雑感
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職場のあるビルが大改装を始めたので、それに伴い 自転車置き場が撤去されたので、寒いこともあって 路面電車で通勤している。
ウィーン市はいまだに路面電車が重要な交通手段である。 先週は帰宅途中、電車が止まりどうしたのかと思ったら エンジントラブルで降りるように言われた。高速道路 へと続く幹線を立ち塞いで自動車は立ち往生している。 私はといえば、帰り道の半分を歩くはめになった。 今朝も、停留所で降りようとしたら、うっかり停まるのを 忘れて通過してしまった。でも数十人の乗客は運転手に 文句を言うでもなくひとつ前の停留所へ戻っていく。
この国の人は通勤途中でも急がないんだなと改めて認識 した。路面電車が存在すること自体急がない証拠なんだ ろうか。来ないときは20分待っても来ないし、来る ときは3台続けて停留所に停まる予測できない乗り物を 利用していると少々時間に遅れても鷹揚になる。
職場でいつも時間きっかりに到着するボスは地下鉄通勤 をしている。この地下鉄もいつ来るかよくわからない 乗り物。それでも時間どおりに出勤してくるのでどう やってるのかなあと同僚と話したことがあった。
路面電車に乗ると、その昔、母に手を引かれて天王寺の 病院へ通ったことを思いだした。ちんちん電車が来たで! と嬉しそうに母と乗ったことがなつかしい。 もうあれから何十年も過ぎたのだなあ。
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