万談館
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2002年07月30日(火)  +G25、G26

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第25話 暗中飛躍
太平洋上を西に向かうシオンたちに、宇宙からのニュースが届いた。
正統ジオンが再び地球圏で活動を開始したという内容、
コンペイトウに集結した艦隊が正統ジオンのMSによって壊滅、
しかも、そのMSがガンダムだという内容を読んで、シオンは
ティターンズの愚かな行動に、怒りを覚えた。

アーガマの中でも、このニュースは衝撃的だった。
ジャミトフ准将が戦死し、ティターンズ解散という目的の1つが
宙に浮いてしまう。さらに、正統ジオンという、今度は地球連邦を
敵とする団体が目の前に現れたのだ。AE社に支持を仰いでも
返事はあいまいなものだった。
エゥーゴも、そして地球連邦軍も明確な行動を示さないままに、
時だけが過ぎた。
その場に残った連邦艦隊は、遅れてきたバスクの指示によって
コンペイトウを放棄してルナツーに退却、空いたコンペイトウに
正統ジオンの艦隊が入った。
その報告を受けて、地球連邦軍本部のラサから、連邦軍、エゥーゴ、
ティターンズに、コンペイトウ奪還の命令が下る。
つまり、連邦軍にとって、ティターンズもエゥーゴも関係なく、
全て組み込まれていることを意味していた。
それを知った兵士たちからは、自分たちが今まで何のために戦って
きたのか、と怒りの声がもれる。

香港についたシオンにも、2つの命令が届く。
1つは連邦軍からで、少佐に昇進して、新部隊編成に参加せよ、
というもの。
もう1つは、エゥーゴからで、ダカールのブレックス准将の警備を
行えというもの。
シオンは迷わず、エゥーゴからの命令書を受け取った。

ヘンケンは、連邦軍軍人であると考え、コンペイトウに向かう艦隊に
参加する。しかし、その途中で、命令に不満がある兵士たちを降ろす
ことを約束する。
何人かの兵士が降りていく。その中に、リヒターもいた。
リヒターは、メッサーラにオリヴィアとアストナージを乗せて、
ジオン共和国の艦に向かった。


第26話 混乱の宇宙
ダカールに入ったシオンに、ブレックスは疲れた笑顔を見せた。
今までティターンズ派だった議員が、ひっきりなしにブレックスに
会いに来る。そんな地球連邦の実態をシオンに見せて、エゥーゴの
指揮をシオンに頼む。
「ルナツーのティターンズに、連邦軍は解散命令を出した。しかし、
バスクはそれを受け入れようとしない。必ず、ティターンズと戦う
時がくる」
さらにブレックスは、
「もっとも、バスクの考えに反発する将兵たちがルナツーを脱出して
コンペイトウに向かっているという情報もある。その中には、
クワトロ大尉やバニング少佐などもいるらしい」
(デュラン大尉たち「ワイバーン隊」は地球にいたために、すぐに
連邦軍に入り、現在はインドにいる)
ブレックスは、シオンのためにシャトルの準備をしており、
シオンはガンダムGP04と共に、宇宙に上がっていった。

コンペイトウに攻撃をかける連邦軍艦隊。しかし、予想されたより
抵抗が少なかった。
1つだけ目立っていたのは、アナベル・ガトー率いる部隊だったが、
そこにクワトロが当たる。
ガトーのガンダムGP02と、クワトロの百式が当たる。
長い戦闘が予想されたが、勝負は一瞬で決まり、ガンダムGP02が
爆発した。
ガトーが破れたことにより、正統ジオンは退却を判断した。
(実は、艦隊の大部分はサイド3に向かっていた。彼らはサイド3に
歓声を持って迎えられると思っていたが、実際にはア・バオア・クー
で攻撃を受け、撤退していた)


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