サッカー観戦日記

2025年12月29日(月) 高校選手権1回戦 帝長−大社 福井商−高川学園

毎冬恒例の高校選手権。全国大会1回戦は強豪ではなく、全国大会序盤でしか見られない、魅力的だが大会ではなかなか上位に進めない高校優先で会場を選んでいる。近年TVerがあるので全国の隠れた魅力あるチームをチェック出来るようになっているが、生観戦はすべてに優る。で、観たいチームが福井商だ。技術は足りないながらも自陣からビルドアップして崩して決める高校。技術はあるがハードワーク一辺倒の丸岡と近年はいい勝負をして福井県代表になれるようになっている。

で、その会場の第1試合だが、大会前に優勝候補を5校予想した。尚志(福島)流経大柏(千葉)前橋育英(群馬)帝京長岡(新潟)大津(熊本)だ。最低限動画を見て予想したし、何なら全国高校総体では予選敗退の前橋育英以外は観ている。とはいえつまらない予想である。なぜなら全国高校総体のベスト4(尚志、流経大柏、大津)とベスト8でPK戦敗退(帝京長岡)とプレミアリーグ上位(前橋育英)だからだ。これ以上面白みのない予想をするとしたら帝京長岡の代わりに全国高校総体優勝の神村学園、プレミアリーグで前橋育英よりも上位の青森山田を入れるくらいだろう。

さて、その第1試合の帝京長岡対大社のカードだが双方今期生観戦している。観戦記も書いているので、選手リスト作成は楽だった。

高校選手権1回戦
帝京長岡高校−大社高校
12月29日 12時 大宮サッカー場 ピッチ良 晴 主審 舟橋崇正氏


帝京長岡 大社
GK 1 仲七璃     GK 1 梅木琢磨
DF 3 吉田龍悟 DF 2 石川虎之介
DF 4 桑原脩斗 DF 3 栗原貫志 (Cap.)
DF 5 西馬礼 (Cap.) DF 4 武信瑛大
MF 6 稲垣純     MF 5 松本理玖
MF 7 水澤那月 MF 6 藤原伊吹
MF 14 和食陽向 MF 7 中林雄英
MF 20 樋口汐音 MF 8 坂田幸大
MF 24 茂木勇樹 MF 11 星野千凪
FW 11 杉本鎌矢 FW 10 石川晄
FW 30 上田十輝 FW 19 遠藤羚央
控え選手
GK 17 中口悠生 GK 12 三宅周
DF 19 堀田宙吾 DF 22 酒田真助
MF 2 リヴキン辻アーロン MF 15 野津理生
MF 8 中澤昊介 MF 20 児玉蓮次
MF 22 伊藤隼     MF 23 細田心陽
MF 23 秋山陽登 MF 28 立石遥斗
MF 25 内田昊     FW 18 原知輝
FW 15 岡中舜     FW 27 遠藤蒼太
FW 18 加藤大輝 FW 29 植木天真
監督 古沢徹 監督 中村展久


GK 1 仲七璃     2年 183.71 FC東京U−15むさし
DF 3 吉田龍悟 2年 182.72 ジェファフットボールクラブU−15
DF 4 桑原脩斗 3年 182.80 北海道コンサドーレ札幌U−15
DF 5 西馬礼 (Cap.) 3年 182.73 フットボールクラブフレスカ神戸
MF 6 稲垣純     3年 177.64 FC東京むさし
MF 7 水澤那月 3年 168.62 FC Viparte
MF 14 和食陽向     2年 166.60 フットボールクラブフレスカ神戸
MF 20 樋口汐音 3年 180.70 SQUARE富山FC U−15
MF 24 茂木勇樹 3年 174.65 長岡ジュニアユースFC
FW 11 杉本鎌矢 3年 171.65 ジュビロ磐田
FW 30 上田十輝 3年 177.65 千里丘FC
控え選手
GK 17 中口悠生 3年 183.73 FCひがし
DF 19 堀田宙吾 2年 183.70 SQUARE富山
MF 2 リヴキン辻アーロン 3年 180.66 ガンバ大阪ジュニアユース
MF 8 中澤昊介    3年 175.64 アイリスFC住吉
MF 22 伊藤隼     1年 171.63 シュートジュニアユース
MF 23 秋山陽登 2年 171.63 清水エスパルス
MF 25 内田昊     3年 166.63 鹿島アントラーズ
FW 15 岡中舜     2年 173.65 FCフレスカ神戸
FW 18 加藤大輝 3年 172.70 P.S.T.C.LONDORINA
監督 古沢徹 監督


GK 1 梅木琢磨  3年 182 神楽しまね
DF 2 石川虎之介 3年 176 浜田一中
DF 3 栗原貫志 (Cap.) 3年 181 くにびきFC
DF 4 武信瑛大  3年 175 くにびきFC
MF 5 松本理玖  3年 165 斐川西中
MF 6 藤原伊吹  3年 170.63 サンフレッチェくにびきFC
MF 7 中林雄英  3年 167 くにびきFC.
MF 8 坂田幸大  3年 180 玉湯SC
MF 11 星野千凪  3年 169 出雲一中
FW 10 石川晄   3年 165 くにびきFC
FW 19 遠藤羚央  3年 177.68 出雲市立第三中
控え選手
GK 12 三宅周   3年 175.69 サンフレッチェくにびきFC
DF 22 酒田真助  2年 182.68 サンフレッチェくにびきFC
MF 15 野津理生  3年 170 玉湯SC
MF 20 児玉蓮次  2年 172.60 サンフレッチェくにびきFC
MF 23 細田心陽  2年 172.65 サンフレッチェくにびきFC
MF 28 立石遥斗  2年 172.58 出雲市立第三中
FW 18 原知輝   3年 182 くにびきFC
FW 27 遠藤蒼太  1年 169.62 サンフレッチェくにびきFC
FW 29 植木天真  2年 173.60 サンフレッチェくにびきFC
監督 中村展久

表記ゆれは元資料の違いから。主審の舟橋氏は主にJFLを担当している人である。少し前は高校選手権にJリーグの審判員を充てることが多かったが、正直言って高校生には贅沢だ。高校生はトップレベルの主審に担当してもらうだけのレベルに達していない。

帝長
十一三十
二十十四
七番二四六番
四番五番三番
一番

大社
十九
十番七番
六番八番五番十一
四番三番二番
一番

帝長は1ボランチの3−5−2、大社は3−4−2−1だ。

まず帝長について。最初言いたいのは、全員攻撃全員守備を宣うチームの99パーセントは単なる全員守備だ。セットプレーでセンターバックが上がると全員攻撃なのか?キーパーが大きく蹴れば全員攻撃なのか?そりゃ、高校の先生は中学生をリクルートするうえで「うちは攻撃サッカーをしています」と言うに決まっている。しかし大抵の高校はキャッチフレーズ、うたい文句に過ぎない。しかし帝長は違う。後方からビルドアップしてなおかつ3バックも流れの中で持ち上がるのだ。センターバックがドライブできるチームは高体連ではほとんどない。それをするのが帝長だ。また帝長はかつて体格が足りなかった。地元の選手を育てて使う時期があった。長岡ジュニアユースFCから帝長へのコースだ。しかし今は選手寮を作り全国から選手を集めているので素材感が違う。つまり体格や身体能力が上がった。かつて帝長はバックラインに体格がなかった。GK�|腓篭�いている選手を見つけて繋ぐ。高さも技術も高校サッカーとしては申し分がない。右ストッパー�N詭擇魯�ンガン上がる。殆どリベロである。バックライン中央�ダ召魯蝓璽澄璽轡奪徃慣欧任靴�も彼も上がる。バックラインは同時に二人は上がらない、というルールでやっている。彼もドライブできる。またバックラインでは最もフィードが上手く、両足蹴られる。左ストッパー�し�原もゴツくて上手い。札幌のユース昇格できなかった選手なのかもしれないが、札幌で出られるレベルの選手に見える。ボランチ㉔茂木は攻守によく絡み、展開のパスも正確で、しかも上がれる。中盤右寄り��和食(わじき)は不調でミスが目立った。エースなのだが。レフティ。左寄り�竿�口は絶好調。仕掛けて決定的なパスも出せて飛び出せて、彼こそがエースだと思った。身体能力もあるし、大学経由でプロに期待したい。左ウイングバック�Э縷靴眄箙ツ粥�レフティ。この試合、スピードと左足が冴えまくった。2トップはなぜここまで頑張れる?と思うくらいフォアチェックを頑張った。㉚上田は総体では12番を付けていて、それが30番になったのは何らかの事情がありそうだが、今年の帝長はフォワードは主役ではないながらもよく走った。フィードへの競り方は2トップ二人ともうまい。

大社はキーパーのキックがいささか怪しい。そして3バックは真ん中の�7�原以外、競り方が上手くない。�┷篥弔魯譽侫謄�で前線に入れる。センターフォワード�咳麁�は身体能力が高い。

さて試合は圧倒的に帝長が強い。自陣からパスで振り回し、押し込んでフォワードもしっかり落として中盤が翻弄し、奪われても即時奪還。大社はフィードが怪しく、力の差は歴然としている。大社も相手が並みなら全国で勝負できたのだろうが……。前半終了間際、AT、右から��和食が入れてフォワード��杉本が落とし�竿�口が決めて1−0と先制。前半は1−0。

ハーフタイム、帝長は㉚上田→�▲螢凜�ン辻。左ウイングバックに入り、�Э縷靴�FWに上がる。開始早々帝長の猛攻。44分、左ストッパー�し�原が奪ってダイレクトで裏に出す。これに�Э縷靴�裏を取って抜け出しキーパーの上を抜くループ。2−0とする。大社は後半7分、��中林→㉗遠藤。後半大社はキーパーソンの�┷篥弔�消えてしまっている。帝長が対策してしまった。こうなると大社は後半全くシュートにも行けない。帝長は�▲螢凜�ン辻がサイドで攻守に圧倒。たぶん�Э縷靴蝋況眦�に生きたいときのウイングバック、�▲螢凜�ン辻はバランス型だ。57分帝長�Π雎摺���中澤。稲垣はよく走った。同サイドの��和食はサイドのスペースには飛び出さないから、彼のパスに走り続けた。65分、帝長��和食を起点にカウンター、運んで��中澤がシュート、セーブも拾った中澤が中に出し��和食がダイレクトで決める。3−0。このゴールで大社の心が折れる音が聞こえた気がした。71分、帝長が一人、大社が二人代えて、73分、サイドチェンジを右で受けて帝長��和食が仕掛けてシュート、ブロックもこぼれを拾って自ら決める。4−0。ここで帝長はさらに2枚代え。そして後半AT、��和食の右コーナーを左足で入れて�臆弾6イ辰�㉕内田が決める。5−0。
これで試合終了。後半は大社はシュートにも行けず惨敗した。

帝長は完璧な勝利だった。力の差を見せつけた。こういう勝利の後は不安になるが観戦記執筆時点(3回戦後)では2回戦の高川学園戦で大苦戦。2点ビハインドの後半アディショナルタイムに2ゴール決めて追いつきPK戦で突破するなど、何とかベスト8に進出した。


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さて第2試合は注目の福井商である。相手は大会常連の高川学園。配信で観て力の差があるのは分かっている。

高校選手権1回戦 
福井商−高川学園
12月29日 14時 大宮サッカー場 ピッチ良 晴

福井商
GK 1 谷口空翔 (Cap.) 3年 07.10.26 173.62 武生FC
DF 4 水上來已 3年 07.08.19 175.64 武生FC
DF 5 山田裕仁 2年 08.05.14 174.60 坂井フェニックス丸岡
DF 6 森川太陽 3年 07.09.15 175.71 福井工業大附福井中
MF 7 小松修大 2年 08.12.29 165.53 坂井フェニックス丸岡
MF 8 松田琉音 3年 07.08.10 156.51 芦原中
MF 10 �睫敍疝蛎� 3年 07.10.18 168.62 パトリアーレSABAE
MF 11 佐藤駿央 2年 08.06.11 168.61 FC TEKUNO
MF 17 吉田陽向 3年 07.07.24 168.57 坂井フェニックス丸岡
MF 22 田村捷     3年 07.04.11 166.55 パトリアーレSABAE
FW 9 柴田琢磨 3年 07.08.08 181.67 足羽第一中
控え選手
GK 12 吉田悠人 3年 07.05.06 170.62 武生FC
DF 3 石橋翔     2年 08.10.29 181.68 FC TEKUNO
DF 13 水谷飛翔 1年 09.07.25 165.60 坂井フェニックス丸岡
MF 19 中山大峨 2年 08.06.30 175.62 坂井フェニックス丸岡
MF 21 土田來夢 2年 08.06.20 169.60 FC TEKUNO
MF 25 市村晴     3年 08.01.15 167.55 FC TEKUNO
FW 14 近藤風雅 2年 08.04.26 170.64 武生FC
FW 18 前田優音 1年 09.07.27 181.70 坂井フェニックス丸岡
FW 20 坂口彪悟 3年 07.06.15 170.64 FC TEKUNO
監督 高木謙治

高川学園
GK 21 �眈詆∈函 。廓� 08.01.29 177.67 湘南ベルマーレ
DF 4 三嶋泰司  3年 07.06.11 177.65
DF 5 永光良匡  1年 10.01.28 177.66
DF 15 沖藤亜月  3年 07.09.21 175.63
DF 25 北川孟樹  3年 07.07.20 175.65 太秦中
MF 13 宮城太郎 (Cap.) 3年 07.11.15 175.66 サガン鳥栖唐津
MF 22 森本耀太  2年 08.12.02 161.55 プラシア山口
MF 28 藤井啓太  2年 08.08.17 165.63
FW 9 原田翔光  1年 09.05.26 176.65
FW 10 大森風牙  3年 07.06.21 177.70 Pateo金沢
FW 16 横田奏冴  3年 07.04.28 165.64 FC DREАM
控え選手
GK 1 龍田恋   2年 08.09.04 180.77 Pateo金沢
DF 2 香川総一郎 2年 09.01.24 173.71
DF 30 西尾慣   3年 07.10.30 170.63 ボアソルテ美都FC
MF 7 庄司志絆  3年 07.10.09 167.60 FC Kanaloa
MF 8 濱本夏輝  3年 07.08.26 171.69 OZ FC
MF 14 矢野太陽  3年 07.08.23 168.59 野坂中
MF 23 �麋�瑞紀  1年 09.07.07 168.58 プラシア山口
FW 11 倉光章介  1年 09.04.09 173.67
FW 29 大谷龍斗  3年 08.03.16 179.77 長門FC
監督 江本孝

前所属記載なしは高川学園中出身

福井商
九番十一
七番八番十番
十七二二
六番四番五番
一番

高川学園
九番十番
二二十三二八十六
十五四番五番二五
二一

福井商のフォメだが、7番が左ウイングのようなウイングバックのような、22番は右サイドバックのような、ウイングバックのような、17番がアンカー、8番10番がインテリオール、9番がセンターフォワード、11番が右ウイング気味のトップ。まあ3−5−2だが、ちょっとアンバランス。
坂井フェニックス丸岡から人材が流れている辺り、丸岡高校よりも福井商との相性の良さを感じる。武生FCは丸岡スポーツランドでの試合でチームバスを見かけることもある。観る事に熱心なクラブかな?

まず体格差を見てほしい。福井商のスタメンは60キロ前後、高川学園は65キロ前後だ。これだけ体格差があると厳しい。

開始すぐ福井商のトラップが決まらないことを見て取った。クオリティは高くない。このクオリティで繋ぐスタイルを叩き込んだのか。センターフォワード��柴田は長身で体重もあるが、トラップが決まらない。前所属も中体連だ。むろん高川学園中のような特殊な中体連ではなく、ごく普通の公立中だ。ただサイドに持ち出す意図があり、良い指導を受けている印象がある。福井商は自陣から丁寧にビルドアップするが、どうしてもミスが出てしまう。10番はレフティでゲームメイクをしようとするが、やはりどうにもならない。19分、高川学園、キーパーからのロングパス1発に��原田ペナ右寄りトラップから叩き込み0−1。
30分、高川学園��原田がポストで落とし左サイドバック��沖藤が左角度のないところから狙ってループ、しっかりキーパーの上を超えて0−2。前半アディショナルタイム、左で作り��大森のポストから��宮城シュート、こぼれを�芦E捗海蟾�む。0−3。前半0−3。

前半で力の差を見せ付けられてしまった形の福井商。しかし後半福井商からの黄色い声援で盛り返す。いや、盛り返してはいないが、立て直す。福井商は勿論商業高校だから女子生徒が多いのか。今まで全国的に無名だったから知らなかったが、案外応援が多い。そして後半もしっかりビルドアップする。高川学園はどうしてもフィジカル頼りな面があって、ファウルが多い。このゲームは勝てると踏んで、トルメンタなどの秘策は一切使わないが、いかに後半スコアレスで終わるかということだけが問題とはいえ、福井商が回し続ける。結局後半はスコアが動かず。0−3で高川学園が勝利したが、福井商の理想の高さは分かった。確かに理想に現実、つまり技術が追いついていないが、このまま理想を求めていれば、いつかそれに見合った技術がついてくる。丸岡が技術のある人材にハードワークを求めているが、いずれ丸岡のタレントが福井商に流れて、サッカーの街・丸岡が追求してきた理想を福井商で花開くようになると思った。


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