永久という名の瞬間
2004年03月09日(火) 自分に拍手

 私はちっぽけな人間で、でもちっぽけなこと自体を否定する気はさらさらなくて、なにか他のところに、不満足の原因があるんじゃないかと思って、いろいろ探してみる。…いまのところ、見つからないけど。
 いったいどういうことなんだろう。

 私は別に悪いことはしていないけど、その割に生活にはイタいことが多すぎて、私は自分がなにか極悪なことでも過去にやらかしたんじゃないのか不安に思ってしまう。…心あたりも無いんだけど。
 いったいどういうことなんだろう。

 確かに私は人生の成功者ではないけれど、失敗者ではないはず。
 そんな無難な私がこんなに憂鬱なのは、ただ私の心根が悪いということなのかな?もしそうなら…それはそれで憂鬱。
 ま、そういうことか。


 本を何度も投げ捨てる。
 つまらない人間の日常を描いた、つまらない小説。名著らしいから、拾い上げてまた読むけど、それでもやっぱり面白くなくてまた投げ捨てる。
 ああ、でも、名著でもない私のつまらない人生は、一度捨てられたら、きっと誰も拾ってくれないままに闇に消えるだろうな。
 いつまでも捨てないで保ったままの自分に、拍手。

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photo by 東雲