皇帝の日記
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2010年06月30日(水) ヴィリニュス6プラハ1

そんなわけで、朝早く起きたのに相変わらず起動しないジャバ夫さん。
まあいいか、じゃあ起きる前に郵便局に行ってしまおう。
父に絵はがきを出すのである。
と、一人郵便局に向け出発。

大聖堂を横切って、新市街の方へ。
旧市街を出ると、通勤バスとかが通ってて、普通に会社に行く人とかが歩いている。
郵便局は、中は大きかったが、入り口が暗くて見過ごしてしまった。
引き返す。
どうやら電力節約の為に、電気も空調も切ってあるらしい。
暑い。
建物の中は蒸す蒸す。
入り口付近でオレンジを売っている人が居て、オレンジのさわやかな香が充満して、より一層南国風。
まさかリトアニアで南国気分を味わうとは。

帰り道のウィンドウに、可愛いヘアピンが有ったので買おうとしたら、良い年した(たぶんおらよりは若いだろうけど)女性店員が4人も居ながら、誰もレジの打ち方がわからないという、不思議な体験をした。
あなた達、一体何をしているの、店で・・・。
ちょっと雑貨屋さんに寄り道したり、道行く人々をジロジロ見たりして帰ったら、まーだ起きてないジャバ夫さん。
きー!そんなにのんびりしてたら、ホテルの朝食終わっちゃうでしょー!!
きー!と、汚い顔のままの夫を引きずって行ったら、なんと一時間も早く朝食が終わってしまっていた。
きー!
僕は怒った。
空腹だから、より気合いを入れて怒った。

でも怒っても仕方がないので、ホテルのすぐ向かいの喫茶店で、ジャガイモクレープをいただきました。
相変わらず、何もかも美味しかった。
満たされた。

さて、何度もアプローチしながら、タイミングが悪くて入れなかった工芸博物館へ。
午後には飛行場に行かなければならないので、これが最後のチャンス。
難無く入れたのだが、中では考古学学会が行われていて、えらいっぽい学者さんや撮影屋さんまでもがモリモリ居て、何やらプロジェクターを使って古銭にかんする最新(と思うよ)の発見を発表していた。

そのようなイベントをしているというのに、展示はいつも通りに公開されてて、一般の人は学会の人の椅子を避けつつ、壁にへばりついて見学していると言う、妙な状態。
19世紀以前のヨーロッパ服飾の展示など、大変内容が濃くて結構なんですが、何この鮨詰め感。
そして、学者さんが何やら古銭に関するジョークを言ったらしく、ドッとわく会場。
うーむわからん。
しかし、展示内容は良かったので良し。

帰り道、チョコレート屋さんでチョコレートケーキを堪能。
コーヒーも美味しい。
食事もおやつも、アメリカのアホなサイズに慣らされていると、なんとヨーロッパの食事サイズの正しい事か、と思う。
そうそう、ケーキは普通このサイズよね。
顔面程もあるケーキなんて、間違えてるわよね。

ホテルに戻ると、予約していたタクシーがすでに来ている。
わーっとフロントで預かってもらってた荷物を出してもらって、わーっと乗り込んで、わーっと飛行場へ。
やれやれ。
こっからチェコに行くのだ。
ちっこい飛行機で2時間程。
デューティーフリーで、ちょっと大きめの琥珀の腕輪を気に入って購入。
こんなに琥珀まみれになる事は、今後ないだろうから、これを機に、と。

さて、プラハまでは低空飛行。
間のポーランドを上空から眺めながらの飛行。
いやー、なんと見事な畑。
畑畑畑。
そして、山がない。
せいぜい丘があるくらい。
ずーっと地平線まで平。
なるほど、ジャバ夫さんが何度も「オクラホマっぽい気がする」と言っていたのは、この地形のせいであるか。
でも、「オクラホマっぽい」というのはけして誰に対しても褒め言葉にはならんだろうから、心に秘めておいてください。

夕方プラハに到着。
南下したのだから当然だが、ものっすごい暑い。
あっつー。
もんわ〜り。
リトアニアに比べると、都会やわ〜。
ごっつ背の高い建物が一杯あるわ〜。
あつ〜。

と、ふらふらタクシーでホテル「パジーシュ」へ。
英語で「パリ」なもんで、運転手さんになかなかわかってもらえませんでした。
パジーシュですよ、奥さん。パジーシュ!
とお役立ち情報だと思って書いてみたが、地球の歩き方には「パジーシュ」って載ってる。
アメリカ人めが。

1904年のネオゴシック建築で、内装はアールヌーボーざます。
何故かアメリカ人が多く宿泊してるざんす。
なぜかプラハの観光客は、皆さんドレスダウン。
ヨレヨレTシャツGパンの人が多くて、リトアニアに来ていた人達とは、旅行に対する意義が違いそう。
リトアニアの観光客は、元共産国の今お金持ちが、サンドレスなど着込んで物見遊山に来ている感じ。
プラハの観光客は、資本主義国の一般人が、学校や会社の休みに何はともあれプラハ観ておきましょう、着の身着のまま、な感じ。
ようするに、バックパッカーが多い。
ふーむ。
チェコも最近まで社会主義だったけど、全然歴史背景も立ち位置も違うのね。

大体、豊かさを象徴するような大規模な古い建物がぎっしり。
15世紀のゴシック建築も、激しくでかくて、空に突き刺さるくらいギザギザが何本も屋根から飛び出ている。
ヴィリニュスの聖アンナ教会の、なんと小ぶりでかわいらしい事か。
(その後調べたら、聖アンナ教会を作った人がプラハ城のヴラディスラフホールを作った人と同じ建築家の人だったので、不思議なご縁を感じたのでありました。
有名な建築家に「この坪数で、この予算で、なんとか夢のマイホームを作ってもらえないでしょうかねえ」という感じに似てるな、と思った)

さて、ジャバ夫さんが、下着が足りないから買いに行こうというので、ホテル向かいのデパートへ。
そう言えばデパートなかったな、ヴィリニュス。

ジャバ夫さんが下着や靴下や、シャツやズボンを探している間(どんだけ足りてないの)ぶらぶら婦人服をチェックする皇帝。
婦人服が年齢ごとになってないから、おばん臭いのから若々しいのまで、適当に詰まっている。
デザインは冒険的で立体的だが、センスが良いかと言われると、ちょっとあれな感じ。
そして、バッグに関しては圧倒的に材質、カッティング、縫製が悪い。
良い職人さんがおらんのかね。
しかもユーロに乗っかってか、けっこうなお値段。
数年前に来た時よりも、物価が上がってると思う。
ふーむ。

ジャバ夫さんが買い物を済ませてきたので、戦利品を見てみると、なんとチェックのハーフパンツとチェックのシャツ。
そう、この時何故かやけにチェック柄ばっかり売ってましてねえ。
リトアニアの人もプラハの人も、とにかく男性はチェックばっかり着てたのです。
しかしねえ、上下チェックはいかんよ。
と言うとジャバ夫さん「売り場のおばちゃんも、買ってもいいけど絶対一緒に着ちゃ駄目って言ってた」て。
・・・じゃあ諦めてどっちか無地にしたまえよ・・・。
一緒に着ないようにね!と念を押して、ホテルにいったん戻る。
とにかく暑くて、ジャバ夫さんがどうしてもハーフパンツに履き替えたいと言うのでね。

ほんで、皇帝はロビーで夫が着替え終わって降りてくるのを待っていたのさ。
待ちながら、フロントデスクで滞在中に観れそうなオペラとかオーケストラのチケットはないかね、と聞きながら。
最終日の夜に観れる人形劇のチケットを手配してもらった。
あと、オーケストラのチケットは劇場とかで気軽に買えるから、座席指定とかないけど、と言われた。
やがて、登場した夫はなんと







チェック×チェック






高度なテクニック過ぎるって言うたやろがー!!!!!
「駄目だよ!チェックとチェックじゃん!」と言うと
「え?あ、ホントだ!!」
と、まさかの本人ビックリ。
ええー!?
何その無意識ー!!

一瞬気が遠くなったけれど、シャツを無地に変えてきてくれたので、改めて出発。
もう遅いのでね、町並み拝見して、夕飯食べて来ようと言う事に。

ホテルすぐ脇の市民会館で、明日の夜のベスト・オブ・オーケストラというコンサートのチケットを購入。
モーツアルトも入ってるし、演奏者はチェコ交響楽団の皆さんだと言うし、安心の物件。

プラプラとモーツアルトに縁が深いエステート劇場の外側を観て(前だと思ってたのが建物の後ろだった)。
建築家のパレルさん(この人色んな物造ってる)がデザインしたと言うカレル大学(今は窓だけがパレルさんの造った時のまま)を覗き込み、旧市街広場へ。

広場なので広い。
それにしてもすごい人だかり。
それもそのはずで、韓国誇るヒュンダイが巨大なスクリーンを設置して、ワールドカップを放送してたのだ。
わー。
奇しくもその日は日本対パラグアイ。
しかも、丁度PKの時。
集まった観光客達が、直射日光をガンガン浴びながら、煮えくり返ったレンガに座り込み、一喜一憂しておったのです。
わー。
皇帝も後ろの方に座り込んで観戦。
ジリジリと、鉄板で焼かれる牛肉の気分を味わいながら。
結果は残念でしたが、素晴らしい活躍だった日本代表。
チェコの皆さんにも、良くやったと褒めてもらいましたよ。
いや、僕は別になんもしてないんですけど、何故か鼻高々に。

こんがり焼けながら、チェコの国民的英雄ヤン・フスの像を見学。
ヤンさん、当時腐りきったカトリック教会に否を唱え、宗教改革に一石を投じるも、あえなくローマで火あぶりになっちゃった人。

その像の目線の先にある、聖ミクラーシュ教会へ行くと、何やら入り口でチケットを売っている。
どれどれ、と聞いてみると、今から教会の中でミュージカルをやるので、観て行ったら良いよ、と言われる。
ほうほう、観劇とは洒落てますな。
ちょっとお腹はすいたけど、一時間くらいというので、チケット購入。
ところで内容は?と聞くと「うーん、革命?」と受付のお姉さん。
えーけっこう革命やってるけど、どの革命よ。
とか思ってるうちに、すぐ幕開け。
突っ込めないまま着席。

後でわかったが、これこそヤン・フスのドラマだったのだ。
チェコ語で良くわからんよ。
そして、抽象的な衣装と動きで、何をやってるのかもわからん。
音響が良くて、お兄さん(おじさん?)もお姐さん達もとても歌が上手。
隣の席のお姉さんは、この主演のおっちゃんの大ファンらしく、彼のCD(持参)パッケージを見ながら、何度も何度もステージをデジカメでズームインして観ていた。
すごいな。
すごいマイナーな。
いや、チェコではメジャーなのか?

教会内部はバロック式で、立派。
皇帝は、ジャバ夫さんのデジカメで、天井画をズームインしたりして観ていた。
天井近くの壁に埋め込まれたバロックの像に夕日が差し込んで、金の装飾がベカー!!と光り輝いていたのでありました。
荘厳。

最後、たいまつを持って現れた女性が、俳優の前に立ちはだかって終わり。
鳴り止まぬ拍手。
すると、スーツのおじさん(どうやら役人さん)がメダルを持って現れ、主演に何事か祝辞を述べた。
おお、なんか名誉ななんかを受賞したらしい。
更に渦巻く拍手。
メダルを受け取る俳優。
だが、思ったより重かったのか、メダルを取り落とす俳優。
床が石なので、ガチャーン!!と派手な音。
一瞬、あっちゃーとなる空気。

楽しいひとときでした。
後で調べたら、この教会はフス派という宗派の教会だったのでした。
なるほど。

近かったので、レストラン「ミュシャ」へ。
ミュシャの絵が飾られている店内。
美味しいけど、大味。
この時は、バドワイザー(アメリカのとは違います。ブドヴァイザーな音)というビールを飲んだ。
自分のビールメモを今見てみると、☆が三つ書いてある。
じゃあ味は☆三つで。

ほろ酔いで外に出ると、広場に面して夜遅くまで開いているエルペットというお店に。
観光客向けのお店なのだが、まあびっくりする程店員の態度が悪いので、是非行ってみたら良い。
というか、多分前回も行ったんだな。
その時もびっくりしたが、今回も変わらずびっくりした。
変わらないあなた。
でもつぶれないのは地の利?
それとも、リピーターを考えなくていい観光業だから?

などと考えながら、とっぷり日も暮れたので帰りました。


皇帝