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2004年12月03日(金) |
オーケストラ演奏会1日目:ハイドン、オーエン、モーツアルト |
演奏会一日目: Haydn - Symphony No.94 "Surprise" Owens - Mozart - Symphony No.38 "Prague"
不思議なもので、時々、演奏会当日になって、フレーズなどが突然クリアに見えてくることがある。リハーサルで何度も弾いても、度重なるリハーサルに疲れてしまったり、また、何度も弾くことで曲に新鮮味を感じられなくなったりすることが原因で、いつのまにか目をつぶった状態、何も考えない状態でただ音を出していることがある。それが、演奏会当日になるとやはりパフォーマンスの高揚感からか、またその曲を演奏できるのはいつになるのかわからないという気持ちからか、突然ものすごくよい集中力が出てきたりする。ある意味、今日もそんな日だった。
今の指揮者の先生は演奏会の2リハーサル前くらいになって突然テンポを変えたりする。これは弦楽器にとってみれば(このようないろいろなレベルの学生がいるオーケストラにとってみれば)とても酷な話である。とくにこの曲、ハイドンではテンポによって、弓のストロークを変えなければならないからだ。最終的に設定されたテンポは予定していたテンポよりもずっと遅いものだったので、速いテンポのときのように弓を飛ばしていてはフォルテとピアノのコントラストが出ない。結局、セクションに指示することなく、私自身はフォルテはオン、ピアノはオンフ(オンとオフの中間(笑))で弾いた。もちろん、一応私がセクションのリーダーとしてのポジションにいるので、他の奏者たちも私と同じ奏法をするべきなのだけれど、そんなにフレキシブルな演奏をこのオーケストラに望むのもちょっと酷な話。
オーエンではアクシデントが起こってしまった。私はいくつかソロがあるのだが、それはテノールとデュエットになっていることが多い。テノールは書かれているよりもずっと長く音を伸ばしたりするので(もちろん、フレーズの終わりだからある程度許されるものなのだけれど(笑))、私はの注意は当然彼の方へ向くし、そのせいで、カウントが崩れてしまうので、次の入りは私の隣で弾いている奏者の演奏と楽譜に書かれている音符を確認することによってしか見つけることができない。本人にきちんと話しておけばよかったのだけれど、そんなことが起こるとは全く予期していなかったのだが、彼女が落ちてしまった。そして、3小節ほどではあるけれど、私のソロも落ちたのだ。演奏後、彼女に事情を説明して、明日はきちんと弾けるようにしよう、という話をした。
モーツアルトでは突然フレーズが見え始め、どのようにフレーズを弾いて欲しいとはっきり言わない指揮者の前で私は勝手に自分の思うようにフレーズをつけていった。リピートをしていたので、一度目であまりうまくWorkしていないな、と思ったところは2度目に違う風に弾いて自分なりに納得。(笑)
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