- different corner -

DiaryINDEXpastwill


2003年03月30日(日) 歪んだ勝利

悪いことを指摘すると、
「おまえのほうはどうなんだよ」と
こっちの悪い部分を指摘しはじめたり、
揚げ足をとったりする人がいる。

こちらがその悪い部分をなおさないから
相手は悪い行いをせざるを得ないというのだろうか。
いや。相手はただ自分が反省しないといけない立場に
立たされたことに怒っていて、
話を自分からそらしてその話題を避けたり、
逆にこっちに反省させようとしているだけなのだ。

その人は、自分よりも弱いと思っている相手に
自分の悪いところを指摘されると
そういういやな話のそらし方をするように思う。
しかもそういう状態になると話の細部なんて聞いてないから、
またいつか同じことを指摘されても同じ反応をするだろう。

とりあえず、その部分を治すことについて検討する気があるのか。
あえてそうする理由があるなら、どういう意図をもってしているのか。
こちらはそれを聞きたいだけなのに、むこうは話の腰を折って
こちらの攻撃をしはじめたり、別の話を切り出してきたりする。
そういうのを見るとみっともないなと思ってしまう。
反省させられる=負けと思い込んでいるようで、
プライドが高い人はなぜかそうなりがちだ。
私もたまに図星をつかれてかっとしてしまうことがあるが、
この人のように毎回じゃない。

自分のことを省みることができる人は、
一瞬弱くなったりすることもあるけど、
反省を自分の栄養にかえることもできるから、
反省したりさせられることをうけいれることができる。
だから、他人から反省させられることを負けと思って
忌み嫌うような人は、いつまでたっても
弱いままなのではないだろうか。


悪い部分を指摘した人は、相手にやりこめられつつ、
やっぱりこうなってしまったかとだんだん黙り込んでいく。
相手はその様子をみて、勝利が得られたことでごきげんだ。
でも、そんなかっこ悪い勝ち方は、
かえって弱さを周りに認めさせるだけだ。

壁を築きたければ築けばいいし、
勝利しか認めないなら勝ちつづければいい。
でもそれより、また一人味方を失おうとしてることに
気づいたほうが利巧じゃないか?


DiaryINDEXpastwill

appletea |MAIL

My追加
うちは非通知ですが、通知してくださったところの日記は
MyEnpituに追加させてもらってます。(^-^)