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2003年05月27日(火) テーブルクロスのつぶやき/Better leave it unsaid

テーブルに布がかかっていて
足元が見えなくなると、
なぜかみんな、急に足元がだらしなくなる。


靴を脱いだり。
足をかいたり。
微妙なリズムをとったり。
足をぶらぶらさせたり。

スカートなのに両膝を離して座ってみたり。
むかいの人の足をけったり。
隣の人のひざをなでてみたり。
ひざごしに何かが書かれたメモを渡してみたり。


これが本音?
これが本当のあなたたち?

布の上はみんな綺麗なのに。
布の下はなんてまあ。まぬけな姿。


テーブルクロスが、
必死で笑いをこらえてるよ。

「どういうふうに育ったらあの子は
 あんなに上品なふりができるんだい?
 クロスの下じゃとんでもないぜ。
 で、お前が好きな子っていうのはどれなんだい?」






「あの時、あなたが必要だった」と
後で言われても困る。

もともと私は誰かに必要とされているなんて思っていない。
だから、匂わされても暗示されても
気づかないふりをする。
勘違いだけはしたくないから。


それで何度か大事なものを失ったけど、
たぶんそれはそういう運命だったんだと思う。

だって、その人が私のことがわかっていれば
そういう言葉はすぐに信用しないってわかるはずだもの。
自分じゃなくてもよかったんだ、って
思わされるのを一番恐れている人間だから。


否定して、否定して。否定しつづけていたから。
「そこにいてもいいんだ」っていう言葉を。
その言葉を一度信じたら、
そうじゃなくなったときにどうすればいい?

「ずっとここにいてほしい」という言葉さえ、
何度聞いても嘘だったことがあったんだから、
ただ「そこにいてほしい」んなら
最初から聞こえなかったことにしたって別にいいじゃない?
いつかはいなくてもよくなるんだから。

一人になるのはかまわない。
でも、一人にされるのはあまり好きじゃないんだ。
だから、言葉にしようとしない
本当の気持ちとやらに耳を貸すつもりはない。
後から言うくらいなら、忘れたほうがいいね。


……今は誰にもやさしくできないんだ。
だから、もう少しだけ眠らせてほしい。



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