雑感
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さして歓迎したくもない通知を取りに、郵便局から帰る道すがら、 花屋の前を通った。今日は快晴で、気温も10度くらい。
フリージアやチューリップの赤や、黄色、ピンクが目に飛び込んでくる。 同時にやわらかな香りが鼻腔をおおった。ぼんやりと歩いていたせいか、 香りの方が先に飛び込んできたみたい。 鮮やかな球根の緑が、すくっと1本天を向いて、突き上げるように 立っている。どんどん伸びて、色鮮やかな花になるのも、あと少し。 チューリップを飾ったのは、いつが最後だったか思い出そうとしてみた。
あと、何回かは寒くなるかもしれないが、春は確実にやってきている気配 がある。楽しくても、そうでなくても、誰にも春は訪れる。
遠い遠い昔、大阪城公園で梅林にいたときのこと、梅の蕾がふっくらと していた風景や、桜が風に乗っていくのを見た。薄ピンクの思い出を 心に描きながら、歩みを進めていく。いつしか、手にした裁判所の通知も 重さを失っていった。
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