雑感
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2001年12月27日(木) 寄付について

新聞記事にカソリックの国際援助活動組織カリタスが悲鳴をあげて
いると載っていた。
例えば、アフガニスタンへの援助で、一部の人からトラック一杯の
ハムや卵が寄せられるという。イスラム教徒は豚肉を食べないので
寄付されても処理に困るらしい。卵も輸送できない。寄付を送る土地の
事情を知らない人、自分の家の倉庫を空にしたい人が、現地に送れない
ものを寄付してくるので、余分な仕事が増えて困っているそうだ。

日本のユニクロも在庫処理を兼ねてフリースをアフガンに送る計画がある
と記事が載っていた。フリースは寒い土地では重宝するかもしれないが、
女性は着ないかもしれない。ブルカをかぶっている女性は、必ずしも強制
されているわけではない。イスラム教徒の女性の中には、自分で選んで
着ている人も多い。
お金であれば、現地のスタッフが土地の文化を考慮して必要なものを
買うことができる。
だから、アフガニスタンや他の援助を必要としている地域にはものでは
なくて現金の寄付の方が軽くて、輸送費もかからない。ものを送る
と、輸送費もたいへんだが、一方的に送られてきた物資を公平に配布する
のは手間のかかる仕事だと思うので,現地の人が必要とするものを送る
なり送金するほうが効率がいい。

銀行や郵便局に行くと、窓口には寄付をお願いする振り込み用紙が多種類
並んでいる。紛争や災害が起こるたび、その種類は増え、減ることがない
のは悲しい。


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