雑感
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2002年02月18日(月) ものさしの違い

オリンピックの純粋にタイムを争う競技を見ているとすっきりする。

アルペン競技やスキーの距離、スケートなどは、姿勢の美しさや
芸術点がなく、早い者勝ちというのがいい。ワールドカップで何勝
あげようが、どんなに有名な選手でも、加点要素のない一発勝負。
タイムというものさしが厳然としてあるので、審判の意向の入りこむ
余地がないからだろう。

フィギュアスケートの採点は、スピード系種目のそれと対極にある
ようだ。この種目は、審判の意向が大きく順位に左右する種目
である。シーズン始めに誰を1位にするかを決めて、試合では選手の
格付けにならって採点し、大きなミスをしない限りは順位が保障され
ているのではないかしら。それがこの競技の採点方法の常識なら、
ずいぶんと世間とかけ離れている。

何十年も見過ごされてきた、一般の人が見たら、何か変だなと
思う声が、先日のペアスケートで露呈してしまった。
閉鎖的社会の常識が、世間からみたら非常識この上ないことが今まで
まかり通ってきたのが不思議。

審判のものさしと世間のそれとが大いにずれていると感じさせる事件
だった。
それにしても、お金に結びつく競技とそうでない競技があるのは気の毒
としかいいようがない。リュージュで連続3回メダルを取った、
オーストリアのマルクス・プロックはこの世界でスーパースターである
けれど、スポンサー集めに苦労していると聞く。フィギュアスケートは
花のある、見入りも多い種目である。だからこそ、公正な審判を下して
もらえないかしらと願うばかり。


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