万談館
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2002年07月21日(日) +G07、G08

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第7話 海と空、赤く染めて
ジャブローに入ったWBの乗組員たちは、すぐに健康検査を受ける。
シオン1人だけは精密検査を受けた。
そして、シオンだけ参謀本部に召喚される。そこには連邦の高官、
テム・レイ、そしてブライトが待っていた。
オデッサ占領に気をよくした連邦軍は、続いてキューバ基地の奪回を
計画する。名づけてシーウルフ作戦だ。立案者は、ブレックス・
フォーラ大佐(当時)で、彼が指揮をとることも決まっていた。
海軍は(コロニー落としの影響により)ほとんど壊滅したため、
旧型の空母エンタープライズや駆逐艦とMSの併用作戦になる。
それにシオンも参加するのが召喚された理由だった。
しかし、ガンダムはオーバーホールのためWBから降ろされている。
テム・レイは代わりにガンキャノンでの出撃を要請した。

ベルファスト基地から南下したマッドアングラーは、ジャブロー沖に
ついて、ジャブローの動向を調べ始めた。
作戦開始まで12時間を切った時、ジャブローから多数の空母や
戦艦が姿を表し、マッドアングラーの目の前を通っていった。
その進路方向からキューバ基地の攻撃が予測されたが、
マッドアングラーの隊長は、キューバ基地に通信を送ることを
しなかった。(通信したことによる発見を恐れたためと、ジャブロー
攻撃の戦力を失うことを恐れたためである。)

キューバ基地を前に、シオンはガンキャノンの準備をしていた。
ところが、そのコックピットには見慣れない装置が多くついており、
それがヘルメットまでコードでつながっていた。
その場にいたメカニックに聞いてみるが、
「テム・レイが取り付けた装置ではないか?自分たちは知らない」
と言う返事だった。
ジャブローへ爆撃機を出撃させたキューバ基地は、連邦軍の上陸を
許してしまい、滑走路の破壊を許してしまった。
(後に、帰ってきた爆撃機の多くが着陸できずに海に着水することに
なる。その結果、ジオン軍は貴重な空軍戦力を失うことになる。)

シオンのガンキャノンが進んでいくと、1機のグフが前に出てくる。
シオンは知らないが、グフのパイロットはレイジ・クサカ。
オデッサ基地でリヒターと別れた後、キューバ基地にいた。
接近戦では不利なガンキャノンだったが、相打ちするように
グフを撃退した。
占領を考えていたブレックスだったが、抵抗の激しさ、そして
ジャブローが攻撃を受けているとの通信に、作戦の早期終了を考え、
空軍施設の破壊だけで満足することにした。

一方、ほぼ同時刻に爆撃を開始したジオン軍だったが、
ジャングルでの有効な拠点爆撃が行えなかったことと、厚い対空
防衛のために、爆撃効果は少なかった。
ガウ飛行空母から降下を始めたMSだったが、対空砲火によって
3分の1が撃墜されてしまった。
たよりの水陸両用MSだったが、広大なジャブロー基地では
拠点攻撃も有効ではなかった。
リヒターもズゴックで潜入したが、目の前に表れるジムを一撃で
倒していくぐらいしかなかった。
ジムのパイロットは新兵が多く、脱出するパイロットは見逃して
いた。その中で、手応えのあるジムコマンドと戦った。
それでもジムコマンドを倒すと、脱出するパイロットを見た。
出てきたのは女性パイロットで、リヒターは彼女の顔に見覚えが
あった。しかし、それを確認する前に退却することになった。


第8話 ジャブローの出会い
戦力を大きく失ったジオン軍だったが、マッドアングラー隊は
さらにジャブロー攻撃の機会を待っていた。
本来、マッドアングラー隊はMSによる破壊活動よりも、
スニーキングミッションが得意である。アカハナをはじめ、
隊員たちがその準備をはじめ、リヒターも参加を希望した。
ジャブローに潜入したリヒターは、爆弾をセットするアカハナたちと
別行動をとり、ジャブローの状態を探っていた。

ジャブローに戻ったシオンは、テム・レイの新しい機体を見る。
それは、ガンタンクのキャタピラの部分をコアブースターに変え、
宇宙空間での高速機動を可能にしたものである。
機体名はグリフォンといい、パイロットはリュウ・ホセイがなった。
また、出撃準備をしているWBに、連邦議会の議員が見学に来た。
その中に、シオンは知っている顔を見る。
士官学校でシオンの班の班長であったロバート・ダヴィットである。
彼は、その家柄から卒業後パイロットにならず、政治家になろうと
していた。(現在は、連邦軍の大尉。)

ジムの生産工場に爆薬を仕掛けていたアカハナたちは発見され、
ジャブロー中に警報が鳴り響く。
リヒターもズゴックまで戻ろうとするが、その途中で、先日の
女性パイロットに出会った。彼女もリヒターを見て、驚いた。
その女性パイロットは、WBのマーシャであった。
リヒターの知っているマーシャは、木星で、リヒターたちと
一緒に生活をしていた1人だった。しかし、MSでの訓練している
リヒターたちを見て、ニュータイプの兵器としての扱いを嫌った
彼女は地球に帰ったのである。
その彼女が、今、連邦軍のパイロットをしている。
しかし、それを問う時間もなく、リヒターは退却した。

テム・レイはガンダムに「ビーム拡散コーティング」を施した。
この技術は、開発されたばかりであるが、今後ビーム兵器が増える
と考えてのことである。
その説明を受けたのは、シオン1人だけであり、シオンはガンダムの
パイロットとして認められていた。
(前にガンダムのパイロットであったデュラン大尉は、新しいエース
部隊の隊長となり、その隊員の中には、シオンの士官学校で同じ班
だったソグ・シェフィールドもいた。ソグは士官学校時代のトップ
パイロットであり、シオンやバーツが勝てなかった相手でもある。)

退却したマッドアングラーの中で、リヒターは再びマ・クベからの
命令を受けた。
アフリカ大陸から宇宙行きのシャトルが出るので、それに乗って
宇宙に戻り、サイド6でアヴァロン艦隊に合流せよ。という内容だ。
マッドアングラーを降りたリヒターは、アフリカのケープタウンに
向かい、用意されていたシャトルに乗り込んだ。
そのシャトルは、作戦終了したアナベル・ガトーの隊のために
用意されたものであり、リヒターはガトーに挨拶をして予備の席に
座る。すると、横には(死んだと思われていた)ギャモンが座って
いた。(彼はWBに特攻後、生き残り、砂漠を徒歩で横断中に
ガトーに助けられたのだった。)
ギャモンとの再会を喜びながら、シャトルは宇宙へ発進した。

ジャブローでもWBが宇宙へ発進していた。
WBは、連邦軍の反抗作戦『星一号作戦』のおとりの役目があり、
サラミスやマゼランに先駆けて、宇宙に向かうことになっていた。
ジャブロー上空を上昇していくWBの周りを、フラミンゴの群れが
囲んでいた。


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