雑感
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休暇でザルツブルグ近郊のスポーツホテルに滞在した。 チェックインした時から、レセプションのウーリーは 「ハロー、私ウーリーよろしくね」と気さくに話しかける。
このホテルは3食付きで、毎日マウンテンバイクやインライン スケーティング、ノルディックウォーキング、ハイキングの 各種プログラムが提供されている。 バイクツアーやその他のプログラムを先導し、初心者には 丁寧に教えてくれるシュテフはドイツでスポーツ科学を勉強 している学生だ。 バイクツアーのシュテファンは夜になると本業のレストラン やバーの給仕に戻るが、バイクのテクニックは抜群だった。
ホテルの掲示板に、レセプション、レストラン、厨房、 ルームメーキング、スポーツクラブの各チームの構成員の 写真とプロフィールが提示されていた。 各人が自分の仕事に誇りをもっている様子が伝わってくる。
滞在客と友達のように一緒に楽しむことをコンセプトと しているらしい。一緒に出かけたエリヒやクリストフが営業 時間をとっくに過ぎているのにバーで飲んだくれていても シュテファンは文句ひとつ言わずにつきあったそうだ。
滞在中は財布を持つことは一度もなかった。 チェックアウトのさいに、レセプションの脇にある小さな 箱に気がついた。チームごとに5つくらいに仕切られて 気にいったチームに感謝の印にお金を入れるようにできて いて、人気ナンバーワンを決める投票箱のようだ。 チーム全体、レセプション、レストラン、ルームメーキングに 分かれている。迷わず、チーム全体に20ユーロ札をねじこんだ。 薄給の身で常識的に考えたら多すぎると思うが、1週間気持ちよく 過ごさせてもらった感謝の印だと思えば安いものかな。
買い物をして、お金を払うとき、いつも手持ちの額を心配しながら、 どこか悲しく感じることが多いのだが、このときばかりはお金を 払ってすがすがしい気分だった。
イベント好きのホテルのことだから、シーズン最後の日に 箱を開陳して、チップの額の優勝チームを決めるのではない だろうか。優勝チームにはメダルとあんずのシュナップスが 振舞われるのが目に浮かぶ。
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