ぶつぶつ日記
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2002年01月11日(金) |
あんたモスレム?そう、ムスリム! |
本日、とあるエジと会う約束があり、 仕事の昼休みを利用して渋谷駅前まで下りました (仕事場からだと、本当に「下りる」って感じ)。 初対面の人だったのですが、来た瞬間にわかるほどのエジ度。 そしてエジ英語なのであった。
昼飯は食べたか?ということになり、 彼が一度行ったと言うハラール食の店に行ったのだが、 そのビルの前に、これまたいかにも「それらしい」異国人が二人。 そこで連れのエジは彼らに「このレストランはハラールか?」と聞くと、 「知らないけど、多分ある。」と教えてくれた。 どうやら片方はほとんど日本語がわからないようで、 日本語で答えた人がいちいち会話を通訳している。 んで、この人に「『モスレム』ですか?」、 「どこの国?」と日本語で聞かれた連れのエジは、 「エジプト、あなたは『ムスリム』?」と聞き返した。 彼はイラン人だそうで、 このイラン人が「そう『モスレム』!」を答えた途端、 エジとイランはにこやかに笑いながら、がっしり握手を交わしたのだった。 お互い、同じだね〜、って感じであろうか。
私はこういうイスラム教徒の一体感って、 結構いいものだなあと思う。 実はスンニ派であるエジプト人はシーア派(イラン人はほとんどこのシーア派である)に対して、 「自分の体を傷つけるなんて、変だ。」とか、 「アリーを神格はしているなんて、おかしい。」とか、 色々文句も持っているのだが、 こう言う時はスンニだとかシーアだとか、そう言うことはどうでもよくなり、 『自分たちはイスラム教徒、だから兄弟』という一体感に包まれるみたい。 ほんの一瞬のことだけど。
考えてみると、日本人がこんな風に、 「あなたも日本人?私も!!」という風に、がっちり握手を交わす姿なんて、 そうそう海外では見られないような気がする。 (日本人バックパッカー常宿の安宿だったらあるのかもしれないけど) それはもしかしたら日本人の性質なのかもしれないし、 じゃあ自分も海外で会う日本人にオープンマインドか、 と言うと時と場合によってしまうので、あまり大きいことは言えないし。 だからこそ、「ムスリム!」の一言でいきなり一体感を持ってしまう彼らが、 ちょっとうらやましいのかもしれないなあ。
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