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| 2022年03月11日(金) ■ |
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| 今回の津波では心身ともに痛めつけられました |
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2011.3.11からの1年間がどれほど大変だったか、を 私たちに思い出させてくれる映画をご紹介。
映画「生き抜く 南三陸町 人々の一年」(森岡紀人監督)から。 「被災者たちの静かな思いを伝えるドキュメンタリー」そのもの。 「今、何一つないもの。壊滅だもの」の「壊滅」の2字が重たかった。 避難所で、頭を抱えて呆然としている高齢者の姿や、 「毎日ここで行方不明の夫を捜していた」という妻の憔悴しきった様子。 さらに「もう、建物がなくて住宅ローンだけ残っちゃいましたよ」と 空元気に笑う人たちが直視できなかった。 極めつけは、長い期間、仮設住宅の抽選にも当たらず、 夢や希望を持つことなど考えられず、ただただ毎日を過ごすだけ、 そんな高齢種の女性が、カメラに向けて呟いた台詞、 「今回の津波では心身ともに痛めつけられました」が心に残った。 私たちは簡単に「心身ともに」という単語を口にするけれど、 体験から出た「心身ともに痛めつけられました」を耳にしてからは、 そう易々と使えなくなった。 こういう作品は、物語を勝手に作りやすくなってしまうが、 ドキュメンタリーとして、静かに被災者の声に耳を傾けていた。 タイトルも「生きる」ではなく「生き抜く」。 ここに、被災者たちの強い思いが込められていることを感じた。 3.11を忘れないためにも、年に一度は観直したいなぁ。
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