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| 2003年10月15日(水) |
Prayers for the dying |
今度は誰が消えるのだろう
来週なのだろうか
明日なのだろうか
それとも一秒後?
誰かが消え去ることに慣れきったつもりだったけど
ある時、慣れきったのではなくて
感覚が麻痺していただけなのに気が付いた
凍ったはずの感覚に血が通い始めて
初めて自分が怯えて悲しんでいることに気が付いた
明日にも自分の大事な人が一人消えるのかもしれないと思うと
ふるえがとまらない
何の力も自分はもっていないし、
それがいつのことなのかわからないから
不安が消えない
もうすぐあの命は消えてしまう
たぶん、あの命もそう遠くないうちに消える
「人はいつかは死ぬ」というけれど、
そんな言葉誰からも聞きたくはない
だから、誰にも言うことができない
「誰にも死んでほしくない」という望み
誰かにいってしまったら、
「人はいつかは死ぬ」という答えが絶対にかえってくるから
そんな言葉を今聞いたら、
本当にどうにかなってしまいそうだ
かなわない祈りなのはわかっている
誰も消えないでほしい
誰も死なないでほしい
だけど、少しでも長く、
せめて明日はまだ願いが届くようにと
毎日何度も祈り続ける
誰にも聞こえないように
何の力も持たない自分のふがいなさを嘆きながら
たった一人で祈る
一筋の涙とともに
必死で作っている笑い顔に、
一人になった途端涙がうかぶことがある
いつまで、この不安を
誰にも言わないでいられるのだろう
涙を見られたら、
その理由を言わなければいけない
理由を言ったら、
あの答えがかえってくる
その答えを聞いたら、
当分泣くのをやめることができないだろう
BGM : Prayer for the dying - Seal
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