ぶつぶつ日記
DiaryINDEX|past|will
| 2001年11月28日(水) |
ある韓国人女性から見たドイツと日本戦後処理�� |
学生の鋭い突っ込みにドキドキしてしまう小心者の私だが、 彼らと戦後処理に関するような微妙な話をするのは嫌いではない。 何せディスカス好きだし、 私たち日本人が知らない戦争当時の日本人の行動についても聞ける。 先日も韓国人のYさんとその手の話しになった。 今でも、韓国の山の中を杭を見つけ出すために歩き回り、 見つけた杭を引っこ抜いている人がいるそうだ。 何のために? 誰が打ち込んだ杭を? 杭を打ち込んだのは先の大戦中の日本軍関係者。 場所は韓国内でも最も良い「気」の出る場所なんだそうだ。 「そんな話非科学的な話し、いくら戦争中だってやるわけない。」と笑ってはいけない。 実際日本軍はそんなことを山のようにやっていたのだから。 ソウル市内の道のど真ん中に総理府(でしたっけ?)を建てたのも、 あそこが気の流れる場所だったからだ。 そして数年前に歴史的な価値を認めながらも、 韓国政府はその建物を壊した。 有名な話だが戦時中の日本政府は、 占領した東南アジアの国々のムスリマ住民に対し、 一時期真剣に礼拝方向をメッカではなく、 日本の皇居の方向にさせようとしていたくらいなのだから、 韓国の山の中に杭も打ったとしても全くおかしくない。
そして杭を存在を知っていて、抜いて歩ける人たちがいるということは、 戦中の記憶を自分の記憶として持っている人が、 まだまだたくさんいるということだ。 Yさん自身は日本人に対して悪い感情は持っていないと思う。 日本に対して強く抗議するような話し方はしないが、 その分こちらは深く考えさせられる。 彼女が以前読んだ本の1つに、韓国人女性と結婚しているドイツ人のものがあった。
戦争が終わって、戦後生まれのドイツ人が世界に出た時、 どこの国の人も彼らがドイツ人と知ると握手をしてくれなかったり、 あからさまに嫌な顔をした。 彼らはそれにショックを受け、それは自国に対する疑問に変って行く。 「父達の世代は、一体何をしたんだろう?」と。 若い世代は「ドイツが行ったこと」を知るために行動を起こし、 やがて知りたくもなかったであろう、様々な戦中の忌まわしい記憶を知る。 しかし、彼らはそれを「知り」子供達に「伝えていく」という 厳しい道を選んだ。 ドイツでは現在でも14歳になるとナチスドイツ、そして戦中のドイツについて 1年間かけて勉強し、 強制収容所への見学なども行われるそうだ。 まだ、戦中派世代がたくさん生きている頃には、 自分たちの祖父母の罪を知った多感な子供達が、 祖父母を責めて関係が一時的に悪くなったことも多かったという。
ドイツにはいまだに新ナチス主義の若者も多いし、 それらの移民に対する排斥運動なども起こるのだが、 民衆レベルでそういった人種差別に対する抗議行動が起こるのは、 やはりきちんと過去の過ちを認識している人が多いからだと私は思う。
Yさんも言う。 「ドイツは自分たちで自分たちのことを反省していますね。 歴史的な建物のそのまま残したり・・・。 自分たちで反省している人を、どうしてまわりが責められますか。 彼らは反省しているのが私たちにもわかります。 だから昔のドイツ人と今のドイツ人は違う、 もうあんなことはしないだろうと思います。」 でも、日本人はどうだろうか? 韓国人である彼女は、時折不安がよぎると言う。 もしかしたら、また日本人は同じことをするんじゃないかな? 日本人は私たちを支配しようとした、あの日本人と変っていないのではないか?
彼女の不安を私たちはどう受け止めればいいのだろうか。
|