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先日三本立ての夢(1)を見てから、そういえば最後に 満足いくまでだっこしてもらったのって いつだったけっかなと記憶をたどった。 思い出していくうちに、ある古い記憶が出てきた。 思い出してみると結構気恥ずかしいのだけど、 人の体温を覚えていられるくらい だっこしてもらったのはこのときだけじゃないかと思う。
相手は学校の先輩。 といっても女の人だ。(^^;
その人(Aさん)は、いつも一緒に行動している Kさんという人がいた。Aさんは背が高いクールビューティーで、 Kさんは背が低いアイドルタイプの人だった。 その身長差もあり、二人が一緒に歩いているとすぐにわかった。 私は彼女たちが卒業するまでの間同じ委員に所属していて、 彼女らと一緒に役員活動をしていた私は 良く三人で一緒にいることがあった。
Aさんは普段は普通に話す人なのだけど、 私とKさんだけの時はあまり話さない人だった。 彼女は第二会議室(委員会の部屋)では本を読んでいることが多く、 静かな空気の中をKさんがばばばばと話しつづけ、 私やほかの人がそれを笑って聞いているということが多かった。
はたから見るとAさんがKさんを後ろで見守っているように見えるのだけど、 実際はKさんがAさんをサポートしているのではないかと思えるほど Kさんのほうが行動的で、 あまり話さないAさんに話し掛けたり世話をやいたりしていた。 とはいえAさんも無愛想というのではなく、 委員活動の時はちゃんと仕切っていたし、 本を読んでいても時々本から目をあげてにこにこしていた。
三人という数は、二つのことを同時にしないといけない場合、 どうしても一対ニになってしまいがちだ。 そういう時は私とKさん・Aさんに分裂することが多かった。 なので、そういうことがあってしまうとAさんは 私とKさんが一緒に行動するものと思っているようだった。
ある時私は、Aさんは一人で本当に大丈夫なんだろうかと思った。 作業が一人でできないのでは、というのではなく、 本当は一人はいやなんじゃないかとなんとなく思えたのだ。 とはいえ、私も一人で行動できるほど頼もしいほうでもなく、 Kさんも私をほっとけなかったようだ。(^^; Aさんは普段Kさんと一緒にいるのだから、 こういうときくらい離れても大丈夫かもと思い直した。
Kさんはちょっといじめられっこキャラな人だった。 ある時、Kさんがどうしても職員室にいかないといけなくなり、 一緒にくるように言うKさんに私はいじわるして 「風邪ひいてる子は一人でいってきなさい(笑)」 と言って、一人で職員室へいかせた。
そのときKさんが風邪をひいていたので それをネタにいじめたけど、 実はKさんがその先生が好きだったのを私は知っていた。
Aさんは本から目をあげずに
「だめじゃん」
と言った。
「え?」
「あの子、当分かえってこない」
「え、でもKさんなんだかんだ言って T先生と話すの好きみたいですし」
「だから……だめなのに」
……
「じゃあ、10分くらいしたら呼びにいきますよ」
私はわざと笑ってかえした。
「だめ」
……
「行かなくていい。。。」
Aさんは消え入りそうな声で、つぶやいた。
困った私は言葉につまり、思わず言ってしまった。
「Kさんいなくてさびしーんでしょ」
私の馬鹿ーー。何を言ってるんだーー。
しばらくして、Aさんが目をあげた。 言ってから後悔したけど、もう遅い。
実はこのときAさんが「そんなわけないでしょ」と 言うのかと思ったのだけど、 Aさんは、本を閉じて顔をあげ、 困ったような顔をしてこっちを見た。 彼女は今までに見たことないくらい、赤い顔をしていた。
「……Kには、言わないで。。。」
そういうと、彼女は部屋を出ていってしまった。
うわー、私ってば、やってしまったよ。。。
その後30分くらいしてからKさんが戻ってきたものの、 なぜAさんがいないのか理由を説明できずに困った。 私がAさんをいじめました、なんて言ったら 殺されていたかもしれない。(^^;
(つづきは明日です。長くてすみません。(^^;)
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