サッカー観戦日記

2026年08月22日(土) WEリーグ開幕戦 アイナックー広島

女子プロサッカーのWEリーグも当然観戦ターゲットだ。この観戦日記を読まれている人なら、私はWEリーグ開幕やなでしこジャパンのワールドカップ優勝などよりはるかに前から女子サッカーを見続けていることがご理解いただけるだろう。
女子サッカーは男子サッカーよりも落ちるという人もいる。そういう人はフィジカルでフットボールを語っているのだろう。三流の男子テニスよりも一流の女子テニスを観るテニスファン並みに目が肥える日が来ればいいな。技術的なクオリティは高いし、戦術的にも高度だ。
WEリーグ以前の女子サッカーはINACとベレーザ、浦和の三強時代だった。WEリーグが始まってからも同じなのだが、ほかのクラブとの差が縮んだ。例えば広島だ。新スタジアムができて観客動員が良くなり、力をつけた。赤井秀一監督も優秀な指導者だ。とはいえ選手リストの出身チームを観てほしい。INACはユース出身主体なのに対し、広島は高体連出身が大半で、大学サッカー部出身も多い。つまりタレントを選べるINACと育てていかないといけない広島との立場の差が出ている。

これまでINACはイベント関係が弱いと思っていた。セレッソレディースと比べて落ちるな、と。INACは社長が阿部さんに変わったのだが、イベントに力を入れている。スタグルは充実し、活気もあり、食べるための広場もしっかり用意された。さらにベースボール型シャツの無料配布もあった。チアのショーも頑張っている。イベントはセレッソより落ちるという印象が払しょくされた。



WEリーグ
INAC神戸レオネッサ−サンフレッチェ広島レジーナ
8月22日 18時 神戸ウイングスタジアム ピッチ良 晴れ 主審 小泉朝香氏



INAC
先発
GK 1  田中桃子  00.03.17 168.65 日テレ・メニーナ
DF 22 万力安純76' 01.10.14 161.53 アンジュヴィオレ広島U18から米大学ほか
DF 3  太田美月   07.01.20 170.58 大商学園
DF 5  三宅史織  95.10.13 165.53 JFAアカデミー福島
DF 18 金月夏萌  07.07.21 158.52 INACレオンチーナ
MF 8 山本摩也76' 93.02.05 162.55 十文字 早大 スペイン他
MF 25 大熊環   01.12.25 169.60 千葉レディースU18
MF 10 成宮唯   95.02.22 154.44 JFAアカデミー福島
FW 19 久保田真生62' 05.05.30 158.56 藤枝順心
FW  9 吉田莉胡  02.06.18 165.50 ちふれASエルフェン埼玉マリ
FW 29 辻澤亜唯62' 05.12.17 156.51 藤枝順心
控え
GK 99 船田麻友  90.11.09 166.64 千葉レディースU18
DF 30 松浦加奈  05.05.23 175.65 大商学園
MF 17 箕輪千慧76' 03.05.29 158.53 日ノ本学園
MF 20 大田ありす76' 09.04.25 162.49 INACテゾーロ
MF 40 岸田優花62'88' 09.02.05 160.51 INACテゾーロ
FW 13 桑原藍62'  04.08.18 167.53 AICJ
FW 11 �眄グ�実88' 90.11.10 164.61 北海道文教大明清
監督
宮本ともみ

広島
GK  1 木稲瑠那   00.08.06 177.74 藤枝順心
DF 20 島袋奈美恵60' 98.06.10 156.54 前橋育英
DF 4 朝倉加奈子   03.04.03 163.57 大阪学芸
DF 5 市瀬千里    99.06.07 167.57 千葉レディースU16 U18 
DF 15 藤生菜摘83'  01.08.18 162.53 播磨高 東洋大
MF 23 柳瀬楓菜   02.06.06 153.50 藤枝順心
MF 8 小川愛70'   98.09.23 162.52 神村学園 慶大
MF 28 古賀花野60'  01.11.14 166.59 日ノ本学園 帝京平成大
FW 30 李誠雅70'  99.06.22 167.59セレッソ大阪ガールズ
FW 17 神谷千菜   01.03.19 165.62 聖カピタニオ女子 愛知東邦大
FW 11 中嶋淑乃   99.07.27 161.48 東海大熊本星翔

GK 32 石田ひなは  06.11.28 171.64 作陽
DF 38 嶋田華60'  02.12.18 170.62 日ノ本学園 山梨学院大
MF 7 伊藤めぐみ  02.04.07 150.48 JFAアカデミー福島
MF 9 上野真実70' 96.09.27 167.59 神村学園
MF 14 松本茉奈加60' 99.02.10 165.56 十文字 早大
MF 16 早間美空83' 05.05.14 161.57 十文字
MF 18 渡邊真衣70' 00.09.05 157.52 福井工業大福井
監督 赤井秀一

九番
二九十番十九
二五八番
十八五番三番二二
一番

広島
十一十七三十
二八
八番二三
十五五番四番二十
一番

アイナックは4−2−3−1。1トップでは繋ぐ広島にプレッシングがかからない形だ。カウンターに強い形だが、実際にはシャドーの��成宮の判断力でカバーできている。つまりかなり自由を与えられていて、前から行くのも引いて受けるのもサイドに現れるのもOK。基本的には自陣からビルドアップして崩す。
まず注目すべきはなんといっても��成宮。体格がまるでなくて海外や国際試合向きじゃないが、圧倒的な技術がある。彼女のプレーを見ているだけで楽しい。攻撃の起点は全て彼女から、というわけではなく、囮役もスペースメイキングもやってくれる。まさにプロの鑑で金をとれる選手。フィニッシャーでチャンスメーカーでゲームメーカー。プレッシングも彼女の判断による。さて�‥鎮罎麓禊灰肇薀奪廚�決まらず足元に入ってしまったが、キックが良く、反応もいい。国内最高峰のキーパー。右サイドバック㉒万力は守備はさっぱりで対面の��中嶋に翻弄され、穴になってしまったが、攻撃面で素晴らしく、飛び出して中も上がれてキックも素晴らしい。�B静弔楼掬歸�な高さと正確な足元、ロングフィード、守備の寄せとスケールの大きな選手。両足蹴れるしドライブできる。�セ安陲榔β�フィードとカバーがしっかりしている。経験があるから守れるけど、もうアイナックレベルだとセンターバックには170センチが求められる時代だと思う。�俺盞遒魯譽侫謄�で中に持ち出せてフィードもよい。太田同様若いけど実力者で守備もよい。クレバーで基本が高いレベルでしっかりしている。左クロスもよい。右コーナーも蹴る。㉕大熊は運動量豊富で判断が早く的確。技術的には並だが、中盤の底だけでなく、ガンガン上がる。�┿核椶肋紊�り目で正確な技術を発揮する。セットプレーも蹴る。決めに行く迫力がある。㉙辻澤が左のウイングとしてよく機能。ドリブルはチーム1だった。右の�概彿歸弔眥壥靴房,哀疋螢屮蕁爾世�、こちらは対面の守備が良く、カットインなど工夫を見せていた。センターフォワード��吉田は結構強かったが50キロというデータに驚く。バランスがいいのかな?プレッシングはあまり機能しなかったが、要領というか勘所が良く、ここぞというところで行っていた。フィニッシャーとしても能力が高い。ポストもこなせるし、技術的に良いのとセンス抜群だ。

広島についてプレッシング時は㉘古賀がトップに上がり、前二人と後方も連動してハメに行っていた。というかハマった。追い方がしっかりして仕込まれていた。ビルドアップも約束事が多く、策でアイナックを上回った。
キーパー�〔攬陲楼掬歸�に高くてキックもしっかりしている。右サイドバック�甘臑泙麓虍�では完敗し、クロスも雑でちょっと物足りなかった。左サイドバック��藤生もノートに「マヌケなパスミス」と書いたプレーがあって、攻撃面ではタフネスが武器で、技術的には落ちる。粘り強い守備はあったが、守備技術そのものは高くない。左センターバック�セ埓イ麓錣貿塾呂�高く、計算が立つ。右センターバック�つ�倉はフィードがあるが、守備能力は市瀬ほどじゃない。バックラインから組み立てたい広島においてはセンターバックコンビの技術に計算が立つのは大きい。�┥�川は上手い。セットプレー担当で絶えず小まめに動いてフリーになり、正確に長短のパスを出し、ミスもまるでない。広島の肝だ。㉓柳瀬は上がり目で動きまくる。��中嶋は右足でボールを運ぶドリブラー。スピードとキレと技術が高く、対面を翻弄。分かっていても止まらないので、アイナックは二人割かざるを得ず、アドバンテージになっていた。㉚李は運動量豊富だが、技術的にはイマイチでスペースがなければきつく、対面にほぼ封じられた。㉘古賀は勘所が良い。プレッシングの肝。�運醒�はいいタイミングでいてほしいところに現れる。ムービング系センターフォワードでもないが、案外身体は張らず、というか張る必要もなく、いいタイミングで引いて受けていた。
 
主審は正確な笛で観客はノーストレス。ゲームコントロールもしっかりしていた。

さて8分、ビルドアップをハメて広島奪い、素早く左の��中嶋に出し、切り返して右足に持ち替え㉒万力をかわして角度のないところからファーサイドネットに叩き込み0−1と先制。以降も広島の攻勢が続く。アイナックにビルドアップさせず、広島はビルドアップできて��中嶋は効きまくり、策がハマった。前半は0−1。

後半も入りは広島がハメる。少し落ちてきた57分、アイナックの左コーナーからの攻めなおし、��成宮がゴール前に入れて残っていた�B静弔旅發て�に合う。1−1。デカいというのは大きなアドバンテージだ。広島は翻弄されていた�甘臑泙髪親偉姪�に限界の㉘古賀を下げて、㊳島田を右サイドバックに、��松本をシャドーに入れた。アイナックも両サイドの�概彿歸�㉙辻澤を下げて、㊵岸田と��桑原を入れた。岸田が左、桑原が右だ。が、残念ながら岸田は戦術を理解してなくてプレッシングがガタ落ちになった。70分、広島は�┥�川と㉚李がアウト。��上野と�嘉�邉イン。上野がフォワード、渡邉が右。しかし72分、右コーナー��桑原が入れて広島触るが㉕大熊のところにこぼれて蹴りこむ。2−1。以降、広島がボールを握り、双方選手交代で運動量を補充するが、アイナックの最後は交代出場の㊵岸田→��高瀬だった。戦術理解が足りない。なんとかアイナックが逃げ切って開幕戦勝利した。


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T.K. [MAIL]