永久という名の瞬間
2003年09月08日(月) イワン・イリッチの死

父と会う。
今日は素晴らしい日で。
母とめぐったカフェも。
父との会話も。
三人での食事も、とても幸せで。
涙が出た。

1人、家に帰る途中のバスや電車の中。私はずっと泣いていた。
これではとてもじゃないけどめだつので、本を読んで気を紛らわせた。
もう、私の気を紛らわせてくれる本は、数少ない。他は・・・どうも集中できずに、泣いてしまう。

 その、数少ない本の中の一冊は、トルストイの名作、『イワン・イリッチの死』。
彼の死に様は彼の友人の死に様に極めて似ていることだろう。
そして私の死に様にも、近いだろうと、思う。
私小説の極み。螺旋のような、人間における生と死を描ききっている。
 
そして最後に。私は自分の自己中心さに、また泣いた。


↑エンピツ投票ボタンです。

 < 過去  INDEX  未来 >

お気に召しましたら、押してくださいませ

photo by 東雲