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2003年05月21日(水) 繰り返される悪夢/dialogue des sourds


夢を見た。

行方不明の知人の住所をやっと見つけたのに、
友人の調べでそんな住所は
どこにも存在しなかったことを知り、
愕然としたところで目が覚めた。

少し興奮していたせいか、
目覚めてしばらく咳き込んだ。
落ち着いてからまた布団にもぐりこみ、
今度はいい夢を、と願って再び眠りについた。


ベッドで目をあけると、目の前におそろしいものが
たちはだかっていて、目を閉じても消えない。
なんとか逃げ出してトイレにかけこむと、
自分は再びベッドに戻っていた。

しかし、再び目の前にさっきのものがあらわれ、
私は悲鳴をあげることもできず気を失った。
同じようなことがもう一度繰り返され、
やっと目を覚ました。


水を飲みにいこうと部屋の戸をあけると、
隣の部屋では父と母が言い争いをしていた。

関わりたくないので寝なおしをするけれど、
しばらくたって再び目覚めても
まだ言い争いは続いていた。

同じようなことをもう一度繰り返し、
やっと我が家は静けさをとりもどした。


目覚めても、目覚めなくても、悪夢。
逃げ出せないのなら、
せめてどちらか一つにしたい。

こんな毎日だと、切り傷程度のことは
あまり気にならなくなってくる。
眠っている間くらいは解放されたい。


幸せな夢は二度と見られないことが多いのに、
悪夢は何度も繰り返される。
望んでも望まなくても。

そもそも私は今、
本当に目覚めているのだろうか?
前から疑問ではあったのだけれど
未だにはっきりしない。







A.

「あなたなら私のことをわかってくれると思ったのに。
 裏切られた。」


「とりあえず。。。私、あなたのこと
 ぜんぜん知らないんですけど。。。
 どこで私を知ったんですか?」


B.

「どうやら、僕には確かめずに疑うというのは性に合わないらしい。
 昨日やってみたけど、ひどい罪悪感でいっぱいだよ。
 きみがまず疑うことからはじめるのは別にかまわないから、
 僕の人生は僕のやり方で生きさせてくれないか?」


「わん。」


C.

「先生が私を病気だと診断なさるのは、まず私の親族全員を
 診てからにしてもらえませんか?
 その上で全員が正常だとお認めになるなら、
 いくらでも処方箋を出してください。
 でも、私は絶対にそんな薬飲みませんけどね。
 だって私はおかしくなんかないし、あいつらを正常だと
 診断したあんたの出す薬なんて効くはずがない。」


注:彼女が話し掛けているのは
  壁にかかっている胸像。



誰も話を聞いていない。

対話という名のモノローグは終わらない。



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