雑感
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午後から、頭の中にグリーグの「ペール・ギュント」の組曲が うつらうつら流れている。出だしの音が繰り返し鳴って、7,8年 前にブルグ劇場でみたイプセンの芝居「ペール・ギュント」を思い だした。若いペール・ギュントは冒険心に富み、病弱な母親を残し 故郷の村を着の身着のまま去り、長い長い人生を外国を転々とし 破天荒な人生を送ったが、最後から手で故郷に舞い戻って生を終える。 上演時間が4,5時間かかる長大なドラマだけど飽きることがなく 最後まで見た。途中、グリーグ作曲の組曲がそこかしこに奏でられ (残念ながら録音)音楽とドラマが相和したすてきな世界にひたる ことができた。
ペール・ギュントが探し求めていたのは、自分の生き方、それは 安定したものではなくて、その時々で熱中できる瞬間に喜びを 見出すものだったのではないかな。旅の途中、愛情や財宝を 何度も得たり失ったりしても、意に介さずさらに冒険を求めていく 姿勢に一生懸命生きることの大切さを教えられたように思う。
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