【読書記録】恩田陸「像と耳鳴り」 |
ストーリー:国宝の茶碗を見るため、妻とともに会場へ足を運んだ関根多佳雄。そこで見た曜変天目茶碗と倒れる婦人を見てデジャブを感じ、十年前に亡くなった知人のことをふと思い出す。彼は、こうしてなくなった――はずだった。(『曜変天目の夜』より)
多佳雄を登場人物にすえた短編が12編。「小夜子」の秋と夏の父であり、有名裁判官だった多佳雄は海外ミステリと散歩が好きで、机上でのとことん推理していって詰めるような作風です。友人との会話で淡々と進むのかと思いきや、最後にどんでん返しがある作品があり、手紙だけのやり取りで始終する作品もあって、とても形式にバラエティーの豊かさを感じました。NO.13p290/祥伝社/99/11
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2007年09月20日(木)
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