Sun Set Days
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2002年04月30日(火) 自分の部屋

 また出張中。
 今回は名古屋で、2泊3日。
 それから1日出勤して、その後は4〜6日と3連休(!)。
 連休は久しぶりで、今回は部屋でゆっくりと掃除や本やCDの整理をしようと思っている。ここ数ヶ月出張続きで、部屋の中が表面にはそれほどあらわれてはこなくても乱れていたので、そういうのを一度ブラッシュアップしたいなと思っているのだ。普通に考えたら、部屋というものは出したものをちゃんと元の場所に戻せばある程度維持されるものだけれど、どうしてもそうきっちりかっちりはいかなくて、いつの間にかずれのようなものが発生してしまうのだ。そしてそれは時間とともに少しずつ広がっていくものだと思うので、どこかで軌道修正をする必要がある。
 そういうことのために、連休は(場合によっては)有効かもしれない。
 それに、自分の部屋にずっといる、ということにちょっと最近は焦がれてもいたし。

 出張生活が続くと、生活がどうもシンプルになってしまう。自分の部屋だと雑貨でも本でもCDでも余分なものがあったり、やろうと思えばやることのできる何かというようなものがちゃんとあるのだけれど、ビジネスホテルの部屋だとそうはいかない。どうしてもやることが限定されてきて、そうなるとちょっとうるおいのようなものがなくなってしまうような気がするのだ。
 もちろん、僕は出張に関してはちょっと(?)なれているので、いろいろなもの(たとえばデジタルカメラであったり、メモリースティックウォークマン)を持参するようにしているのだけれど、そういうのはあくまでも暫定的な処置といったところだし。
 自分の部屋だと本当に「しなくてもいいのだけれど、しようと思えばできる何か」というものが溢れていて、そういうところはとても魅力的なところなんじゃないかと思う。

 来月からは少しずつ自分の部屋で夜を過ごすことが多くなりそうなので、そういう意味では実は楽しみでもある。

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 今日は仕事終了後、5人でひつまぶしを食べた。
 名古屋に出張に来たときに何度か食べたことがあるのだけれど、それでもやっぱりたまに食べてしまう。今日は5人中3人がひつまぶしデビューの日で、3人とも満足していたようだった。他の名古屋の名物(みそかつとかきしめんとか)はそれほどすごく好き! というわけではないのだけれど、ひつまぶしはおいしいと思う。鰻が好きだからなのかもしれないけど。
 今日食べた店のものもおいしかった。


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 お知らせ

 名古屋コーチンって、そう言えばまだ食べたことがないような。


2002年04月29日(月) スペースオペラ?

 今日のDaysは子供の頃に見たような、30分間のロボットアニメのような雰囲気で。


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 【ナレーション】

 時は、宇宙暦2059年。
 長い宇宙戦争の末にようやく訪れた短い平和は、突如現れた悪の惑星シスイシイオに駐留するビサワ軍によって崩壊の脅威にさらされていた。
 宇宙戦争後に締結された大宇宙同盟は5つの惑星国家からなり、彼らはビサワ軍に対抗するためそれぞれの惑星の精鋭たちを集め、ひとつのチームを作った。
 それが、同盟軍の誇るチーム「ナカサ」である。
 チーム「ナカサ」は同盟軍のなかの遊撃隊であり、特殊作戦を遂行するために終結した12人のチームであり、光速戦艦「キマカッテ」を擁する同盟軍の最後の希望だった。
 この物語は、「ナカサ」に集う若者たちの、ビサワ軍との戦いの記録である……




 ―――宇宙戦記 ナカサ―――




 【第5話】さよならマグロおじさん


 チーム「ナカサ」は若者たち中心で構成されたチームであり、特殊機能を有する魚型戦闘機の操縦に長けた精鋭ばかりが集められている。
 そして、「キマカッテ」には、そんな彼らを教え導くために、伝説のパイロットが一人配属されていた。
 先の宇宙戦争時の英雄、ロト大尉である。
 ロト大尉は愛機である魚型戦闘機「バチマグロ�狭罅廚僕獲茲靴董◆屮泪哀蹐�じさん」としてチームのメンバーから親しまれていた。
 現に、これまでのまだ「ナカサ」の若者たちが戦いになれていなかった頃には、ロト大尉の援護がメンバーの実戦でのスキル向上を側面から支援していたのだ。
 広い肩幅を持つ白髪のロト大尉は、寡黙な人物だったが、捨て猫に餌をやったりするような優しいところもあって、メンバーは彼のことが大好きだった。

 チーム一の無鉄砲者であるオウビットは、ロト大尉の孫ででもあるかのように彼になついていた。
 メンバーはみんな、そんな2人のやりとりを微笑ましく見守っていた。


 2人のやりとり��

 オウビット:マグロおじさんはどうしてそんなに大きな口をしているの?
 ロト大尉:お前を食べるためさ!

 2人のやりとり��

 オウビット:マグロおじさん、奥さんに離縁されたってほんとう?
 ロト大尉:傷口にわさびを塗るようなことを言いやがって……

 2人のやりとり��

 オウビット:マグロおじさん、離縁の原因は?
 ロト大尉:フッ……宇宙の平和のために家を空けている事が多くてな……
 オウビット:甲斐性なしなんだね!!


 ……微笑ましい?


 そして、そんな平和的な時間は、いまの宇宙では長くは続かない。
 けたたましいサイレンの音。
 またもやビサワ軍の襲来である。

(キマカッテ号)ガリ艦長:よし、「ナカサ」たち!! 定位置につけ!!

「ナカサ」の12名+ロト大尉:ラジャー!!

(出発前、オウビットは、ロト大尉に通信を飛ばす。)

 オウビット:マグロおじさん、今回の戦いが終わったら、一緒にご飯でも食べに行こうぜ!!

 ロト大尉:ん? どうしてだボウズ? めずらしい風の吹き回しじゃねえか?

 オウビット:だってほら、マグロおじさん誕生日なんだろ? 艦長に聞いたんだよ。

 ロト大尉:ガリのやつ……余計なこと言いやがって(※ロト大尉とガリ艦長は、宇宙戦争時代の盟友なのだ)。

 オウビット:じゃあ、楽しみにしてるぜ!! 俺がおごってやるからさ!!

 ロト大尉:……ああ、フッ。


 そして、メンバーは宇宙に出撃する。「ビサワ」軍の攻撃はいつも激しい。宇宙同盟の戦闘機も果敢に戦うのだが、どうしても劣勢になってしまう。そこで活躍するのが、チーム「ナカサ」だ。「ナカサ」の乗る魚型戦闘機には古の鉱物エネルギー「アガリ」が含まれており、その未知のパワーが、「ビサワ」軍の激しいパワーを薄めるのだ。

 戦況はいつものように激しく、「宇宙同盟」「ビサワ」双方の損害は大きい。「ビサワ」軍が何の目的で突如宇宙に現れたのか、いまはまだなぞめいた部分が多すぎる……
 ただ、とにかく来襲する「ビサワ」軍を倒し、宇宙の平和を守ることだけが、「ナカサ」に課せられた唯一の使命なのだ。

 そして……

 オウビット:しまった!!

 オウビットの操縦する魚型戦闘機「トビウオ三号」の右翼が突然火を噴く。敵の砲弾にやられたのだ。

 リノ(「ナカサ」の女性メンバー):オウビット!! 艦に戻って!! このままでは危ないわ!!

 オウビット:わ、わかった……

 操縦桿を握り、方向を転換しようとするオウビット。しかし、眼前に「ビサワ」軍の戦闘機が。

 オウビット:し、しまった……!!

 目の前の戦闘機からビームが発射される。その刹那、オウビットは時間がとまったように思う。

 あるいは、ゆっくりとスローモーションのように。

 そのときのことを、オービットはその後何度も繰り返し思い出すことになる。

 右方からものすごいスピードでやってきたバチマグロ�狭罎�、目の前の戦闘機が発したビームをその身に受けたのだ。そして、その勢いを受けながらもバチマグロ�狭罎亙�向転換をするとともに、その戦闘機に向けてレーザーを発したのだ。

 バチマグロ�狭罎離譟璽供爾�敵戦闘機を貫き通す。

 ロト大尉:おおおおうううう!!

 レーザーの威力は増し、そして、大きな爆発音を発し、消滅する敵戦闘機。

 オウビット:あ、ああ……

 オウビットの眼前では、電磁波に包まれたようなバチマグロ�狭罎�いまにも爆発しそうになっている様子が見えている。オウビットはその光景を信じることができない。

 一方、ロト大尉のコックピットは明滅を繰り返している。ロト大尉は右手で通信のスイッチをオープンから単独モードに切り替える。もう残された時間は少ない。

 ロト大尉:きこえるか? オービット。

 オービット:……マグロおじさん。

 ロト大尉:せっかくめずらしくおごってくれるって言っていたのに、行けなくなっちまった。申し訳ないがな。

 オービット:おれ、おれ……

 ロト大尉:お前は早く艦に戻れ、ワシのことは気にするな。長い間魚に乗っていると、こういうことはたくさんある。いままで、ワシも随分と仲間に助けてもらった。そろそろ若い仲間を助けてもいい頃だろう。とにかく、お前たちにはやらなくてはならないことがあるんだ。頼んだぞ。オービット。

 オービット:でも……

 ロト大尉:いいから早く行け!

 オービット:マグロおじさん……

 ロト大尉:短い間だったが、お前たちの先生になれて楽しかったよ。軍人生活の最後を飾るにふさわしい仕事だった。プライベートでも孫が何人もできたみたいだったしな……。

 オービット:……いままで、ありがとう。

 噴射エンジンを使い、その場所から離れるオービット。彼の視界は涙でぼやけている。

 ロト大尉:頼んだぞ、お前たち…………

 そして、オウビットが離れることを待っていたかのようにその場で小刻みな爆発を続けていたバチマグロ�狭罎蓮△泙襪濃�限爆弾のリミットがきたかのように、その場で大爆発する。

 その爆発はしばらくの間続いた。戦場の誰もが、その光を、爆発を見た。

 一人の勇士が、戦場からまた姿を消したのだ。

 

 ガリ艦長はその様子をすべて、「キマカッテ」のデッキにある大スクリーンで見つめていた。

 ガリ艦長:ロト……


 数十分後、「キマカッテ」号のカタパルトまで戻ってきたオービットは、操縦席から出ると、そのまま自分の部屋にこもってしまう。そして、誰の言葉にも耳を傾けず、部屋のベッドに座り自分を責め続ける。
 戦いは、宇宙同盟側の迎撃成功で終わっていた。
「キマカッテ」号に戻ってきた「ナカサ」のメンバーたちは、ドア越しにオービットを励ます。
 しかし、オービットはどうしても自分を許すことができなかったのだ……


 そして、その夜、「キマカッテ」号のメイン放送が流れた。

 ガリ艦長:「キマカッテ」号全艦員に告ぐ、今日、我々は歴戦の勇士であり、かけがえのない友人を一人失ってしまった。彼のこと――ロト大尉のことを我々は忘れないだろう。彼は、最後まで勇敢な我々の英雄だった。そして、彼は自分が戦場で倒れたときのために、ヴィジュアル・メッセージを残している。そのメッセージを、これから流そうと思う。

 大半の者は、デッキの大スクリーンを見ている。
 自室にいたオービットも、部屋の小スクリーンの電源を入れる。

 ロト大尉の映像が映る。貫禄のある、それでいて優しそうな表情だ。

 ロト大尉:宇宙同盟のみなさん。この映像をご覧になっているということは、もう私はこの世界にはいないということでしょう。それがどういうことであれ、私は宇宙同盟のために、友のために戦ったことと思います。まだ「ビサワ」の侵攻は続いているでしょうが、みなさんおそれることなく前を向いてください。我々はたくさんの惑星同士の長い戦いの後に、ようやく同盟を結ぶことができました。その同盟の力が、「ビサワ」ごときに侵されるはずはありません。見せつけてやるのです。我々の力を!! 私は信じています。みなさんの、そして我々の力を。

 キマカッテ号の艦員たちから嗚咽が洩れる。中には涙をこらえることのできない者も……

 ロト大尉:……それから、いいか「ナカサ」たちよ。よく聞くんだ。お前たちはもう充分強い。もうワシの手助けなどいらないくらいにな……宇宙の平和を頼むぞ。後はお前たちが頼りだ。頼んだぞ、みんなが笑って過せるようにな。

 ロト大尉――「ナカサ」にとってのマグロおじさんは、そう言っていつものように微笑んで見せる。

「ナカサ」たちは、それぞれの場所で、自分の目に焼き付けるかのように、ロト大尉の言葉に耳を傾けていた。あるものは涙し、またあるものはその悲しみを力に変えながら。

 自室にいたオービットもまた、その一人だった。自分はあのロト大尉の愛弟子なのだ。その自分がこんなことではどうする。そして、強くなりたいと、心の底から思うのだった。

 強く、もっと強くと。




 つづく。





 次回予告(テーマソングがバックに流れながら)

「ナカサ」いち純情な戦士「サーモン」が、非番のときに訪れた街で恋に落ちた。美しいその女性「レモン」は、実は「ビサワ」軍の送ったスパイだったのだ。罠にはめられた「サーモン」。しかし、「レモン」も罠にはめるつもりが「サーモン」の純粋さに、いつの間にか惹かれはじめていた……

 次週、『宇宙戦記  ナカサ』

 【第6話】サーモンの恋

 私たちは、「ナカサ」も「サカナ」も大好き!!




 この番組は、ご覧の提供でお送りしています。


 次郎寿司

 東京魚市場

 原田魚店


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 お知らせ

 1話〜4話がないってことは秘密なのです☆


2002年04月28日(日) 『虹』

『虹』読了。吉本ばなな、幻冬舎。
 一見、分厚く見えるのは厚い紙を使っているからで、実際には原稿用紙枚数257枚とのことなので意外と短い時間で読み終えることができる(ちなみに、幻冬舎の本は最後に原稿用紙での換算枚数がわかるのでなんとなく得をした気分になる)。

『マリカの永い夜』なんかからはじまっている世界の旅シリーズの一冊のようで、今回取り上げられているのはタヒチ。シリーズ定番の原マスミのイラストに加え、巻末には山口昌弘による何枚かのタヒチの写真も収録されている。
 そういう意味では物語も絵も写真も楽しめて、お得な本なのかもしれない。

(ややネタバレを含みます。これから読む予定の方で知りたくない方はスクロールで飛ばしてください)

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 昔から友だちにも親にも、あなたは鈍い、いろいろなことを自分で気づくのが遅い、と言われていたのは本当だったのだ、と思った。いつでもじっと見て観察することに一生懸命で、それを自分がどう思っているのかまで届くのに、とても時間がかかる。(38ページ)


 これは、主人公である瑛子がゆっくりと「自分がどう思っているのか」を認識するある旅の物語だ。瑛子は、まるでただ繰り返しては寄せる波のようにたんじゅんで力づよいことだけに注意を払って生きていくはずだったのに、いつの間にか否応なくある流れに巻き込まれてしまう。
 そして、どうするべきなのか、その流れに乗るべきなのか抗うべきなのかが自分でも分からずに、ある種の混乱のなかタヒチに旅立つ。
 状況としては主人公は最終的には不倫という道を選ぶことになりそうなのだけれど、そして2人の行く手にはおそらくはやっかいで煩雑なことが控えているのだけれど、それでも誰かが自分なりの紆余曲折を経てそう決めたことはあかるくつよい。
 そんなことをしんじられるような物語になっていると思う。

 かけあしであらすじを説明すると、

 主人公の瑛子は、タヒチ料理の店でホールのチーフをしている27歳の女性で、その仕事が自分の天職だと考えている。高校生までを小さな海辺の港町で過してきて、大地に足をちゃんとつけつつましやかに暮らす祖母と母親と3人で生きてきた。
 それが、雑誌で見たその「虹」という名前のタヒチ料理店に就職するようになり、東京に出てくる。それでも、基本的にはしっかりとした考えで運営されている店で働いていることもあって、瑛子はそのまま十年近くをその店で働いて過す。
 その間に祖母が、それから母が亡くなり、様々な雑務に追われるようになった瑛子は体調を崩し、店内で倒れ、一度ホールの仕事からはずされる。
 そのときに、復帰までの間臨時でオーナー夫妻の家の家政婦をして過すことになる。
 オーナーはタヒチが好きで好きで、それでそのままタヒチのレストランの支店を日本に開いてしまったような人なのだけれど、奥様はどこか現実的な野心家で、けれども瑛子には薄い人であるように感じられる。

 オーナーの家には犬や猫や植物がいて、それらは最初随分と弱っていた。
 本来のその育て主であるオーナーは妻と別居状態のようになっていて、ほとんどその家に帰っていなかったのだ。
 瑛子は生来の動物好きも手伝って、その面倒を見るようになる。
 そして、家政婦としての日々を過しているうちに、たまに自分の遣り残した動物や植物たちの世話を誰かがやってくれていることに気づくことになる。それはオーナーの仕事で、家に寄り付いたときにはそうしてくれているのだった。瑛子にはそれが見えない文通のようなものであるように思える。

 また、動物も植物も、瑛子が世話をしているつもりが、結局は逆にそれから元気をもらっていることに気づかされもする。

 そんな、ある種の安定した日々は、奥様が夫の飼い犬をペットショップに売ってしまうところから崩されてしまう。奥様は不倫相手の子を身ごもっており、動物はその子育てに不必要だと考えていたのだ。
 その事実を知った刹那、瑛子は家政婦でありながら、犬の売り手を調べ、自らその犬を買い戻す。
 そして、瑛子に少し遅れて犬を取り戻しに来たオーナーと急速に接近する。
 オーナーは瑛子に礼を言い、結局、犬はオーナーの仕事場で飼われることになる。

 犬に続いて売られてしまうかもしれなかった猫を瑛子が引き取ることになり、そのときにオーナーは瑛子にずっと惹かれていたことを告げる。
 瑛子もオーナーに惹かれていたが、それでも不倫だとかそういう複雑な関係は自分からは遠ざけたくて、拒絶する。

 その少し後にさらにもう1つ事件が起こり、結局糸のようなものがあればそれは複雑にからみあったまま、瑛子はタヒチに旅立つのだ。
 タヒチ料理のレストランに長年勤めていたにもかかわらず訪れたことのなかったタヒチに。

 それはもしかしたら当然のことなのかもしれないけれど、雄大な自然の中に身を置くことによって、結局は自分や自分たちがちっぽけな存在であるということを認識することは簡単にできるのだろうし、そうしているときに、様々な不安や状況さえも忘れてしまう瞬間は確かにあるのかもしれない。
 それでも、たいていの人は(現実的な意味で)永遠に旅を続けるわけにはいかないのだし、日常や現実の生活に戻らなければならない。
 けれども、そういう旅の最中に、ある種の瞬間がおとずれることは充分に起こりえることで、その偶然めいた必然のちからや気づきやきっかけのようなものが、人を前に進ませるのかもしれない。

 物語がツボにはまったとかはまらないとか以前に、「ああ、これはあるのだろうな」と思った。東京にはきっと「虹」に似ているタヒチレストランがあって、そこでは瑛子のようなウェイトレスが働いているのだろうなと。
 そして、控えめだけれどもまっすぐな強い意志を持って、自分の人生に向かっているのかもしれないって。
 そんなふうに思えることは、物語の持つある種の力が強いせいだ。
 最近では、初期の吉本ばななの作品の中にあった強い物語性のようなものはだんだん薄れてきて、より根源的な言葉にできないような感覚的な部分が増えてきたように思えるのだけれど、今回の『虹』もそんな作品だった。
 ある種濃密な空気のようなものが立ち込めていて、それが物語をゆっくりと押し進めていく。
 人間で言うと、それほど背が大きいわけではないのに、結構がっちりとした体型のひとのようだ。

 おもしろくたのしんで読むことができた。特別好きな物語というわけではないけれど、読んでいる間いろいろなイメージがわいておもしろかった。
 タヒチっていい場所なのだろうなって、月並みな感想すら抱けて。


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「BOOK アサヒコム」の「月刊 BOOK asahi.com」に、茂木健一郎さんのインタビューが掲載されいて、その中の一文がなるほどという感じだった。
 脳が文字を処理する際には、情報を受け入れるとともに外に向けて発信していくことが前提になっているという部分で、たとえば読書をしているときには、受身でありながらも能動的に情景等を想像しているのだ、というような内容だった。
 映像ではどちらかと言うと受身のウェイトが多くを占めていて、そういう意味で受動的でありながらも能動的な想像力を発露させているという意味で、読書は必要だよなあとあらためて思った。
 とりわけ、個人的には最近はロードの繰り返しでちゃんと本を読んでいなかったので、なおさらそう実感させられてしまったり。
 受動であり能動でありというのは、あらためて考えてみると結構すごいことだ。


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 お知らせ

「月刊 BOOK asahi.com」のアドレスはこちらです。

http://book.asahi.com/bac/20020428/index.html


2002年04月27日(土) 『恋人たちの予感』+久しぶりの休日

 彼はかぶりを振り、どうして自分はいつも突飛なことにこうした奇妙な賛美の気持ちを覚えるのだろう、といぶかった。それは子どもの時分、カーニバルの薄気味悪い見世物に抱いた気持ちだった。そう言えば彼が今までに愛した人間には、きまって何か少しおかしな、常軌を逸したところがあったようだ。だがそれも彼の場合、いったん魅力を覚えるきっかけになっても、最後はきまって破壊に終わるのも奇妙なことだった。(199ページ)


「手錠がでてきたでしょ」と彼女が言った。ヒッチコック名画アンコールショウと銘うった番組をヴィヴァリイ劇場で見たとき、『三十九の階段』の中で出てきた事件のことを言っているのだ。「ほら、あの金髪の女のひとと男のひとがいっしょに手錠をはめられてたでしょ――あたしね、あれを見てほかのこと考えてたの」彼女はヴィンセントのパジャマを着て、すみれの花束を枕の端にピンで留め、ベッドの上に膝をかかえてすわった。「みんなあんなふうにしてつかまってしまうんだなって、いっしょに手錠をかけられて」(220ページ)


『カポーティ短編集』より「無頭の鷹」。河野一郎編訳、ちくま文庫。


 時々(あるいは何年かおきに)、どうしてか読み返してしまう短編というのが幾つかあって、たとえば吉本ばななの幾つかの短編や村上春樹編・訳のレイモンド・カーヴァー傑作選『カーヴァーズ・ダズン』、あるいは城山三郎訳のキングスレイ・ウォード『ビジネスマン、生涯の過し方』(これはまあ、エッセイ集だけれど)だったりするのだけれど、この『カポーティ短編集』もそういう本のうちの一冊だ。
 とりわけ、「無頭の鷹」は読むたびに普段の生活の中では使わない部分の感情をゆっくりと突かれるような気がしてしまう。どこか幻想的で、でもクリアで無垢な人生を見せられてしまうような気がするのだ。クリアな人生がいいものであるかどうかということはおいておいて。

 たぶん、短編でなくても、誰にもそんなふうに何回も読み直してしまうような物語があるのだとは思う。たとえば、長編で言えば『ノルウェイの森』、『ホリー・ガーデン』なんかは個人的にはそうだし。
 いずれにしても、何回も読み直してしまうような物語には、ある種の共通項のようなものが根底の部分にはあって、その要素のなかにある何かが自分にひっかかるものなのだろうなと思う。あるいは、それらは共通項ではなくて、一人の人の多面性のそれぞれの部分を刺激しているだけかもしれないけれど。
 それでも、小説に関して言うのなら、やっぱり惹かれてしまうある種のトーンのようなもの、傾向のようなものはあるよなとあらためて思う。
 年をとって、そういうものって薄れていったり変化していったりするのだろうなと以前には漠然と思っていたのだけれど、それでも基本的には変わらないみたいだ。
 三つ子の魂百まで、という諺だってあるわけだし。

 ちなみに、『三十九の階段』というのは邦題では『三十九夜』(The Thirty Nine Steps―1935)という作品のことで、作中に確かに主人公とヒロインが手錠で繋がれてしまうシーンがあったと思う。機密を知ってしまった主人公が様々な追っ手から逃げ続けるサスペンスなので、暗いシーンや隠れているシーンが多かった記憶がある。学生時代にレンタルビデオで見たのだけれど、面白い作品だった。
 これはあらためて言うことではないのだろうけれど、ヒッチコックはやっぱりとても面白いと思う。まだその膨大の作品の一部しか見たことがないけれど、ゆっくりと少しずつ見ていきたいなとは思う。


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『恋人たちの予感』を見た。
 新大阪駅にある大型書店のDVD売り場で半ば衝動的に購入しておいたもの。
 出張でしばらく映画から遠ざかっていたので、何か見たかったのだ。
 で、廉価版のコーナーの中にあったこの作品を選んだ。
 理由は、学生時代の友人がこの作品のことをずいぶんと褒めていたことを思い出したことと、ビリー・クリスタルもメグ・ライアンもよい俳優だと思うこと。
 

 Story
 ひょんな事から友達の恋人(ハリー)をニューヨークまで送ることになったサリー。お互いの印象は最悪、車の中では「はたしてセックスは、男と女の友情の妨げになるのだろうか?」が議論のテーマだった。そして11年が経ち、偶然にも再会した二人はまだお互いにその答えを見つけられずにいた。二人の間に愛は生まれるのか、それとも、初めて出会ったときからの変わらぬ関係を続けるのか…?(DVDパッケージ裏側紹介文より)


 ストーリーは素直におもしろかった。アメリカ映画っぽいロマンティック・コメディで、こういう見ていて肩のこらない作品はこういうとき(出張から帰ってきたばかりでのんびりしたいとき)にはいいんじゃないかと思う。
 お互いの第一印象が悪かった二人が、数年後の再会から仲良くなり、それからお互い気になる存在になっていく、そして……というある意味定番のストーリー展開なのだけれど、そういうのってやっぱり見てしまうし。
 男女の友情が成立するのかという問題に対しては別にケースバイケース、相手によっては成立するし、相手によっては成立しないと思うのだけれど、まあ考えてもあまり答えの出るような問題じゃないのだろうなと思う。
 答えだって紋切り型の範疇を出ることはないだろうし。
(それに、こういう映画で男女の友情が友情のままで成立するとなってしまったら、話が成り立たなくなってしまう面はあるし)

 そして驚いたのが、この映画が1989年の映画であるということ。
 もう10年以上経っているのだ。
 確かにメグ・ライアンも若いし(髪形も80年代風だ)。

 それにしても、ビリー・クリスタル演じるハリーはウィットに富んだ会話をする人物なのだけれど、日常生活でああいうウィットのある会話をしている日本人って少ないよなぁ……とか思ってみたり。
 
 

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 ……ということで、勘のいい人は気付かれたかもしれませんが、今日のDaysはあのシリーズの登場です。
 それではどうぞ。


 ウィットのある会話と言えば……?


 ……


 ……



 乱れ飛ぶスポットライトの光、ドラムを中心とした激しいオープニング・テーマ。ステージに現れる一人の男。

 やあみんな! ウィット・クラブ会長のウィッキーです! 今日はボクのトーク・ショー「ウィッキーのウィッと一杯」に来てくれてどうもありがとう!
 ヤア! ヤア! ヤア! 今日はまたたくさんのお客さんたちが来てくれているねぇ! それだけ日本でもウィットのある会話を楽しみたいって人が増えているんだね! ウィッキーさんは本当に嬉しいよ……(胸ポケットからハンカチを取り出す)う、うううう……うれしいよう……(なぜか号泣)。

(マネージャー舞台袖から登場。ウィッキーを舞台の端に連れて行き、肩を叩いて励ます。ウンウンと頷くウィッキー。観客たちが心配そうにウィッキーを見つめている。ウィッキー、元気を取り戻してステージ中央へ)

 お待たせ! 最初からちょっと感動しすぎちゃったね! じゃあ、ここからは飛ばしていくよ!
 まずはビックなニュースから。
 あの、先日発売になったばかりの『ウィッキーのウィッと一杯「こんなときにとっさの一言」』がなんと!  
 絶版になったよ……
 たった一ヶ月でさ……(胸ポケットからまたハンカチを取り出す)う、うううう……(号泣)。

(マネージャー再び舞台袖から登場。ウィッキーを舞台の端に連れて行き、さっきよりも強く肩を叩いて励ます。ウンウンと頷くウィッキー。観客たちが心配したようにウィッキーを見つめている。ウィッキー、元気を取り戻してステージ中央へ)

 お待たせ! みんなありがとう! こんなことでへこむボクじゃないよ。やっぱりあの本はまだいまの日本のウィット・レベルには早かったみたいだしさ。
 でもこの番組を通じて、もっともっとみんなでウィットを楽しんでいこうよ!
 ウィットは大人の会話の潤滑油さ!

 それに今日は、あの人気コーナー「ウィッキーのウィット対談」があるしね!
 各界のウィット溢れる人物をお呼びするこのコーナー、今日はまたとびきりの豪華ゲストだよ!
 なんと! あのウィットのある問題発言で物議をかもしている佐藤議員なんだ!

 (会場どよめき。佐藤議員と言えば、いままさに裏金スキャンダルで証人喚問等にかけられようとしている話題の人物なのだ。ほとんどの民放のテレビ番組のインタビューを拒否している佐藤議員が、どうして『ウィ・ウィ』に? よく見ると、会場のいたるところに、他局の取材班なども控えている。ここで、決定的な発言を聞くことができるかもしれないとふんでいるのだ)

(会場のセットが対談用のセットに変わる)

 さぁみんな! いよいよ佐藤議員の登場だ! 佐藤議員と言えば、いま様々な疑惑にまみれている人物だよね! 議員とボクとの高いレベルのウィットのある会話を通じて、大人の社会っていうのを感じてみて欲しいな! たぶん、みんなは話題の疑惑のことを知りたいと思うんだけど、それは大人の会話じゃないよね! それとない会話の中から、うまーく核心をついていく話に持っていく。その微妙かつ絶妙な話の運びを助けるのが、他でもないウィットなんだよ!
 もしかしたら今日、ボクのスペシャルなウィットで、ここでとんでもない事実がわかってしまうかもネ!
 
 それじゃあ、佐藤議員どうぞ!

(会場拍手)

(佐藤議員登場。背の高い、貫禄のある人物。主な役職を歴任してきた政界のボードリーダーの1人だが、先月様々な業者からの裏金疑惑が持ち上がり、それによって議員辞職を迫られている。それでも、憔悴することなく威厳を保っている、重厚な威圧感のある人物である)

「やぁ! 佐藤議員! 元気かい!」

(佐藤議員が登場するや否やいきなり議員の肩を激しく叩くウィッキー。それから握手をして議員をソファーに座らせる。少しむっとした表情の佐藤議員。会場は、客席に向かって斜めにソファーが「八」の字に設置されており、中央にセンターテーブルが置かれている。客たちはウィッキーの立場をわきまえていないように見える振る舞いにざわめく)

ウィッキー:それでは、今日はいろいろとお話を聞かせていただきたいと思いますね。よろしくお願いします。

佐藤議員:うむ。よろしく。

ウィッキー:で、もらったの?

佐藤議員:は?

ウィッキー:だから裏金。




……『ウィッキーのウィッと一杯』打ち切り決定。


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 今日は久しぶりの休日だったのだけれど、カラダは仕事モードのままだったので朝早く目覚めてしまう。そして、明日は出勤なので眠っているのでは時間がもったいないかなと思いそのまま起きることにする。
 10時までに後輩に送る約束をしていた仕事のメールを打って、近くのクリーニング店に久しぶりに行って、コンビニで飲み物を買う。土曜日なのにジャンプが売られているのを見つけてそれも買う。以前にも書いたかもしれないけれど、僕は小学校2年生からジャンプだけは買っていて、『こち亀』が終わるまではとりあえずは買い続けようかなと(今のところは)思っているのだ。

 ジャンプを読んでから、上記のように短編を読む。それから、昨日帰りの新幹線の中で書いていた金曜日分のDaysをアップする。

 そして、せっかくの休日なので出掛けることにした。
 行き先候補は2箇所。
 ひとつは、青葉台の「東急スクエア」で、もうひとつは海老名の「ビナウォーク」。
 どちらもショッピング・センターだ。
 僕は元々好きだったのと自分が流通業に従事していることもあって、新しい商業施設を見て回るのは結構好きなのだ。
 それで、前者は「伊東屋」や「Book1st」、そして東急ハンズ初の小型専門店「HANDS SELECT BATH&KITCHEN」などが3月にオープンしたばかりで、後者は丸井やヴァージン・シネマズなどが4月にやっぱりオープンしたばかりだったのだ。
 どちらも、日経MJで取り上げられていて部屋から行くことの出来る距離だったから、興味があったのだ。

 結局、今回は青葉台の方にした。「HANDS SELECT」を見たいなと思ってしまったのだ。
 東急ハンズはいままでは大型店中心の出店で、それ故に大都市圏にしか店舗を構えることができなかった。けれども、今回のタイプはバスとキッチン用品に特化した形の店構えなので、商圏人口も売り場面積もずっと小さくて済むのだ。そして、各地のショッピング・センターへの出店も視野に入れて、実験店としてオープンしたと言うようなことがMJには書かれていた。
 そういう意味では、青葉台というのはいい選定だと思う。ハンズの価格帯って個人的には高いと思うのだけれど、その価格帯でも青葉台なら問題はないのだろうし(比較的可処分所得の多い層が住んでいるらしいのだ)。

 ある程度限定されるスペースに出店していたので、どの店舗も狭いというイメージを拭えなかったのだけれど、それでも商業集積という意味で言えば便利だよなとは思った。青葉台の東急スクエアというのは通りを挟んで3つの建物から構成されているのだけれど、その中には「ユニクロ」も「2プライススーツ店」も「無印良品」も「スターバックスコーヒー」も「石丸電気」もある。それに、上記の店舗が加わるのだから、専門店同士の相互補完というのはかなり高いレベルで維持されていると言えるだろうし。
 青葉台は急行なら渋谷まで30分かからないくらいの距離ではあるのだけれど、これらの店舗があれば沿線住民のちょっとしたこだわりの買い物には充分すぎるほどだ。実際には、どの程度の購買率なのかはいまいちわからなかったけれど。

「HANDS SELECT」はハンズのバスとキッチンの売り場をそのまま持ってきましたというような品揃え、売り場で、いままでハンズなどを利用したかったけれど面倒で行かなかったような層にとっては便利だと思う。いちいち都心までなければ揃えられないようなキッチン用品も揃うわけだし。個人的には自分がよく買う物とかぶらない店舗ではあるから、思っていたほどの新鮮な驚きや魅力は感じられなかったけれど(想像以上に店舗が小さかったのだ)。

 あと、シネマコンプレックスがあれば、青葉台はかなりバランスがとれていると思うのだけれど。


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 お知らせ

 出張中ほとんどDaysに時間がかけられなかったので、その反動なのか今日は長くなってしまいました。


2002年04月26日(金) インターチェンジの駐車場+夜の散歩

 昔、あるインターチェンジを出たところにある駐車場で、人を待っていたことがある。
 その夜、僕は長い自動車での旅行の途中で、昔からの知人が迎えに来てくれるのを待っていた。
 その町ははじめて訪れる場所で、社会人になった学生時代の知人が暮らしているところだった。
 その友人が迎えに来ることが出来るのには数十分の時間がかかるとのことで、それで僕は駐車場に車を停めて、ぼんやりと車の中で待っていたのだ。

 その駐車場は半分以上埋まっていて、僕はいったいどこから来るどういう車がインターチェンジに車を停めたままでいるのだろうと考えていた。
 友人同士がドライブに行くときに、インターチェンジで合流して、片方が車を停めていくなんてことがあるのだろうかなんてことを思っていた。

 長い距離を運転していたせいか、随分と身体が疲れていて、窓からぼんやりと外を見やりながら、ときおり目ぶたの上から指でぎゅうと強く押してみたりした。そうした後で外灯の明かりを見ると、淡い光が滲んで見えるのだった。

 それは11月上旬だったから、外はもう随分と寒かった。一度車から出て大きく伸びをして、白い息を吐いてみたりもした。なんだか落ち着かなかった。「ふぅう」って思った。そこは地方都市だったから、見上げると幾つかの星が見えた。

 雪が降ればいいのにって、ちょっとだけ思った。
 雨でもいいかなとも。
 そして、途中の高速道路では雨が降っていたんだったと思い出した。もう忘れていたと思うと少しおかしくて、それからタイヤが夏タイヤだったことを思い出して、雪はやっぱり降らない方が全然いいと思い直した。

 再び自分の車の中に入って、駐車場に新しい車が入場してくるたびに、顔を上げて、それが友人かどうか確かめた。何台かは違って、何台目かにようやく友人がやってきた。
 はじめて見る白い車、友人が運転しているのが見えた。

 友人は、駐車場をゆっくりとしたスピードで回ってきて、僕は運転席のドアを開けて外に出た。
 友人に向かって手を挙げる。

 友人はゆっくりと僕の方まで車を回し、停まった。
 そして運転席の窓をおろす。

「ひさしぶりー」
「ひさしぶり」

 って、言いながらもなんだか笑い合ってしまう。久しぶりに会うとどうしてかぎこちないのだ。

 幾つかの言葉を交わした後、僕は友人の車の後について、友人のアパートを目指した。ゆっくりと、片側2車線の道路の左側を進んでいく。僕は離れないように運転していく。
 見知らぬ町。
 畑と、郊外型の専門店が目立つ閑散とした町並み。どちらかと言うと緩やかに時間が流れているように見える場所。
 目の前の車を運転しているのは大学時代の友人で、当時は2人とも車もなくて、それが思いがけない場所でこうやって前後に連なって車を運転しているのだ。
 お互いの間のたくさんの奇妙でやっかいな変化が、その微妙な距離に集約されているみたいで、なんだか不思議な感じだった。

 そのときの情景は、どうしてか結構鮮明に覚えている。
 今日新幹線に乗っているときに、窓の外に地方都市の広い間隔で続く電灯の明かりを見ていたら、そのときのことを思い出したのだ。
 不思議と、もうずっと思い出すこともなかったのに。


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 25日の深夜(厳密に言うと26日の1:00-1:45くらい)に、夜の散歩に出ていた。
 26日に仕事が終わったら大阪を離れることがわかっていたから、ちょっと周囲を歩いてこよう、散歩してこようと思ったのだった。
 別に特別好奇心旺盛だとかそういうわけでは全然ないのだけれど、こういう出張なんてもうしばらくなくなってしまうのだから、だったらそのときにいろいろと歩いてみたいと思うときがあるのだ。
 今回のロードには休日がなかったので、日中そういうことができず、ということで夜の散歩。

 心斎橋周辺から東急ハンズを超えて、結構歩いた。
 大通りも、細い路地も、いろいろと。
 深夜なのにまだまだたくさんの人がいて、いろんなところから笑い声やバイクの音や、カラオケの声のような音が漏れ出ていた。
 繁華街も近かったのだ。
 あんまり遠くまで行ってしまうと戻るのにも結構かかるだろうなと思ったので、20分ほど歩いたところで引き返してみた。
 少しだけ眠たかったけれど、気持ちよかったと言えば言えた。
 タクシーが何台も走っていて、幾つかの飲み屋はまだ店を開けていて、この辺が大阪らしい場所のひとつなのかなとなんとなく思っていた。


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 お知らせ

 ロードが終わり、なんだか不思議な気がするのです。なんだか。


2002年04月25日(木) 「Fear」

 スケジュールを確認したら1日勘違いをしていて19日連続出勤になっていたのだけれど、いよいよそれも明日で最終日ということになる。
 ということで、今日は仕事が終わってから後輩と2人でちょっとした打ち上げのようなものを行った。
 明日には新幹線で横浜に帰るので、夕食をとることができるのは今日になってしまうということで。
 入ったのは、心斎橋のアメリカ村にある「神戸にんにくや」。あんまりよく知らなかったのだけれど、全国いたるところにあるにんにくやの元祖で、メニューに「類似店にご注意ください」というような文字すら書かれていた。
 かなり混んでいて、料理もおいしかった。
 一杯だけアルコール度数の低いカクテルを飲んだ。これはもうお約束だ。
 いろいろ話して、笑って、ビジネスホテルに戻ってきた。


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 数日前のDaysで茂木ミユキというアーティストの『M.I.U.』というアルバムを購入したということを書いたのだけれど、最近はビジネスホテルの部屋のなかでよくこのアルバムを聴いている。
 デビューアルバムなのだけれど、正直な話僕はこのアーティストのバックボーンもエピソードも何も知らなくて、ただPet Shop Boys書き下ろしの曲があるからというだけで購入したのだった。
 けれども、何度か聴いているうちに、結構いいなと思い始めてきている。
 歌詞カードでは「みゆ」と表記されている本人は作詞がメインで、作曲は他の人がしているのだけれど、2曲だけ本人が作詞作曲の曲があって、実はその2曲がかなりいいと思うのだ。
「秘密」と「Fear」というタイトルの2曲。
 モノクロの暗い海辺の写真を撮ってでもいるかのような、落ち着いた情感溢れるうたいかたをしているのだけれど、それに楽曲がよく似合っているように思えるのだ。
 とりわけ、「Fear」という曲は個人的にはツボにはまって何度か繰り返し聴いている。
 他にも、前回のDaysでも書いたようにデンマークのシンガーソングライター、ソルヴァイ作曲の曲が2曲あったりもして(「洪水」「Fetish」)、結構お得と言えばお得だ。Solveig名義のアルバムも持っていてきらいではなかったので、そういうのもおもしろかったし。

 いずれにしても、たまたま購入したCDにそういう思いがけず気に入る曲があるというのはよかったと思う。
 そういうのって、不思議なタイミングだ。


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 お知らせ

 明日の深夜頃に、久しぶりに自分の部屋に帰ることができます。


2002年04月24日(水) 白地図

 この数日間、心斎橋と難波の間を何度か往復していた。
 ほとんど地下鉄を使い(御堂筋線でわずか1駅)、一度1人のときには歩いてみた。
 とある人に話で聞いた三角公園というのが見てみたくて、駅構内の地図で三角公園の場所を調べてそこに向かってみたのだ。
 三角公園はただの公園だった。若い人たちがたくさん集まっている夜の中にある小さな公園。
 聞いた話では、近辺のほとんどの人が知っている有名な公園という話で、そういうのに興味を持って歩いてみていたので、やや拍子抜けだった。
 有名の意味が思っていたのと違っていたのだなという感じだった。
 でもまあいいかとは思ったのだけれど。

 それでも、はじめての場所を歩くことで、想像の白地図のようなものに色がつけられていくのは楽しいことなのだろうなと思う。
 あとはその色がどういう色なのかということが少しだけ問題で。
 お気に入りの場所には、黄色を塗ろうとか、いろいろ考えたりもして。


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 今日は夜仕事が終わった後で3人で飲んだのだけれど、そこは韓国料理の居酒屋(チェーン店)で、石焼きチャーハンや海老のチヂミや白菜キムチなんかを食べた。
 HITEという韓国ビールが置かれていて、1杯だけそれを飲んだのだけれど、味の違いはよくわからなかった。
 キムチは昔苦手だったのに、いつの間にか食べることができるようになっている。
 おいしいとさえ思う。
 年をとってきたということなのだろうか?
 

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 お知らせ

 おいしかったのでした。


2002年04月20日(土) あなたはどんなときにCDを買いますか?

 今日のDaysは博多発のひかりレールスターの中から。
 いつもと違うのは、移動している時間が少し早いことで、18時過ぎではあるのだけれどまだ空は暗くなっているわけではなくて、随分日が長くなったなと思う。
 季節の変化は日々起こっているはずのものなのに、ふいに気が付かされることが多いのだけれど、今日の夕方もそんな夕方だった。
 水を含んだような斑緑の山々が白く重く垂れ込める雨雲の下に続いているのが窓の外に見えていて。
 ひかりは先程小倉駅に停車していた。
 トンネルを何本も通り過ぎていく。
 そのたびに家並が遠ざかっていく。


 たとえば、窓の外に山間の小さな町が広がっているのが見えていて、それなりに大きな道路沿いにあるように見えるガソリンスタンドの明かりだけが輝いて見えるとき、思わずそのガソリンスタンドの前をよく知っている人が歩いているような気がしてしまう。
 もちろん、そんなことはありえないのだけれど、それでも、ついそんなことを想像してしまう。
 雨が降っているから、たとえば黄色の傘を差してとか、そんなことを。


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 18日のDaysには書いていないのだけれど、CDを2枚購入した。

 CARPENTERSの『Twenty-two hit of the carpenters』
 茂木ミユキの『M.I.U.』

 18日、移動途中に大阪駅構内に小さなCDショップを見つけ、そこで選んだのだ。
 カーペンターズの方は、BGMで流れていた「RAINY DAYS AND MONDAYS」を聴いたときにもっとちゃんと聴きたいと思ったわけだし、茂木ミユキという人に関しては本当に全然まったく知らなかったのだけれど、なんとPet Shop Boys書き下ろし(!)の曲があるということで衝動的に購入してしまった(Solveig作曲の『洪水』という曲が有名みたいだ)。

 早速2枚とも聴いているのだけれど、カーペンターズの方はもう言うまでもなくて(「RAINY DAYS AND MONDAYS」はやっぱりかなりかなり名曲だと思う)、茂木ミユキという人に関してはまだ聴きこんでいないのでなんとも言えないところがあるのだけれど、情感のある声は個性的な感じだ。Pet Shop Boysの曲は、ああもういかにもという感じだったし。


 そして今日(20日)は博多駅周辺で2時間ほどの時間ができたので、その間に交通センタービルの中にある紀伊國屋と新星堂を見て回る。
 そのときになんとまたCDを購入してしまう

 M2Mの『the big moon』
 Angela Ammonsの『Angela Ammons』

 M2Mのほうは2ndアルバムなのだけれど、1stが個人的に好きだったので発売されているのを見つけた瞬間に手に取っていて、Angela Ammonsの方は視聴して購入を決めてしまった。
 ということでこの数日で4枚のCD購入ということになるのだけれど、他に食費以外ではお金を使っていないのでいいだろうとは思う。

 いずれにしても、長期出張のときにはまるで砂漠で水を求める旅人のように、新しい音楽を、まだ数回しか聴いたことがなくて、おろしたての新しいシャツのように肌になじんでいない曲を求めてしまう。
 これは個人的なもののような気がするのだけれど、夜にビジネスホテルで新しいCDを聴いているのは、リラックスすることのできる時間になっているのだと思う。
 そしてそのたびに、繰り返し繰り返し「No Music,No Life」という言葉を思い出すのだ。
 何度も何度も。


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 本当に日が長くなった。
 新幹線の窓の外では、普段朝早すぎて眠っているか、あるいは遅すぎてよく見えない場所の景色が広がっていて、結構新鮮だと思う。
 さっそく購入したM2Mをパソコンにイヤホンをつけて聴いているのだけれど、かなりよい感じだ。
 普段はR&Bやブラックを聴くことが多いのだけれど、キャッチーなポップミュージックももちろん好きなのだ。


(20分ほど眠ってしまった)


 現在、広島駅で、駅のホームには、結婚した2人を見送るためにきているたくさんの人たちが手を振っている。
 そして、その2人が車両に入ってきた。
 おそらく、関西空港に向かうのだろうなと思う。
 幸せなそうな2人。
 窓の外は大分夜に近づいてきている。


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 お知らせ

 出張生活の中で、何度も中国地方を通り過ぎているのだけれど、ちゃんと訪れたことのない場所でもあって、今度ぜひ訪れてみたいなと思うのです。
 とりわけ、瀬戸内海にある島なんかにも憧れるのです。 


2002年04月18日(木) 移動

 現在、19日の午前1時少し前。
 23時前に博多に到着し、ビジネスホテルにチェックインし、合流した後輩たちと夕食をとり、ホテルに戻る途中にKinko'sが見えたので1人で立ち寄って今日のDaysを書いている。
 昨日のDaysも実は大阪のKinko'sで書いていたので、昨日と今日のDaysは大阪と福岡とそれぞれの土地の店舗で書いていることになる。
 そういうのはなんとなくおもしろいような気がする。
 後輩には、Kinko's好きですよねと言われたけれど。

 気がつくと、今日で10日連続出勤中で、名古屋から大阪を経由して福岡まで来てしまった。16日連続だった予定は18日へと変更になっていて、ちょうど折り返しを少し過ぎ、これからが頑張りどころというところ。がんばろう。


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 お知らせ

 のぞみに乗っていたときに、車内放送で乗っていた電車が300キロものスピードを出しているというアナウンスがあり、驚いたのでした。


2002年04月17日(水) 果物

 今朝は久しぶりにスターバックスコーヒーに入る。
 カフェモカのトールとハム&チーズのサンドイッチ、そしてチェリーパイ。
 店内にはカーペンターズの曲が流れていて、無性にアルバムで聴きたくなる。
 チェリーは美味しかった。
 最近は、もちろんのこと外食が多いのだけれど、デザートについていたりする果物がすごく美味しく感じるのだ。
 季節なのだろうか。
 何歳になっても、果物は本当に美味しいもののひとつだと思う。


 仕事終了後には、閉店近い時間帯の混雑している梅田のヨドバシカメラに入った。
 昨年オープンした店舗でまだ新しいし品揃えも豊富なのだけれど、中でも目を惹かれたのがSDカードに映像を録画して見る、ポータブルビデオのような商品。テレビ番組を録画して、それをどこでも見ることができるようになるのだ。
 パンフレットでも、通勤・通学途中にとアピールされていたけれど、もちろんどんな番組を見ているのかが近くの人にも知られてしまうわけだからちょっと恥ずかしい部分があるにしても、それにしてもちょっといいなと思ってしまった。
 これはもう新しい物好きの血が騒ぐというような感じだ。
 まあもちろん、普段まずテレビを見ないので、そういうことを考えると個人的には別になくても困らないのだけれど。
 それでも、結構惹かれてしまった。

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 お知らせ(人間用)

 明日の夜に、またまた新幹線で博多を目指すのです。


 お知らせ(くま用)

 全国のくまたちに朗報です。
 東急百貨店東�堙垢法△呂舛澆沈賁臈垢�オープンするそうです。日経MJに載っていました。なんと42種類もの品揃えを誇り、使いやすい小瓶での販売や、商品によっては量り売りなども導入しているそうです。
 この開店に伴い、山手線、東急線各線は、朝のラッシュ終了後にくまのラッシュに見舞われることになるでしょう。

 全国各地から集結する、くま、くま、くま。

 売場でたくさんの種類のくま達がまるで競りのように、手を挙げて「量って量って!」とか「小瓶10!!」とかくま語で吼えているのを想像してみたり。
 おもしろそう……


2002年04月16日(火) ジンジャーブレッド

 現在、4月17日午前0時50分過ぎ。
 今日は仕事が終わった後に、ものすごくひさしぶりに飲みに行く。
 6人で。
 梅田駅の近くにある居酒屋で飲んだのだけれど、かなり盛り上がりやたらと笑い合う。ひさしぶりにアルコールを飲んだ。
 もちろん、1杯だけ。
 それでも赤くなり、それ以降はウーロン茶に変更する。
 いつものように。


 また、今日は「カフェ・ラ・ミル」にも入ったのだけれど、そこで食べたジンジャーブレッドの鶏肉などのサンドイッチがかなり、かなり、かなりおいしかった。
 正式名称は忘れてしまったのだけれど、最近食べたサンドイッチのなかでは、もう抜群においしい。店舗は東京には結構あるようだけれど、まだ大阪には1店舗のみのようで、たまたま入ったのだけれどよかったと思う。
 ケーキ類もおいしそうだった。


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 お知らせ

 アーモンド・オレもおいしかったのでした。


2002年04月15日(月) 小さな堤防

 現在、16日の午前1時30分少し過ぎ。
 大阪にいる。
 15日の20時過ぎに名古屋での仕事が終わり、夕食をとり、それから10時前の新幹線で新大阪へ向かう。大阪で同僚たちと打合せを済ませ、明日からの大阪での仕事に備える。
 最近のDaysは本当に後々のための記録のようなものになってしまっているのだけれど、たとえば数日前の日記を読み返してみたりすると、ただ簡単に移動していることだけが書かれているだけでも、そのときの他のささやかな出来事を思いがけず思い出したりすることもできたりしておもしろい。

 名古屋での夕食はタワーズにした。後輩と2人でいたのだけれど、どの店にしようか迷い、結局ものめずらしいものという事でエスニックレストランに入る。
 注文したのはナシゴレン。思いがけずおいしくて、たまには辛いのもいいなとか言い合う。
 その後で乗った新幹線では2人ともかなり汗をかいていたのだけれど。
 そしてさすがにタワーズは夜景がとてもきれいで、窓際の席だったのでいい景色を見ることができたと思っていた。


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 大阪は0時前後に雨が降り出して、それほど激しい雨ではなかったのだけれど、名古屋でもこの間降っていたし、雨にあたることが多くなってきたなと思う。
 そんなことはもちろんたまたまなのだけれど、それでも今回の長いロードは、定期的な雨のことが後々まで記憶に残るかもしれないと少しだけ思う。

 ささやかだけれど、忘れ難いことってきっとたくさんあって、忙しい時期になるとそういうことを感じ取る力のようなものが薄れてきてしまう。おそらく、日記のようなものを残しておくことは、そういうささやかなことを守る堤防のようなものになるのかもしれないなとか思ったりもする。
 そういうのって、様々な出来事の波に対する、本当に小さな堤防なのかもしれないけれど、それでも堤防があるのとないのとではやっぱり異なってくる部分が大きいのではないかと思う。
 継続して、定期的に少しでも言葉を重ねていくことで、ある種の堤防は少しずつ強固なものになっていくのだろう。
 きっと。

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 お知らせ

 Daysの閲覧者が6000を超えました!
 ありがとうございます。
 他愛のない日々の記録ですが、読んで頂いている方に感謝です。
 これからも、よろしくお願いします。


2002年04月14日(日) 記憶

 ビジネスホテルのなかには、フロントに新聞のテレビ欄のコピーを置いてあるところが多くて、テレビを見ないくせによくそういうものを手にとってしまう。
 同じように、たとえば、様々な場所にはA4判くらいのパンフレットのようなものがあることが少なくないけれど、そういうものもよく手にとってしまう。
 すぐに捨ててしまったり、ファイリングしたりと、そのときどきによって、内容によって末路は様々なのだけれど、それでもまずは手にとってしまう。
 Daysを書くときに具体的な名称を記すことができたりすることが多いのも、そういう習慣のおかげということもある。

 そのテレビ欄のコピーを部屋で眺めていたら、今日の日曜洋画劇場は『フィフス・エレメント』だった。リュック・ベッソン監督の、1997年の作品。主演はブルース・ウィルス。
 うわ、と思った。
 もうこんなに昔の映画になるんだと、思わず驚いてしまったのだ。
 僕はこの映画をリアルタイムで見ているのだけれど、函館の映画館で見た。
 当時僕は函館から関東への異動が決まっていて、その夜は友人と一緒にお酒を飲んでいた。
 18時くらいから港の近くの観光地のエリアの地ビールを飲ませるお店にいて(函館は地ビールが比較的多い街だ)、別れ際車を停めてある駐車場にまで行く途中に映画館があって、そこで『フィフス・エレメント』をやっていたのだ。
 それで、そのまま一緒に観ることになって、最終の上映に入り込んだのだった。

 映画は正直な話それほどツボにははまらなかった。
 僕は基本的に『レオン』は最高に好きな映画の一つなのだけれど、それと『ニキータ』以外のベッソン作品にはどうしてかそれほど心を惹かれていないのだ。なぜか。

 あの頃から、もう何年も経ってしまっていて、今日名古屋のビジネスホテルの部屋でそういうことを思い出しているのだから、これはおもしろいよなあとしみじみと思う。
 記憶って、都合よくコントロールすることのできない代物ではあるけれど、そういう不思議な連なり方をして、それまでまったくと言っていいほど思い出さなかったことを浮かび上がらせる。
 いつしか、また『フィフス・エレメント』がテレビ放映されるときには、一番最初に観た函館のことと、そのときのことを思い出した名古屋の夜のことを、思い出すようになるのかもしれない。
 そういうのって悪くないかもしれないと思う。


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 お知らせ

 今日の音楽はJOEのアルバム『MY NAME IS JOE』。
 今回の出張の出発の朝に、CDを用意していなかったことを思い出してラックから数枚抜いたときの1枚で、久しぶりに通して聴いているのだけれど、やっぱりよいのです。
 特に「I Wanna Know」とか。


2002年04月12日(金) 遠いところまで

 現在、13日の午前7時過ぎ。11日分と12日分のDaysは夜ビジネスホテルの部屋でメモ程度に書いていたのだけれど、他のことをやっている内に眠ってしまった(掛け布団もかぶらずに、いつの間にか)。
 それなので、そのメモをコピー&ペースト。
 今日は8時過ぎにビジネスホテルのロビーで待ち合わせをしていて、9時から21時までは働いている予定。
 さてさて、今日も頑張ろう。

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 ※11日の分のメモ


 現在、12日の午前0時30分過ぎ。
 11日夜の名古屋の天気は雨。
 22時過ぎ、コンビニで買ったビニール傘を差しながら後輩と夕食をとるための店を探しながら歩いていて、自分がいったいどこにいるのだろうとちょっとだけ思った。
 なんだか随分と遠いところまで来てしまったような気がしたのだ。
 どうしてか。

 今日は午前5時50分に最寄の駅のホームで後輩と待ち合わせ、6時台の新幹線で名古屋へ向かう。
 新幹線の中ではすぐに眠りに落ちて、起きたのは名古屋に到着する10分程前。
 名古屋駅に着いてから地下鉄を乗り換え、午前9時から午後9時まで仕事。
 今日仕事をしていた部屋からは、もう散りかけた桜が見えていた。

 雨は午後から降り出し、窓の外を暗く染め上げていた。
 時々、窓の外を見ていたのだけれど、春の雨は随分と懐かしいものであるような気がした。


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 ※12日の分のメモ


 現在、13日の午前0時10分過ぎ。
 今日は仕事終了後、名古屋PARCO7階にある「RAKERU」という店で夕食。
 もともとは渋谷にあるオムレツなどの店らしいのだけれど、はじめて入った。
 7階レストラン街でどの店に入ろうかという話をしていたときに、一緒にいた後輩がその店が好きだということで入ったのだ。
 オムライスとパンとチキンとサラダのセットを注文したのだけれど、確かにおいしかった。

 PARCOのなかにある映画館では『アメリ』を上映していて、いいなと思う。

 帰りにはコンビニに寄って飲み物を購入。
 ボスのミルクコーヒーである「Latte Latte」というのがあって、それにする。
 なんだか自分が名古屋にいることがまだうまく実感することができない。


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 お知らせ

 昨日今日と、夜は随分と冷え込んでいました。


2002年04月10日(水) ワイルドストロベリージャム

 仕事場を出たのは0時20分頃で、同僚と夕食(夜食?)を食べてから部屋に着いたのは1時少し過ぎ(いまは1時15分すぎ)。
 今朝は実は5時起きで6時すぐの電車に乗った。
 昨晩は11日からのロードに備えて、メールなどを遅い時間まで書いていたので、睡眠時間は短めだ。
 最近は、メールの返事はちょっと遅れがちだ。

 それから10日の日中、移動ではじめて下北沢で乗り換える。
 京王線から小田急線へ。
 ホームを歩いている間、「果歩の住んでいる街だ」ってずっと思っていた。もちろん果歩は実在の人物ではないけれど(江國香織の小説『ホリー・ガーデン』の主人公のひとり)、それでも作中で果歩はこの駅のホームの階段をのぼっていたはずだとか、そういうことを考えて移動しているのは愉しかった。
 好きな小説の好きな登場人物が住んでいる街というのは、やっぱりどうしてかドキドキする。時間があれば、とは乗り換えのためにホームからホームへ移動している間、ずっと思っていた。
 今日は時間がなかったので、通り過ぎただけになってしまった。
 もしうまく時間があけば、今度はちゃんと改札口の向こう側を歩いてみたいと思う。


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 明日(というかもうすでに今日)は、5時50分に最寄り駅のホームで後輩と待ち合わせている。6時台の新幹線で名古屋へ。
 11日から16日間ほど再びロードに出ていくのだ。
 今回のロードは名古屋→大阪→福岡→大阪で、かなりハードなロードになりそうな感じだ。
 今日も実はまだパソコンでやらなくてはいけない作業があるのだけれど、とりあえず30分ほどでジュースを飲みながらDaysを書こうって思って書いている。
 息抜きは必要だし、こうやって記録を残しておくことは、何度も書いているけれど、後になったらすごくよかったと思えるんじゃないかと個人的にはしんじているのだ。
 いま睡眠時間を30分余計に削ったとしても、後で何度も読み返すことができる文章が残っている方が自分にとってはいいと。


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 お知らせ.1

 それなので、最近のDaysはいわゆるネタ系の内容が少なくなっているのだけれど、それでもまあいいかという方は、ぜひ遊びに来ていただけると喜びます。


 お知らせ.2

 今日のタイトルは、ただおいしいジャムをつけたトーストを食べたいなと思ってしまっただけなのです。


2002年04月09日(火) 櫻子

 今日ぱらぱらと『江國香織ヴァラエティ』をめくっていたら、80ページで思わず手が止まった。
 あれ?
 目に留まったのは、右下にある1枚の写真。

「櫻子」と書かれた布が写っている。
 キャプションはこう。


 それぞれちょっとした用事があった。……私のは「櫻子」で蜜白玉を食べること。(流しのしたの骨/P138/新潮文庫)
 19歳の主人公こと子と三人の姉弟、そして両親たち。奇妙で幸せな宮坂家の、穏やかな季節を静かに描いた「家族小説」。こと子が訪れたのが、成城学園前駅前のこの甘味屋。


 この店、この間入ったよ……これには個人的に結構おどろいてしまった。
 いろいろと忙しくてDaysの更新をしばらく滞っていた2月末から3月頭の間に、僕はこの「櫻子」という店を訪れていたのだ。
 僕がこの店に入ったのは閉店間際で、その夜僕は1人で、重い荷物を抱えたままちょっとだけ途方にくれて(ものすごい睡眠不足だったのだ)、とりあえずはまずは夕食をとらなくちゃということでキャリーバックをがらがらとひきながら成城学園前のやけに暗い路地を歩いていたのだ。
 まず、駅から降りて左手に歩いて、コープとうきょうのところで右折し、それから1ブロックだけ直進してローソンのある路地に入り、そこでまた少し直進した後で右折し元の通りにまで戻ってきたところで、この櫻子という店を見つけたのだった。
 記憶がちょっと曖昧なのだけれど、そのときには僕は甘味ということに惹かれたわけではなかった。
 そうではなくて、確か「きじ丼」のディスプレイに惹かれたのだった。

 きじ丼。

 そういうのって、食べたことがなかったし、なんだか睡眠不足で満身創痍なカラダには、ちょうどいいかもしれないって、そう思って小さなエレベーターに乗り込んだ。
 店は確か3階にあった。僕の荷物はそれだけでその小さなエレベーターの半分を満たしてしまうほどで、そのそれほど大きくはない店の、奥の方の4人掛けの席に案内された。店内は趣味のよい感じで、雑誌が何種類か備え付けになっているのが、実用的ではあっても店内のイメージにあまり合わないかもなあとか思っていた。
 お茶が出され、メニューを渡され、それを見る。
 甘味が結構豊富だっていうことを知ったのは、そのときだった。
 それまで僕の頭の中にはきじ丼のことしかなくて、というよりもきじ丼専門店なんじゃないかというくらいの認識で、それ以外の選択肢のことなんかちっとも考えていなかったのだ。
 お店の人を呼ぶ。

「きじ丼ください」
「大盛りもできますけど?」と店の人。
「あ、じゃあ大盛りで」
「大盛りですね」
「あ……それから」

 そう言ってやっぱり甘味も頼んだ。正確には覚えていないのだけれど、蜜をかけたような記憶があるからおそらくフルーツ蜜豆だったのではないかと思う。結局は誘惑に負けてしまったのだ。
 記憶が定かであれば、食事を頼んだ人はいくらかの金額を追加するだけでミニ甘味を選んでつけることができるのだけれど、そういうセットものではなくて、ちゃんと甘味は別に頼んだ。それはメニューを見る限りその店が甘味に力を入れているように見えたからだったし、お腹がすいていたからでもあった。

 きじ丼(大盛り)はおいしかった。お茶もおいしかったし、たまたまこういう店を見つけて入ってよかったなあとは思っていた。時間も時間だったし、あとはファストフードしかないだろうなと覚悟していたのだ。
 食後に甘味が運ばれてきて、それもしっかりちゃんと食べた。またお茶が運ばれてきて、やっぱりそれも飲む。
 閉店近い店内には、他に若い女性2人組や中年女性の3人組などがいて、ベテラン風の店員さんと、アルバイト風の若い店員さんがどこか落ち着いたペースで立ち働いていた。
 そんな店の中に、スーツ姿のサラリーマンが1人というのは絵的にはあんまりふさわしくはなかったかもしれないけれど。スーパーの野菜売り場に、肉のパックがひとつだけ置かれているみたいに。

 でもまさか、そのときの店が『流しのしたの骨』に出てきたお店だなんて思ってもみなかった。もしそれを知っていたら、もっとミーハー的に店内を見回してしまっていただろうし、きっと蜜白玉を頼んでいた。
 感じのよい店だとは思っていたのだけれど、だから今回、そういう偶然を知ることができたのは、なんだかおかしな感じのすることではあった。

 よく雑誌なんかで、名作を巡る旅というような企画が行われていて、文学作品や映画のモデルとなった場所を紹介しているものがあるけれど、そういう場所を自分が訪れてしまうというのは、嬉しい反面怖いことのような気がする。
 それが好きな物語の好きなエピソードが展開された場所であれば、訪れたことはなくても思い入れは深いものになってしまっているだろうし。
 そうしたら、実際の姿を見て、どこかではそれを裏切られるようなことを危惧してしまうだろうから。
 
 けれども、今回のパターンのように、その場所がモデルになってしまっていたことを知らずにいて、そういうことはまったく関係なしに感じのよい店だなと感じていたということは随分と幸福なことだ。
 これで、あんまりよくない印象を抱いていたら、同じく80ページで気が付いたとしても、やっぱりどこかではショックを受けるような部分があっただろうし。
「あ、この店って……がーん」というように。

 それなのでよかったと思う。とても。

 
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 お知らせ

 それがどんなものであれ、偶然ってたのしいよなと思います。
 人に言わせれば、この世に偶然なんかないそうですが。


2002年04月07日(日) 辞書のある部屋

 現在、8日の午前1時45分。
 今日(厳密に言うともちろん昨日)は出勤で、気が付くと仕事場で0時を超えていて、同僚の車で送ってもらって部屋に帰ってきたときには1時を過ぎていた。
 部屋の中でまずCDをかけて(今日はCharaの『Madrigal』をかけている)、エアコンの暖房を入れて(深夜はまだ少し寒いのだ)、着替えて、コンビニで買ってきたサントリーの「リピュア」という新発売のお茶を飲む。
 コンビニにはしょっちゅう行っているので、新製品には自然と詳しくなる。
 お茶なんか新しい物が出るたびに飲んでいるような気がする。
 この「リピュア」はおいしい。ペットボトルに書かれている紹介文を引用すると、


 リピュア/RE-PURE/もういちど、なんどでも、ピュアになること。/今の環境を生きる人の「カラダの中」。/すっきり澄んだ味わい。/カラダの中が、スーッときれいに流れるかんじ。/


 となっている。様々な原料から成り立っているらしく、それがイラストつきで紹介されている。


 大麦
 ガルシニア
 げんまい
 あしたば
 くこ
 ウコン
 はとむぎ
 ハブ茶
 さんざし
 どくだみ
 ジャスミン


 数えてみると、これだけの種類が描かれている。これはいいかもとかちょっと思う。
 けれども、この中で気に入った「あしたば」を僕のよく使っている辞書(集英社『国語辞典』)で調べても載っていなかった。
 こりずに、次に気になった「さんざし」を引いてみる。


 さんざし【山査子】
 バラ科の落葉低木。春、ウメに似た五弁の白い花をつけ、枝に鋭いとげがある。庭園木。実は薬用。中国原産。


 言葉は好きな響きなのだけれど、漢字はそうでもないかなと思う。そうして、もうひとつ「ガルシニア」を引いてみる。
 ……載っていなかった。今日の辞書3本勝負は1勝2敗みたいだ。残念。

 まあ、載っている載っていないはあるにしても、基本的に辞書は好きだ。
 本を読んでいるときなんかには、リズムが変わってしまうのがいやなのでほとんど引いたりはしないのだけれど、後で折りたたんだページを読み返す際に気になったときには引くようにしている。そんなときには新たな発見があったりするので、おもしろいとは思う。ただし、日々の暮らしの中で自然の情景に目を留める機会がともすると失われがちであるように、辞書を引いたりしておもしろいと思えたりするような時間も、同じように失われがちであるのかもしれない。
 けれども、日々の中に気付きを少しでも増やすためにはたとえば辞書だったら、目に付く場所に、引きやすい場所に用意しておくのを忘れてはいけないのだろうなと思う。
 あ、辞書を引いて調べようかなと思ってそれから辞書を探すような状況なら、面倒だと思ってしまって、たぶんそういう気持ちも霧散してしまうだろうし。
 ただ、すぐそこにたとえば手を伸ばせば辞書があるのであれば、ちょっと引いてみようという気にもなってくるだろうし。
 でもおそらく、普通は辞書はよく目に入るところには置かないような気はする。
 でもそれを置いてみるだけで、もしかするとちょっとだけ変わるのかもしれない。
 ということで、僕はいまの部屋に暮らしはじめて少ししてから、辞書はダイニングテーブルの置いてある部屋の本棚の取り出しやすい場所に置いてある(入れてあるのではなくて、本当にただ横にして置いてあるのだ)。
 正直に告白すると、Daysを書く際にも、「ニュアンスがどうだろう?」と思われるような言葉を使用するときにはたまに辞書を引いて確認していたりもする。
 辞書はいいと思う。
 役に立つし、何よりも安定しているような気がするし。
 たとえば友人に何かの悩み事を相談する際でも、精神的に安定している(だろう)人を選んでしまうことはあると思う。
 そういう友人みたいとでも言えばいいのだろうか。
 辞書は無口だけれど実は知識も経験も豊富で、妙な説得力を持っているというようなイメージがある。
 引き出しは多そう、という感じ。
 そして、辞書はやっぱり使い慣れたものがお気に入りになることが多いのだろうなとも思う。
 僕の辞書も93年の初版のままだし。
 いまだに、(「あしたば」も「ガルシニア」も載っていないけれど)現役で活躍してくれているし。


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 お知らせ

 ここまで書くのに、大体約30分です。


2002年04月06日(土) ビニールクロスを取り替える。

 昨日、打ち合わせが深夜まで及び終了したのは午前3時。
 警備会社から電話がかかってきて、不審がられるほど。
 でもまあ、メンバーが各地に散っていてなかなかマネジャーと打ち合わせのできるタイミングがなかったので、今回のタイミングで打ち合わせを持つことができたのはよかったことで。
 仕事場を離れ、後輩に車で送ってもらい近くの終日営業のファミリーレストランの駐車場で降ろしてもらう。
 後輩は妻帯者で今年生まれたばかりの男の子がいるのでそのまま帰り、1人で中へ。
 午前4時前に食事か……と思いながら、それでも結構しっかりとした食事とドリンクバーを頼む。お昼からほとんど何も食べていなかったので、おなかがすいていたのだ。
 店内は金曜日の夜(厳密に言うと土曜日になっているのだけれど)のため、混み合っていた。若い4人組(男と女の比率はまちまち。組み合わせの練習問題みたい)とカップル、それからおじいさんとおばあさんが、それぞれ1人ずつ離れた席に。
 もちろん、その2人は別々の関係のない人なのだろうけれど、いろいろと想像をめぐらせてしまう。
 午前4時少し前に1人でファミリーレストランにいるおじいさんやおばあさん。窓の向こう側には過去の記憶を照らし出すかのような車のヘッドライト。どうしたのだろう? とか興味はそそられる。
 店員もさすがに疲労の色が濃い気がする。
 近くにあるのでたまに深夜に食べに来たりするのだけれど、よく見かける顔だ。
 ドリンクバーに関しては、いつだって元をとってやると子供じみたことを思っているのだけれど、さすがに一杯だけでやめておいた。

 そのファミリーレストランは国道沿いにあって、さすがにその時間になると車通りはぐっと少なくなる。ただ、トラックが利用することで有名な国道2○6号線なので、大型車だけは意外と、と言うか結構走っている。
 信号を渡って、緩やかな坂道をのぼる。
 その坂道を直進すると最寄の駅に着くのだけれど、僕の住んでいる部屋は途中の交差点を左折する。
 すぐにセブンイレブンやファミリーマートがあって、コンビニだけはたくさんあるのだ。

 セブンイレブンに寄って午後の紅茶のストレートティーを買う。
 いまだに、午後の紅茶を買うときにはCharaの「大切をきずくもの」のことを思い出してしまうときがある。
 たぶん前にも書いたことがあると思うのだけれど、あの曲はよいと思う。特に出だしのところが。

 部屋に着いたときにはすでに午前4時半を回っていた。
 どうしてか眠たくなかったので、そのまま部屋の掃除をはじめることにする。
 6日の午前中に、半年に一度の防災設備の点検があることを思い出したのだ。
 出張の連続で、荷物が結構乱雑になっていたりしたし、ちょうどいいかなということで。
 もちろん、そんな恥ずかしいほど散らかっているわけでもないのでそのまま眠ってもよかったのだけれど、その防災施設の点検は管理会社の人も一緒に来るもので、インターホンを鳴らして誰も出ないと、勝手に合鍵を使って部屋の中に入ってくるのだ。
 そのときに、熟睡していて勝手に部屋にあがられるのはちょっといやな感じだな……と思ったのもあって。

 それで、少なくともその防災施設の点検が終わるまでは起きていようと思ったのだった。


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 掃除はある程度の段階で終わり、点検は10時以降に来るとのことだったので、先にクリーニングを出しに行ったりして、点検の人を待つ。
 10時過ぎにインターホンが鳴る。
 防災設備は2箇所、台所天井にある火災報知器と、ベランダにある非難ハシゴの確認のみで終了になる。10分とかからない。
 点検員がベランダにあるハシゴの動作状況を確認しているのを見ながら、なるほど、ああやっておろすのかと思う。
 けれども、僕の部屋は2階なので、もし本当に火災が起こったら、そのままベランダから飛び降りてしまうのだろうなと思ってしまう。
 それほど高くないし、地面はちょうど芝生になっているし。

 それから洗濯をはじめる。
 洗濯物がたまっていたのだ。
 全自動なので、ものすごく簡単だ。全自動洗濯機を発明した人とは、個人的にものすごく仲良くなれるような気がする。プロジェクトXあたりでやらないだろうか、全自動洗濯機を作り出した人たちのことを。
 そして、洗濯機が回っている間に近くのスーパーまで出掛けてくる、そこでシャンプーとか透明のビニールクロスなどを買ってくる。
 その帰りには書店にも寄ってくる。

 僕の部屋は中央に食事も仕事も兼ねるガラストップのダイニングテーブルを置いているのだけれど、そのビニールクロスが替え時かもしれないと思ってしまったのだ。
 それで、1回目の洗濯物を取り込んだ後、2回目の洗濯物を回している間に、買ってきたばかりのビニールクロスと取り替える。
 やっぱり、それだけで気分が新鮮になる。
 テーブルのトップとビニールの間に幾つかのポストカードや映画のチラシ、それから雑誌の切抜きの写真なんかを挟めているのだけれど、それを他のものと変えようかなとやってみて、でも結局同じものにする。気に入っているものが多いのだ、とても。

 音楽も掃除をしているときから、いろいろなCDをかけていた。

 Cooco。
 Stevie Wonder。
 Jellyfish。
 Usher。
 鬼束ちひろ。
 Pizzicate Five。

 脈絡もなく、目に付いたCDからいろいろと。

 不思議と眠たくないので、こうやってDaysを書いている。
 Daysを書いたら、眠ろうと思う。
 ベランダにかかっている洗濯物は今日の天気だと乾くのはきっと早いだろうし、クリーニングも明日にはできている(まぁ、明日は出勤なので受け取りは遅れてしまいそうだけれど)。
 いずれにしても、睡眠時間のことさえ横においておけば、よい感じの休日なんじゃないかなとは思う。
 ビニールクロスも変えたし。
 それだけでよい休日とか言ってしまうのは、もしかすると随分と安上がりなのかもしれないけれど。

 けれども、本当に自分の部屋でこうやってのんびり日中を過ごすことは久しぶりの気がするので、かなり満足度は高かったりする。
 あとは深い眠りに落ちよう。


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 お知らせ

 書店で、ようやく話題の『江國香織ヴァラエティ』を購入しました。
 でも、これは書店で結構探しました……新刊文芸書のところに置けばもっと売れると思うのに、判型の関係なのか文芸雑誌コーナーに置かれていました。
 そして、中身はまだ読んでいなくてこれからなのですが、個人的にはあの表紙はちょっと……
 確かに、江國さんはとてもきれいな人だとは思いますが、作家のこういう本でアップの顔写真の表紙というのは個人的には……
 もちろん、ぱらぱらと見ている中身はとても興味深そうで読むのが楽しみではあるのですけど。

 でも、こういう本が出てしまうのって、やっぱりものすごい人気なのですね。すごい。


2002年04月04日(木) 試験結果

 結構前のDaysにて、某流通業のコンサルティング会社が主催するセミナー(3泊4日)に参加したということを書いたと思うのだけれど、そのときの試験の結果が発表になった。
 参加人数は約500人で、流通業やフードサービス業の各企業の方々だったのだけれど、そのセミナーの中で合計1000点満点の試験が行われたのだった。
 試験は、流通業の理論についての設問や経営効率数値についての計算問題、あるいはセミナー終了後の読書感想文やレポートのようなものをすべて含めての点数なのだけれど、とりあえず頑張った。
 で、結果の方。

 3位。

 点数は940点くらいだったよう。
 僕は自分でその結果を見たわけではなくて、たまたま電話で話していた先輩が教えてくれたのだけれど、僕の会社から参加した人の中では1番だったみたいで、それにはやっぱり結構嬉しいものがあった。こうして書いてしまうとまるで自慢だけれど、やっぱり頑張ったしなあとか思ってみたり。
 一番嬉しかったのは、他企業の人がいる中での順位だということ。会社の中にいると、なかなか他の企業の人と比べてどうなのか、ということがわかりずらくて、そういうのがたまに気になってしまうことは確かにあるし。もちろん、ペーパーの試験やレポートなどでの点数が実際の仕事の実力と乖離していることはよくあるような話なので、実際的な仕事の方をちゃんと頑張らなくてはならないのだけれど、とりあえず励みにはなる。
 そして何より、この点数はおそらくは来月の社内報に載る予定になっていて、自分が採用に関わった新入社員たちも目を通すことになるので、そういうプレッシャーも実はあったのだ。恥ずかしい点数をとってしまうと、電話がかかってきて「○○さぁーん、見ましたよぉー」って言われたりしてさ。
 でもまあ少なくても恥ずかしくはない点数だとは思うので、仲のよい何人かの新入社員たちは「なかなかやるじゃん○○さん」って思ってくれるかもしれない。
 いずれにしても、自分の目で結果は見ていないので、見てみたいなあとは思うのだけれど。


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 今日は部屋に帰ってきたのは5日の0:30過ぎ。
 部屋の近くにあるセブンイレブンで「中国緑茶 凛」という新商品を買ってきていたので、早速それを飲む。
 お茶と缶コーヒーは各社横並びというか激しい競争が行われているような気がするのだけれど、最近は中国緑茶であることを前面に押し出した新商品が多い。
 まあ、多いと言っても知っている限り3社だけれど、アサヒの今日購入した「凛」に、サントリーの「中国緑茶」、それからNesteaの「中国緑茶」だ。
 たまたま購入した雑誌『日経TRENDY』に、「緑茶&発泡酒おいしいのはどれだ」という記事が載っていたので、その一部を引用。

 中国緑茶と日本茶の違いは、前者が摘み取った茶を釜炒りする製法なのに対し、後者が蒸気で蒸すというところ。中国緑茶はスッキリとした味で、最近の嗜好に合う、(83ページ)

 なるほど。詳しい違いは実際の飲んでいてもよくわからないのだけれど、最近は確かにお茶を飲んでいる人が多いし、コンビニなんかに行くと、本当にたくさんの種類が出ていて迷ってしまう。記事では、「おーいお茶」と「生茶」がお茶業界では圧倒的な強さを誇る2強と書いていたのだけれど、それには納得することができる。
 でも、それでも個人的にはやっぱり昨年発売されて好きでよく飲んでいるのは「聞茶」で、最近はペットボトルタイプのものをよく見かけるのだけれど、ウーロン茶はおいしいと個人的には思う。
 さらに言うと、香りの強いジャスミン茶系のものはあまり得意ではないので。
 いずれにしても、おいしいお茶が増えてくれるのは、個人的には嬉しい。


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 お知らせ

 おいしいお茶(温かいほう)を飲むと、それだけで元気になるような気がするのです。


2002年04月02日(火) 午前5時の街

 4月2日火曜日午前5時。
 僕は天神の路地にいた。
 夜の間中ビジネスホテルの部屋で仕事をしていて、ようやくひと段落ついたのがその時間だったのだ。それで、いま眠ってしまったらまず起きれなくなってしまうだろうなと思い、栄養ドリンクを買いにコンビニにまで行くことにしたのだった。
 7階の部屋に泊まっていたので、人気のない廊下を歩いてまずは小さなエレベーターホールを目指す。
 ビジネスホテルの床のじゅうたんは、どうしてか時間のようなものまで吸い込んでしまうような気がする。
 たぶんいまこのフロアの宿泊客で起きているのは僕ともう1人くらいだろうなあと思いながら、
 欠伸を一度。
 エレベーターで1階に下りると、ホテルマンの方々が伝票のようなものをチェックしているところだった。
「コンビニに行ってくるだけなんですけど、カギ預けた方がいいですか?」
 そう訊いてみる。
「お願いいたします」
「すぐ戻ってきますんで」
 そう言いながらフロントにカギを渡して、正面の自動ドアから外に出た。

 ホテルの外は全然寒くなかった。さすが九州。もう春なのだということをなんとはなしに思って、最近は季節の変化をあんまり実感していないなと思う。
 ただ、それでもさすがに周囲はまだ暗くて、夜の底という感じがする。夜をもぐってもぐってこんなところまで来てしまった、というような感じ。
 思いがけず心細い感じがする。そしてそれは随分と自由な感じがすることでもあって。

 コンビニの場所はちゃんとわかっていたから、そこまでゆっくりと歩いていく。最初の角を曲がると、遠くにもう看板の明かりが見えているくらい近い。

 そこは昨日まで通ったことのない道路だったのだけれど、歩いているとなんだか妙に懐かしいような気がした。
 どうして懐かしく思えるのだろうと考えてみて思ったのは、これは学生だった頃の、誰かの部屋で飲んだ帰り、歩いてアパートまで帰っていたときの心持に似ていたからかもしれなかった。もちろん、ほとんどの場合僕はお酒を飲まずに朝までただ喋っていただけなのだけれど、そういうときにはたいてい頭は冴えているのに、身体は石をたくさん縫いこんだダウンジャケットでも着込んでいるみたいに、鈍く疲れていた。そのときのあの感じ。
 今朝はそれによく似ていたのだ。
 仕事をしていたので、頭は結構クリアなのだけれど、身体は正直に疲れていて。

 そう思って、随分と不思議な気がした。
 学生だった頃に住んでいた場所と九州は遠く離れていて、それでも早朝の5時に、昔と同じような感覚を抱いている。そういうことってこれからもあるのだろうなと思った。記憶と感覚が根底で繋がってしまうようなときが。
 だからたとえば、こういう早朝にはあの頃の僕の時間と実はタイムトンネルのようなもので繋がっていて、ふとした拍子にそのトンネルがひらいたりしてしまったりするのかもしれない。
 そして気がつくとそのトンネルに迷い込んでしまうかもしれない。
 うっすらと明るくなってきた路地で、過去の自分とすれ違うかもしれない。

 6年くらい前の僕の前に、いまの僕が現れたらどんな気がするだろう。

「怪しい者じゃないんだ」

 とか言ってしまうかもしれない(充分怪しい)。もし昔の自分がちゃんと聞く耳を持ってくれていたら、これからの6年間に起こる幾つかの出来事を伝えるかもしれない。
 思いがけない出来事や、新しく知り合うことになる人たち。離れてしまった人たち。
 6年前の僕はそのことに驚くだろうか? 信じられないよと言うだろうか。
 喜ぶだろうか? それとも不満気だろうか?
 言葉を失うだろうか?
 それでも、なんだかんだでも楽しそうにやっているのを見て安心するだろうか?

 でもまあ、実際にはもし6年前の自分を見かけても話しかけたりしないで見ているだけなのだろうなという気はする。

 コンビニでは雑誌の入荷処理をしていて、店員たちは忙しそうに働いていた。栄養ドリンクとストロベリーヨーグルトと、ブラックコーヒーと入荷したばかりのジャンプを買う。
 わかりやすい買い物だ。


 栄養ドリンク(弱った身体に)
 ストロベリーヨーグルト(胃もたれしないような食べ物)
 ブラックコーヒー(眠気覚まし)
 ジャンプ(残りの時間眠ってしまわないように)


 ホテルの部屋に戻ってからは、まず栄養ドリンクを飲んで、ヨーグルトを食べながらコーヒーを飲みながら椅子に座ってジャンプを読んだ。ベッドの上で寝転がって読みたい誘惑がすごかったのだけれど、そうしたら眠ってしまうことは明らかだったので、椅子に座って。
 それでも結局気がつくと6時から7時までの約1時間くらい眠ってしまって、念のためにかけておいたモーニングコール(僕は出張のときは部屋に帰ってきたらすぐにモーニングコールをセットするようにしている)で起きたのだった。あぶなかった……
 いつの間にベッドの上で横になっていたのか全然わからなかった。
 もしかしたら大いなる意思が……?

 それでも、短い睡眠ではあったのだけれど、思いがけず疲れが取れていて、生命の神秘を実感……とか(疲れていますね、なんだか)。


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 仕事終了後、20:45発の羽田空港行きのJAL376便に乗って関東へ戻ってくる。
 それからバスと電車を乗り継いで最寄駅に降り立ったのは23時と少し過ぎ。飛行機の中も、バスの中も、爆睡してしまっていた。
 飛行機に関しては、今日は本当に離陸してすぐ眠りに落ちて、着陸するまで目覚めなかった。
 まあ、睡眠時間1時間なら仕方がないか……
 ただ、前回の教訓(?)を生かして今回は「winds」という機内誌の4月号をちゃんと持って来たけれど。特集は「北スペインの音」。相変わらずきれいな写真がたくさん載っている。


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 お知らせ

 とりあえず、これで今回のロードは終了です。


2002年04月01日(月) デジタルの万華鏡

 癒し系って言葉は実はあんまり好きではないのだけれど、最近ちょっと気に入っているものがある。
 それは、「Windows Media Player」の視覚エフェクト。
 僕はビジネスホテルの部屋では、主にノートパソコンのCD-RWで音楽CDをかけながら仕事などをしていることが多いのだけれど、そのときに「Windows Media Player」の画面についつい見入ってしまっていることがある。
 画面上では、様々なビジュアルが次々と変化していく。
 とりわけ、気に入っているのが「アトランダム」というやつで、様々なエフェクトがシャッフルされて展開されるやつだ。
 次にどう変化するのかがわからないので、見ているだけで結構飽きない。

 デジタルの万華鏡のようなものと言えば、イメージが沸きやすいかもしれない。

 万華鏡と言えば、本物の万華鏡もいいよなと思う。
 昨年ある雑貨屋でオイルが入った万華鏡を見たのだけれど、それを覗いたときには素直に驚いた。
 新鮮で。
 値がはるのがネックではあるのだけれど。

 さて、明日の夜には再び関東に戻るので、ゆっくりすることもできるかもしれない。
 飛行機の座席に備え付けの雑誌はもう4月号になっているはずだから、前回爆睡して取り逃したのはやっぱり残念かもしれないと思う。


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 今日は仕事帰りにまたもや「一風堂」(ラーメン店)に行く。
 路地を歩いていたら、偶然看板が見えたからだ。前回と違う場所にある一風堂。
 ちょうど、何を食べようかなと考えながら歩いていたときだったので、吸い込まれるように店内に。
 席に着くと、すぐに注文を尋ねられる。人気のある店なのだろうから、回転を早くする必要があるのかもしれない。
 それで、前回食べた赤丸肉入りがおいしかったので、すぐにそれを注文する。
 注文してから少し経ってから、隣に座っているおじさんの元に白いやつが届く。
 そこではたと思う。


 ……白頼めばよかった!


 もう来ることなんてしばらくないはずなのに、ついつい同じものを頼んでしまった。
 一風堂は赤と白との2つの味があるのに。
 せっかくの2回目だったのだから、ぜひ今度は白を頼むべきだったのに……

 でもまあ、と思い直す。
 もう頼んで時間が経っているし、後悔先に立たずと言うし。それに赤はおいしいということはわかっているし。
 すぐにやってきた赤はやっぱりおいしかったし。

 ちなみに、地図から判断すると、前回訪れたのが「一風堂西通り店」で、今日訪れたのが「一風堂天神店」みたいだ。
 一風堂も前回行った一蘭も関東や他の都市にもあるので、そちらでも食べることはできる。


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 お知らせ

 一風堂のホームページです。店内の内装なんかを見ていると、入りやすい雰囲気の店が多いようです。

 http://www.ippudo.com


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