雑感
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2001年12月03日(月) こどもの外国語教育

友達の娘さんが、つい先だって現地の保育園からインターナショナル
幼稚園に転向した。現地の保育園は、ドイツ語だけど教育カリキュラム
がなく大人数でかまってもらえないからだと言う。
新しい幼稚園は、ドイツ語と英語の両方で遊びながらことばを覚えて
いくそうで、子供も気に入っているということだ。

英語圏でない国に暮らしていると子供の教育は大変みたい。学齢期の
子供は日本人学校かインターナショナルスクールないしアメリカンスクール
に通うのがほとんどで、現地の学校に通っている子供は親が永住を決意
している家庭が多い。前者の場合は、子供たちはいずれ日本に帰って
日本の教育を受ける場合がほとんどだけど、後者の永住組の子供たち
の教育と将来はなかなか厳しいなと思う。

現地校の教育を受けていると、しだいに日本語があやしくなるは
しかたないが、本人のアイデンティティはどうなるのだろうか。
日本語の話せない、読み書きのできない日本人という認識を払拭
するのは大変だろう。現地のことばが母国語になっても、民族的
に現地人になれないのだから、どちらの世界にも属さないことになる。

親は子供たちに現地のことばと日本語を徹底的に勉強させようとする
し、さらに英語も勉強させるとなると子供たちの負担は大きいなと
思う。でも、それぐらいやらないと、社会で生き残れないのも確か。

お父さんがフランスでお母さんが日本人の一人息子がいるが、彼は
ウィーンのフランスの学校でフランス語の教育を受け、学校では外国語
としてドイツ語と英語を習っている。お母さんとは日本語で話すが、
読み書きまでは手が回らないそうだ。
彼のことをひそかにスーパーマンと呼んで、ある日どうやったらそんなに
言葉ができるようになるのって尋ねると、「やるしかないんだよ。地道
に読んだり書いたりね。」と立派な答えが返ってきた。

外国に住む日本人の子供たちは大変だなと思うけど、何とか乗りきって
ねと応援せずにはいられない。


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