凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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アユムの二分の一成人式がもうすぐある。 当日は歌を歌って作文を読むらしい。
アイの時は皆、将来の夢を書いていたけど 結構具体的で、一流企業に勤めてお給料をたくさんもらう、 そのために高校は○高校に行って、大学は●大学に行って、と 具体的だけど現実的なのかは謎な夢が多かった。
アイに至っては、パティシエになるから フランス語を習ってフランスに留学するとか おいおい幾ら教育費を捻出しろと、と 脱力するような夢を読み上げてくれたけど。
はて、アユムの夢って何なのかしらん? 小さい頃はパン屋さんとかドーナツ屋さんとか 己の食欲に走った夢しか言ってなかったけど。
「で、なんて作文に書いたの?」と聞いたら 「いろんな県に行って絵を描いていきたい」との事。
……山下●?(遠い目)
えっと、お世辞にも絵はうまいとは言えないと思うんだけど。 親の欲目で見ても、下手だと思うし。
どうしよう。 日本中放浪して下手な絵を描きまくる大人になったら。 その前に、絵の勉強をしたいとか言い出したら。
大学の美術科卒の従兄弟が結婚した時 大学の先生が祝辞で「教え子の結婚式に呼ばれるのは稀なのでとても嬉しい 何故なら、結婚式を挙げる事が出来る様な 収入のある職業につく生徒が少ないから」と 言ってたのが印象的だった。
ましてやアユムには才能のかけらも見当たらないし。
まぁ、パティシエになるって言ってたアイも、 今じゃ「そんな事も言ってたね」みたいな感じなので 深く考える事はないかもしれないけど。
世間ではサッカーの本田選手が子供の頃の夢をかなえた、と 褒め称えられていて アユムの学校でも学級通信でその作文全文が紹介されていた。
子供の頃の夢を叶えるのは確かにすごいとは思うけど アユムのこの夢はどんなもんかなぁ。
さっさと忘れてアイみたいに「そんな事も言ってたね」って 鼻で笑うようになってほしいものだけど。
「今頃はどこをどうほっつき歩いているのやら。 とりあえず日本にはいるんだろうけど。まさかインドとか」なんて 溜息ついてたりしないよね。?年後の私。(遠い目)
暁
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