永久という名の瞬間
2004年03月15日(月) 携帯電話

 昨日、あの子から電話がきた。・・・半年ぶり、くらいかな?
 私はケイタイを持ち歩かないから、着信があったことに気づかなくて、履歴に残っていました。

 馬鹿みたいに、今日はあの子からの電話を待っていました。
「着信入ってたけど、取れなくてごめんね、どうしたの?」的メールも送らず、ほっといたくせに。なんだか今日は一日中待っていた。

 ケイタイは私と外をつなぐ、狭い狭い窓で。
 それでも私はそれをも閉ざしたきり。
 そのくせそれがノックされる音を、耳をそばだてて待っている。たとえノックされても、窓を開ける勇気はないくせに。


 10代の後半、まだ私は若くて、ODやらかしたときも、私はケイタイを握り締めて布団の中でうめきながら寝ていた。
 それが震えて、誰かからのメールが来ることが楽しみだった。
 だれも私がODしているなんて知りやしなかったから、とてつもなく面白いチェーンメールが入ってきたりして。自分の状態と、世間のずれが激しくて、私は笑った。

 今、私のケイタイは限りなくゴミに近い。
 しばしばかばんに入れっぱなして、電池切れで転がってる。
 憐れな私の窓。

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photo by 東雲