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| 2003年04月30日(水) |
sleepwalkers/silent healer(再掲) |
出会ったのは運命ではなくてただの偶然 甘い夢はそう長く続かない だからいつか目が覚めるときがくる 足を何歩進めても本当は前には進んでいない どこか場違いな場所で目覚めるだけ
がむしゃらに前に進んでも そこにあるものはきっと本物ではない 寝巻きのまま外に歩き出したことに気づくだけ だけど歩き出さずにはいられなかった バラの花びらが敷き詰められた小道のはずが なぜか足の裏に痛みを感じていた でも足の傷なんてそのときは見えなかった
本当か嘘かなんてどうでもいい 無理に目をあけるのをやめたのは私なのだから
※読み直したら結構恥ずかしかったのでいったん消したんですが、 読みたい方がいらっしゃるそうなのでまた載せました。 やっぱ恥ずかしーなあ。(^^; まあ、少し長いので、暇なときにでも読んでください。。。(苦笑)
スポットライトがあたっていたのは僕のほうだったのに、 ふと見たら薄暗い観客席に光る宝石を見つけた 温かく、やわらかく微笑む宝石 だけど、どこか寂しげに光る宝石
きみは決してリクエストをしない だから、きみの瞳の輝きと唇のほんの少しの動きを見て 僕は偶然を装って演奏曲を変える
驚きを隠せないような きみの表情を肩越しに感じながら 涙に濡れたきみの瞳が 少しずつ乾いていくのを感じながら
演奏をやめてイスから立ち上がった瞬間 きみが消えてしまうような気がしていた だから、きみがそこにいる限り 僕はピアノの前に向かいつづける 口にされないリクエストに耳を澄ましながら
きみが座っているイスのぬくもり ほのかに漂う香水の香り その頬に触れる権利 演奏をやめることができない臆病な僕は どれ一つとして手にいれられない
恋人になれなくてもいい 友達になれなくてもいい ほんの少しの間だけ きみを癒せる存在になれたら 願いはそれだけ
それ以上は望まない それ以上は望めない もう少しの間だけ きみが席を立たないでいてくれたら 願いはそれだけ
あと何曲弾いたら、 きみはずっとここにいてくれるのだろうか? 口にできない願いを胸に秘め きみが席を立つのをずっと恐れていた
最後の曲を弾き終えても ピアノから視線を外すことができなかった きみの後ろ姿を見るなんて 死ぬより辛いことだったから
スポットライトが消えた今 観客は誰もいないけど きみの幸せを願う曲をたった一人で弾いている
楽譜も、鍵盤も見ていない ただ、きみのいた席を見つめて この癒しの曲がいつかきみに届くことを祈りながら
傷ついたその心を癒せるように その瞳が 運命の人をちゃんと見分けられるように
祈りを込めて
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