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2003年03月27日(木) 「らしさ」って何よ

数年前、友達のTくんが落ち込んでるっぽかったので
「そんな顔、Tくんらしくないよ〜」とか言ったら
「「らしい」って何だよ。俺のことなんか
何もわかってないくせに!」とキレられてしまいました。

自分らしさを他人に見せるのがうまくいってないからと言って
他人にやつあたりするのはどうか、と思ったものの、
そんなに親しくもない相手に素の自分をさらすことのほうがまれだ。
だから、親しくない相手が自分のことをわかってないのは
当たり前といえましょう。
そんな人に「らしくないよ」なんて言われたら
カチンとくるのもわかる気が。。。

つまり、私ってわかってほしいと思えるほど
そんなに大した存在じゃなかったってことなのか。(^^;

彼とはそれ以来口をきくのをやめてしまった。
それ以前は顔をあわせるたびしゃべっていたのだけど、
人の絆っていうのはもろいもんだ。
私から折れれば仲直りできたかもしれないけど、
そういう場合、自分から折れる気をおこさないという
私の性格をむこうが見抜いていないのが
悪い。(悪魔)と、そのときは思った。
私だって「わかってない」って言われて頭にきてたのだ。


それから数年たち、私が旅先でした馬鹿なことを
同級生だったAさんに話したら
「○○(本名)さんらしいよね」と言われた。
私はここぞとばかりに
「「らしい」ってどんなん」と相手に追及してみた。

Aさんは言葉につまってしまった。

そのままではかわいそうなので、(^_^;
その数年前の出来事を話し、
「らしさ」っていうのはどのへんで判断するものなのか
疑問に思っていたことを話した。

すると彼女は、今までに話したこととか
自分なりにその人のことを観察して頭にたまった情報によって
「らしさ」っていう漠然としたイメージができるのでは
ないかというような答えを返してきた。

相手が自分を観察して得た情報を自分の感覚で分類して
頭の中にイメージを作ってしまうので、
こちらが何も訂正情報を送らなければ
見たまま聞いたままの相手のイメージが頭の中で構築されて
しまうということなのだろうか。

感じ方やとらえ方は人それぞれだから、
自分が素の自分を見せていても
相手の見せたい自分のイメージを
うまくキャッチしきれないこともあるし、
訂正情報を送ってもそれまでの相手に対する
イメージのほうが強ければ
うまく頭の中で訂正しきれないことだってある。

Tくんは自分のことをあまり話そうとする人ではなかったけれど、
普段話しているイメージからいつも人の真ん中にいる
おもしろい人という「らしさ」が
頭の中にできていたことは確かだ。
でもそれは他人向けの顔で、Tくんにしてみれば
それはもっとも自分らしくなかったのかもしれない。
彼がその頃人付き合いでいろいろと悩んでいて
カウンセリングに通っていたことは
彼と話さなくなってだいぶたってから耳にした。

つまり、相手の「らしさ」がうまく伝わらないのは
発信側と受信側の共同責任ってことなんだろうか?
おそらく私はあの時、Tくんに「わかってあげなくてごめん。
もっとあなたのこと教えて」と言うべきだったのだろう。

でも、彼はその言葉を言ったときに
どの程度私のことをわかっていたというのだろうか。
むこうが自分のことをわかってくれているなあと感じれば、
おのずと自分も相手をわかろうとするから
頭の中に相手の情報がどんどんはいってくるわけで。。。

なんかうまくまとまらないや。(^^;
他の人はどう考えているのかなあ。
そもそも、自分の思っているとおりのイメージで
周りに見られている人ってどのくらいいるのよ。


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