皇帝の日記
目次もくもくぶらり過去旅ぶらり未来旅


2010年05月19日(水) 悲しみのオクラホマ

ジャバ夫さんの出身タルサ、オクラホマは、悲しみの町である。

というのも、全米きっての貧乏州であるオクラホマは、自然が厳しく、トルネードやハリケーン、ツイスターに何度も襲われ。
白人はフロンティアが消滅して、いったん開拓時代に区切りがついてからも住み込もうとせず。
今なお、ニューオリンズに銅像が建っているジャクソン大統領によって、わずかなネイティブアメリカンの生き残りが強制移住させられ。
命からがらやって来たインディアンの1/4が死に絶え。
その後更に増える移民に対応しきれなかったアメリカが、最終的に「ヨーイドンで走って、旗立てたところに住んで良いよ」といい加減に土地を分譲し(この辺の事は、映画「遥かなる大地へ」参照。http://ja.wikipedia.org/wiki/遥かなる大地へ)
激しい気候、飢饉で、更に白人までも死に絶え、移動し、親の移動について行けなかった子ども達が浮浪児化し。
子どもを捨ててまでNYなど都心部に逃げ延びた親達は、世界恐慌で自殺。

等々。

あまりに酷過ぎて、お涙ちょうだい映画作り放題な土地なのだが、地味なのであまり外貨獲得できず。

今なお、貧しく治安が悪く荒れ果てているのである。
フロンティア。

そんなところなので、ジャバ夫さんの同級生が、年間何人も亡くなる。
事故や事件に巻き込まれたり、環境汚染も深刻な為に、若くして病死する人も多い。
上半期だけで、今年すでに2名の同級生が亡くなって、お葬式のお知らせが届いている。
もうほとんど生き残っていないクラスメイト。
去年は脳死になってしまった子も居るし。

何故そんなに悲しみのオクラホマなのか。
紐解くのに良い映画を発掘。

それは1983年の、オクラホマ・タルサを舞台にした映画「アウトサイダー」フランシス・コッポラ監督作品。

経済の二極分化の進んだタルサで、将来に絶望した未成年のチンピラ高校生が巻き起こす暴力事件と、相反する内面の葛藤を扱っている。

裕福な家の子ども達が、わざわざ貧困層の子どものところまでやってきてイジメる、という冒頭のシーンからして、日本人にはあんまり理解できないかもしれないが、ジャバ夫さんの幼少時代のタルサも、ほぼこの通りだったと言うから驚く。
更に、裕福層はあんまり裕福ではなさそうで、貧困層のバイトの時給も時価にしたら25ドルくらいと言うから、それほど両層に差がないのである。
今は、もっと分化が進んでいるので、絶望も深いのだとか。
殺傷事件が多い理由も、頷ける内容になっている。

今のところ掘り尽くされそうな原油以外に、これと言った経済産業もなく。
オクラホマ経済が回復する兆しも無いし。
第二州都のオクラホマ・シティーでは女児が成人するまでにレイプされる確率が25%だと言うし、もう何を聞いても悲しみのオクラホマ。

なんか良い事おこらないかな。
と、吉報を待っている。
ジャバ夫さんのうららかな外面に潜む、ちょっとハードボイルドな一面を知りたい人は、「アウトサイダー」必見。
無名のトム・クルーズ、マット・ディラン、ラルフ・マチオ、エミリオ・エステベスなどなどが、なんの断りもなく適当に出演しているので、探す楽しみもある。

特にトム・クルーズ(そのご出世したので「遥かなる大地へ」では主演)。
なんかモブでバク転したり、車にぶら下がったり、歯を折ったりしてる。
なにしてるの、もう。


皇帝