重ねて臨んだ甲斐あって研究紹介はよくまとまっていたし、 肝心の子供たちの反応も上々で大変有意義であった。 僕も開会後の十分間で大学紹介を任され、緊張のせいで かなり早口になりながらも何とか無難にこなせたようだ。 驚いたことに生徒から「ヤッシーに似てる」と指摘された。 おそらく眼鏡のせいだと思うのだが、確か前にも誰かに 言われたのだ。「オマエそれ盛り込まなきゃダメじゃん」と ハッサンにダメ出しを喰らった。次回があったらファンタの ドラゴン先生とどっちにするか考えよう。 BGM : 『面影』 / 小島麻由美 自戒セヨ - 2003年11月15日(土) おぞましい嫉妬と憎悪にまみれた夢を見た。 出てくる人物は全て実在していて顔は不鮮明ながらも 概念としての存在が確立されている。そのうちの一人、 実に象徴的な一人を僕は持っていたナイフで刺した。 半ば衝動的ではあったが行為自体に躊躇いはなかった。 おそらくずっとその機会を窺っていたからだ。仮面の奥に 潜む黒い影。彼こそが自分の本体なのではないかという 疑問は日に日に膨らみ続け、留まることを知らない。 ナイフが刺さったままの男が詰め寄る。僕は後悔する。 何故、息の根を完全に断ち切ってしまわなかったのかと。 立チ塞ガル者アラバ此レヲ斬レと、そう躾けられてきたし、 それに能わないわけでもない。それを唯、怠ったのだ。 自らの意図が理解できなくなったところで容赦なく現実に 引き戻された。せっかくの約束の時間はとうに過ぎていた。 今週はほとんど余裕がなかった。僕はあからさまに態度に 出るらしく、またもや周囲の人間に当たり散らしてしまう。 こうしてまた一つ自己嫌悪の種が増える。影は大きくなる。 拝啓 さくら様 - 2003年11月10日(月) 出会ったのは夜更けの盛り場でした。 当時の貴方はまだ高校生でしたね。 あれから早くも5年が経ちました。 貴方が受験を迎えるのはこれで何度目になるでしょう。 その度に不安定さを辺りに撒き散らしてきた貴方ですが、 壁を一つ越えるごとに成長していく姿は頼もしくもありました。 常に自らの目標を求め、努力し続ける姿は素晴らしいと、 心からそう思うのですよ。 だから大丈夫。 頑張ってきた貴方だから、 きっとうまくやれる。 今日だって、ほら、ね。 遠い街の寒空の下から、成功を祈ってます。 行ってらっしゃい。 ボナリガトウ。 - 2003年11月09日(日) ほどなく上野に移動した。 秋田県の宿泊施設があるので幼い頃幾度となく訪れたが、 こうして一人で歩いてみると多少趣が違って見える。 それでもスクランブルだけは相変わらず雑多で忙しない。 一蘭でラーメンを食べた。薄かった。硬麺にすれば良かった。 とりあえずアビにメールしてみる。「ふっ」じゃねぇよ。オイ。 都美術館の『大英博物館の至宝展』を見に行った。 「東京モーターショー」と「ガウディ展」と「大英博物館展」、 このいずれかを見に行こうと思ったのが2週間前の筆記試験で 訪れた際だったが、残念なことに幕張での未来の車の祭典は 僕の上京を待たずしてあっさり閉幕してしまったのだ。 美術館は40分待ちの列を作っていた。昔、仙台でルノワールを 見たとき以上(当然ながら)の混雑模様である。閉口した。 『イギリス行った方が早そうね』 ごもっとも。^^ 館内は至宝展というだけあって世界の各大陸の歴史的文化財が ちりばめられていた。いつもなら足を止めて一点一点じっくりと 見入るものだが、圧してくる人混みがそれを許さなかった。 文化財で一般にとっつきやすいと言うか、感銘を受けやすいのは エジプトのようである。やはりピラミッドの存在は偉大なのだろうか。 昨年の仙台でのエジプト展に続いてここでもミイラや棺に圧倒された。 こんなとき、高校で世界史を履修しなかったことを後悔する。 もう少し史実に通じていればより深みを慮ることもできたはずだ。 それでも彼らが止まっていてくれるのだから僕は進むことができる。 後ほどイギリスにてゆっくり鑑賞することを約束して足早に立ち去った。 6時。ぼんと居酒屋に行った。久々の酒。旅先。面接。スーツ。邂逅。 ここ数日のいろんな要因があいまってあっさり酔っぱらってしまった。 オーラムのみんなに電話したり隣の合コンをチェックしたりと楽しかった。 ぼんありがとう。今間違ってボナリガトウって打つとこだったよ。 帰り着いた仙台は雨の冷たさが肌を刺すようだった。 アパートには一通のDMと月曜のバイトの連絡。 次へ向けて蓄えるべきものは多い。 「お客さん、終点ですよ。」 - 2003年11月08日(土) ・・・んん? すっかり寝入ってしまっていたようだ。 車掌に起こされるなんて初めての経験だが、 仙台終着で助かった。下手したら誰もいない 秋田まで帰ってしまうところだった。 どうやら飲み過ぎたらしい。 今日は午後から赤坂で試験だった。朝の新幹線で 東京まで行き、JRを四ッ谷で降りた。上智大学の 脇をすり抜け、とあるホテルの庭園に迷い込んだ。 厳かな料亭が木々と同化していた。 気が付くと建物の中におり、そこが試験会場だった。 入館の際に書類の提示を求められると聞いていたのに 裏から入ってしまったものだから少しきまりが悪くて、 何事もなかったかのように一度退館して再び入った。 控え室では張り詰めた空気が立ちこめていたが、 隣の男性は気さくな人で快く会話に応じてくれた。 早稲田で政治学を専攻していると言う。どうやら 学部生が多かったようだ。朝の新幹線で仙台から 来たと言ったらたいそう驚いた様子だった。 結果から言うと面接には敗れた。面接官から提示された ケースに対して十分な解答を示せなかったのが敗因だ。 『確固たる裏付けがないと発言を控える傾向がある。』 小学校6年のときの成績表に担任から書かれたことを 今でも覚えている。12年も経った今日に響いている。 夏の榊さんの集中講義でも露呈した自分の弱さだ。 それ以外にも最初だからこそ学ぶことも多かった。 今日の分は次に生かそう。ここはまだ通過点。 8:30 - 2003年11月02日(日) 4号線をひた走り「角田 丸森」の標識を左へ。 この先に本当に街があるのだろうかというくらい 深い暗闇に包まれた一本道が続いていた。 十数キロ走ったところでようやく繁華街を見つけ、 些細な不安は解消された。連絡を取り落ち合う。 時刻は20:30をまわっていた。 初めての一人暮らしの佇まいは学生のそれとは 大きく違い、広さと設備だけなら優雅そうに見えた。 しかし、新人が故の激務が部屋を彩る暇を与えない。 果たしてそれは2年後の自分の映し鏡か。だとしたら 滲み出る幸せも少しは分けてもらいたいものだ。 会うのはおよそ1年ぶり、いや、1年半にもなるだろうか。 彼女が卒業して以来ずっと会っていなかったかもしれない。 ただその声の存在感で、そこにいると錯覚していたのだ。 「パチン!」 急に音が弾ける。次いで頬に痛みが伝わった。そして気付く。 はたかれたのだ。何故かは分からない。何か癇に障ったか。 もしくは全くの気まぐれか。分からない。でもそういう子だった。 少しは落ち着いたようだったが、同居した幼さもそのままだった。 社会人の先輩である彼女に就職活動の進捗状況を報告してみた。 業界を告げただけであからさまに機嫌が悪くなり、生意気だと 罵られたばかりかあまつさえ落ちてしまえと言われる始末。 僕はそういう負の感情を表に出すことを極端に嫌う。 けれども彼女はそれを負とは認識していないのだろう。 その純粋すぎる奔放さは時折羨望の対象になるのだ。 宴も跳ねて帰路に就く。次回は霞ヶ関で会う約束をした。 胸いっぱいにためこんだ幸せを抱えて車を走らせたが、 車ごと街に閉じ込めんばかりの深い霧に惑いそうになった。 思えば長い一日だった。 寝惚け眼で白線を捉えながら、 霞んだ夜空の向こうに貴方を想っている。 何かが変わろうとしている。 ふとそんな気がした。 「来て欲しい。」 - 2003年11月01日(土) 紅い衣が美しい峡谷へと出向いた。 先日の猊鼻渓で気付いたことだが案内標識にて 峡谷は英語で“gorge”と表記されており、 気を抜くと“george”と読んでしまいそうになる。 ・・・どうでもいいことだ。 とにかく紅葉は綺麗だった。2時間も歩き通しで大変だったが、 道が起伏に富んで曲がりくねっているので、歩を進めるごとに 突然眼前に広がる新たな景色にどんどん引き込まれていった。 折り返し地点での絶景を見ながら食べた岩魚もうまかった。 好天に恵まれたので日焼けが気になるところだ。 峡谷を後にして同じ観光客の数珠繋ぎの列に車を連ねると メールが届いた。それも5通。全然気に留めていなかったが、 それまでは電波が届いていなかったのだ。 最初の1通は『5時に角田駅集合!』というものだった。 次いで届いたメールは返事を出していない僕に業を煮やして 送ったものだろうと推測したら、いつもの勝ち気な彼女からは 想像もつかない言葉が目に飛び込んだ。 『今日は無理かな。来て欲しい。』 慌てて時計を見ると16:54。 疲れ切った同乗者に事情を告げ、100kmの道程を急ぐ。 初めて運転するIMPREZAは薄暗い街を軽快に駆け抜けた。
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