深夜に、ある女の子から相談のメールが入る。
おお。なんやら最近相談されること多いなぁと思っていた。 そしたら、その悩みというのは、僕の彼女のことだった。
その女の子(Aとしておこう)はキナコと友達で、 仲良くしてくれている。 だけど、Aは最近、いや、結構前からキナコの行動に 疑問をもっていたそうだ。
例えば、授業を真面目に受けない。 やりたいこと、進路を決めていかなければならないのに、 思いは口にしても行動が伴っていない。
ふむー・・・まぁ良いことではないな。
でも、俺はよくわからんかったんだよ。
「で、俺に何をしてほしいわけ?」
ってことなんだ。
それとなくキナコに聞くなんてのはなんとも至難の業だし、 むしろそれは俺がしなきゃいけないのか? いやー俺はそうは思わねぇ。
だって俺は↑のこと聞いても特に心配しねーもん。
授業を真面目に受けていないということを奨励するつもりはないし、 口と行動が伴わないことだってよくはねぇ。
だけど、、心配することか?俺に話すことか?
「お前関係ないじゃん」
って言ってしまったらこれは終いだなと思い、 Aへの返答に悩んだが、 結果的にはそれほどたいした返事はできなかった。
心配してくれているのはありがたいことよ。 少なくともAが良いとは思えない道にキナコが 歩き出しそうになっているのを見てくれているのは、 彼氏として、すごく嬉しいわ。
だけど、なんかちゃうと思う。 気持ち分かるんだよ。 友達が心配すぎて腹立つって気持ちも。
だけど、なんか、、気持ちが隠れてる。 何やろ。 って考えてみたら、
もうそれは簡単だった。
「見下げてるんだよ、チミは。キナコたんを。」
何も考えてないちゃらんぽらーんだと思ってるの。 そして、俺もそれになんともいえないのだよ。 キナコにも言われた。
「skさんは私の頭からっぽやと思っとる!」
怒った調子で言われた。
まぁたしかに考えてないこと多いと思う。 アホやしな。
だけど、頭悪いながらもしっかり考えていると思う。
Aがキナコを見下げているという表現をしたのは、 もう一つ理由がある。
それは、Aがきっと自分も不安だからだ。 勉強や将来に関してぬぐいきれない不安があるからだ。
意識していないだけかもしれないが、不安だからだと思う。
だから、同じように生きているキナコが、 ちょっと許せないっていうか、むかつくって言うか。 お前ちょっとしっかりせーよって。そういうことだ。
大学生は学業が本分。 その通りでございます。
しかし、学業は机上だけではございません。 数学や倫理や福祉でいくら点数がよろしくても、
バイト先で学んだ接客方法や、規律を守る集団の中での生き方。 友達と遊んだ楽しいたくさんの思い出、ケンカ、別れ。
それもひっくるめて勉強なのだよ。
挫折もそう、家でオナニーばっかしてることもそうかもしれない。 俺は、学業ってのは、青春だと思う。
何やったっていい。 学ぶべきことはきっとある。
それは蓋然的にやってくるものではない。 気づいたらそこにあるものだ。
キナコのことを気にしてくれているのはとても嬉しい。 それは本当に心から思うことです。 そういう友達が一人いて、アイツは幸せものだとも思う。
だからこそ思うことは、 キミがメールの途中で気づいたように、 角度を変えてものごとを見るってことだ。
あんまりね、大人なふりしない方がいい。 でかいこと口にしていい。 それが行動が伴わなくったっていいじゃないの。
大切なことは思い描くことよ。 それが自分の可能性を引き出すってこと。
それが行動の一つだと思う。
それにしても、キナコは羨ましいね。 友達がいて。 アイツは俺に「skさんの周りには自然に人が集まる」 なんて言うけど、それはキミのことだね。
笑顔が絶えなくてね。いいね。
好きだから、大切だから、悩むね。 うん。ありがと。嬉しかったよ。ほんとに。
たまには相談を受けるってのもいいな。
俺もオヤジになってきたねぇ・・・まったくw
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