雑感
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2002年01月02日(水) 値ごろ感のずれ

1日からいっせいにユーロ通貨(独語ではオイロと発音)が流通して
今日は2日。商店やビジネスがいっせいに始まる日だった。
ユーロ通貨をもって、近所のマーケットに買い物に出かけた。
年末に買ったユーロ硬貨がたくさんあるので、実地に使ってみようと
思ったからだった。
店内はシリング表示が大きくて、虫眼鏡でみないとわからないような
細かい字でユーロ表示がある。3,4点買いこんで、硬貨で支払おうと
準備していった。買い物客が少なかったので、一つづつ硬貨を確認した
けれど、ややこしい。8種類の硬貨は多すぎる。2セントや20セント
などはなくても十分やっていけるのに、面倒なことこのうえない。

シリングで大体これくらいだろうとカートに入れているうちに自然に
勘定はできるけれど、ユーロ表示だとぴんとこない。商品が安いのか
高いのか、値ごろ感が調整できていない。
主婦にとって、この値ごろ感というのは買い物するときにどうしても
必要なもので、ぴんとこないと高い買い物をしてしまうことになる。
値ごろ感を鍛えるには、日々商品と値段を比較していくしかない。

国内でのユーロ表示の値ごろ感が鍛えられたら、今度は欧州域内の
比較が待っている。域内で同じ商品が、それぞれ違う値段で売られて
いるので(付加価値税率が違うため)、勉強のしがいがある。
書籍はドイツのアマゾンコム経由で買ったほうが断然得。送料は無料で
付加価値税がぐんと安いから。

オーストリアは通貨同盟に加入していない東欧諸国に囲まれているけ
れど、ユーロ通貨はこれらの国でそのまま、店の方で受け取ってくれる
だろう。統一通貨によって、今後数年内に国を含めて、産業界の大きな
再編が起こるはず。人件費の高い国は敬遠され、物価の安い国や
良質の製品を生産できる国が勝っていくのだろう。
数年後、自分がどこの国で生活しているか、どんな風に働いているか
は全く読めない時代になりそうである。


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