雑感
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1日からいっせいにユーロ通貨(独語ではオイロと発音)が流通して 今日は2日。商店やビジネスがいっせいに始まる日だった。 ユーロ通貨をもって、近所のマーケットに買い物に出かけた。 年末に買ったユーロ硬貨がたくさんあるので、実地に使ってみようと 思ったからだった。 店内はシリング表示が大きくて、虫眼鏡でみないとわからないような 細かい字でユーロ表示がある。3,4点買いこんで、硬貨で支払おうと 準備していった。買い物客が少なかったので、一つづつ硬貨を確認した けれど、ややこしい。8種類の硬貨は多すぎる。2セントや20セント などはなくても十分やっていけるのに、面倒なことこのうえない。
シリングで大体これくらいだろうとカートに入れているうちに自然に 勘定はできるけれど、ユーロ表示だとぴんとこない。商品が安いのか 高いのか、値ごろ感が調整できていない。 主婦にとって、この値ごろ感というのは買い物するときにどうしても 必要なもので、ぴんとこないと高い買い物をしてしまうことになる。 値ごろ感を鍛えるには、日々商品と値段を比較していくしかない。
国内でのユーロ表示の値ごろ感が鍛えられたら、今度は欧州域内の 比較が待っている。域内で同じ商品が、それぞれ違う値段で売られて いるので(付加価値税率が違うため)、勉強のしがいがある。 書籍はドイツのアマゾンコム経由で買ったほうが断然得。送料は無料で 付加価値税がぐんと安いから。
オーストリアは通貨同盟に加入していない東欧諸国に囲まれているけ れど、ユーロ通貨はこれらの国でそのまま、店の方で受け取ってくれる だろう。統一通貨によって、今後数年内に国を含めて、産業界の大きな 再編が起こるはず。人件費の高い国は敬遠され、物価の安い国や 良質の製品を生産できる国が勝っていくのだろう。 数年後、自分がどこの国で生活しているか、どんな風に働いているか は全く読めない時代になりそうである。
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