雑感
DiaryINDEXpastwill


2002年02月01日(金) 陽光の恵み

ここ10日ほど、春めいた気候が国中に広がっている。今、15度。
陽の光が、街中に散らばり、道行く人は幸せそうなステップを踏む。

花屋の前に並べられている、シクラメンに見とれてしまった。深紅や
スノーホワイトの花が買ってくれとせがんでいるよう。
陽の光が生きているものに大きな影響を与えるのは自明のことだけど、
人の気持ちにも体調にも、大きな影響を与えている。どんより雲が下界
に降りて来ると、鬱積したような感じになるし、気圧が押している感覚が
身体中にある。

今住んでいるアパートは天井が高い古い作りなので、窓も大きく取って
あり、日中は陽がなだれこむみたいで、部屋に楽しくひきこもれる。
今度、引っ越すことになるアパートを見てきた。トルコ大使館の横で
自動小銃をかかえた戦闘服の警官が見張りに立っている。
アパートは小さくて、玄関を入ると真っ暗。天井が低く、北向きなので
陽が射してこない。これから、ここに住むのだと思うと気が沈んでくる。

部屋が狭くなるので、本や画材を思いきって処分しないと住めないと
思うと、よけいに気が沈む。最初は何も持っていなかったのだからと、
自分に言い聞かせてみる。

日没までまだ4時間ほどある。シュテファンス寺院まで散歩して、陽の
恵みを堪能してこよう。


Aqu |MAIL

My追加