雑感
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| 2002年02月09日(土) |
ナッッシュマルクトにて |
午前10時のお日様はかなり高く上がりかけて、ぽかぽかと陽の温み が頬に触れるようです。 こんな日は、外へ出なさいときつく言われているようで、ジャケット を肩にかけて、ナッシュマルクトへ買出しに行きました。 別名ウィーンの台所と異名をとるくらい、長い長い市場です。京都の 錦市場を想像してもらえるとぴたりときます。 久しぶりにお豆腐を買って、蛋白源としましょう。私はオリーブが好きで それも、中にアーモンドの詰め物をしたものがで手に入るので 面倒ながらもここまでやってきたのでした。
トルコとギリシャの食材を扱うなじみのお店で、オリーブを買うことに 決めています。それは、アーモンドを丸ごと一つオリーブに詰めてあるか らなんです。別のお店では半分にスライスしたアーモンド入りのオリーブ があるのですが、ちょっと物足らなくて、ここのお店のオリーブの塩かげん がちょうど私の舌には合っているのです。
マルクトの横には、アン・デア・ウィーン劇場があります。その昔、 ベートーベンの唯一のオペラ「フィデリオ」が上演された由緒ある劇場です。 ウィーンメイドのミュージカル「エリザベート」が数年間にわたって上演され、 今は「ジキルとハイド」の看板がかかっています。
早速、オリーブをあてに、白ワインをすすりながら、「フィデリオ」を 聴きました。レオノ−レがフィデリオという名前で男装して刑務所にしのび こんで政治犯の夫を救出する夫婦愛に富んだ物語です。ベートーベンは このオペラを完成させるのに、10年以上もかけたそうです。序曲は4回も 書換えたので、2幕と3幕の間にオーケストラがレオノ−レ序曲を 演奏するのが慣例になってしまいました。音楽は、ベートーベンの シンフォニーを頭の中に描いていただければいいかもしれません。オペラと シンフォニーが合体した彼らしい、まじめな作品です。 余談ですが、初演は大失敗だったとか。
CDの整理を始めて、聴いたはしからダンボールに詰めこんでいます。 すべてのCDを詰めこむには、まだ200時間くらいはかかりそうです。
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