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| 2003年05月29日(木) | 
pursuit of happiness/勇気ある人たち | 
  
結婚式で、花嫁である私の友人から ブーケを渡された。
  みんなの前で 「次に幸せになるのはあなたよ」 といわれ、心の中で苦笑いした。
 
  たぶん、私がつかむ幸せは彼女とは違うものだ。
  私が一緒に幸せな人生を歩みたいと思う相手は、 ある条件が備わっていないといけない。 でも、その条件を満たさせることは、 その人が築いてきたものを捨てさせることでもある。
  あまりにもわがままな願いだとわかってはいるけれど、 そうしてもらえなければだめだとわかった。 だから、彼女のつかんだような「幸せ」は あきらめようと思っている。
 
  でも、それは決して 幸せの追求をやめたことにはならないよね?
  やりたいことはいっぱいある。 見たいものも、知りたいことも。 他の人と同じ人生を歩まないからといって、 それを恥じる理由はどこにもない。 私は、誰とも同じにはなれないのだから。
  ひどく落ち込むかもしれないし、 窮地に立たされるかもしれない。 だけど、すがれる人がいなくても、 周りに流されて仕方なく選んだ選択肢でなく 自分で選んだ選択肢ならばちゃんとむきあえると思う。
 
  でも今は、心をもう少し休めてから 先のことを考えることにしよう。 あともうしばらくの間、自分にはやさしさが必要だ。
 
  BGM: A Dream Goes on Forever - Todd Rundgren
 
 
 
 
 
  今まで子連れ夫婦を見ても なんとも思わなかったけれど、 実は彼らはものすごく勇気がある 人たちなのではないかと思えた。
  自分のこの先の人生を相手にゆだねて、 相手の血筋を丸ごとうけいれて、 そして、新しい命を作りだした。 一歩先に、過酷な運命が待っているかもしれないのに。
  自分の血筋を否定しつづけてきた今の私には、 とてもできないことだ。
 
  子どもが持っていたおもちゃが こちらに飛んできたのでひろってあげたら、 お父さんがやってきた。
  彼は笑顔で「ありがとう」と言い、 お母さんも微笑みながら会釈してくれた。
  勇気ある人たちは、笑顔も素敵だ。
 
  私もあなたたちと同じような笑顔になれる日がくるだろうか? そう思いながら、私は彼らと逆方向に歩いていった。
 
  遠ざかる子どもの笑い声が、天使の笑い声に聞こえた。
  私も思わず笑顔になった。
 
  BGM: Tomorrow's Girls - Donald Fagen
 
  
 
  
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