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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年09月16日(日)
勝利の女神に振られる…


 秋季京都大会1次戦4日目 Eゾーン優勝決定戦(再試合) 東山ー鳥羽 於・京都外大西西山グランド

 東山 5−6 鳥羽

 前日友人宅に泊まっていた私は、読みかけの本を枕に知らぬ間に眠りにおちていた。目覚める少し前のうとうとした感覚の中、携帯電話が鳴っていることに気付いた。寝ぼけまなこで電話に出たら、昨日お世話になった父兄さんの声がした。
「おはよう、寝てたんか(笑)。昨日の再試合な、今日やねんて」
 …え。
「10時から、昨日と同じところで」
 …今、何時??
「私、行こうと思うねんけど、どうする?どうせ足(車)ないやろ?」
 …8時45分。今から化粧して、電車に乗って…。
「行きます、行けます!」
「じゃ、何時頃来れる?昨日と同じところで待ってるけど」

 昨日の今日、再試合があるとは思わなかった。もし、父兄さんから電話をいただかったら、熱戦を見逃すことになっていた。感謝感謝につきる。
 試合開始は10時半に変わっていた。選手がアップをしている。鳥羽高校のベンチ前にはすでに選手が集まり、試合前のリラックスなのか二の腕をマラソンランナーの早送りのように動かし、「いっちにっ、いっちにっ」と言っていた。二の腕ダイエットに最適かも、なんて思いながらバックネット裏の席を陣取って観戦準備を始めた。
 今日は先制された。3回裏、一死ランナー二塁から連打とワイルドピッチで2失点。なおも一死一二塁のピンチだったが、ここは見事ダブルプレーで切り抜けた。「今日はボコボコにやれられるんちゃうか」というのが周囲の予想で、私のそれは否めないなと思っていた。だからこの2点だけですでに不安がよぎっていたのだが、選手はめげていなかった。ダブルプレーが取れたのもあるだろうが、今までより一層声が出てきて、元気になった。これはひょっとして…?かすかな期待が心の中に芽生えた。
 4回に長打を打たれ、更に1点を追加された。しかし、ここもファインプレーでさらなる追加点を与えなかった。
 反撃に転じたのは、5回表から。相手ピッチャーは苦手の変則サウスポーではなったが、昨日も対戦しており、またピッチャーは連投となっている。必然的に捕らえやすくなっているとうことだ。その反撃は2死ランナーなしから始まった。2番・那谷選手がライト前に打つと、3番・藤井選手の打球はやや前進守備のセンターの横を抜けた。那谷選手は判断よくホームを陥れた。ベンチは俄然盛り上がった。そして、6回表は下位打線で2点を叩き出し一気に同点に追いついた。このままの勢いで次の回くらいで逆転しておかないと、やられてしまうように思えた。6回裏を先発・沢田投手をリリーフして関投手(彼が出てくると、鳥羽ベンチはまた昨日と同じように大騒ぎだった。好きなんかなあ…?!なわけない、か)が三者凡退に抑え、いい流れを作っていた。
 7回表の攻撃は圧巻だった。先頭バッター・那谷選手が四球で出塁。次打者・藤井選手たいする投球の4球目がパスボールとなり、二塁進塁。そして、これが功を奏する形となる。藤井選手は三振に倒れたが、4番・梅田選手の打球がセンターに抜けた。二塁ランナー・那谷選手がホームインし、ついに逆転!そのあと、二死一三塁となったときに、一塁ランナー・今堀選手がキャッチャーのスローイングを誘発するようにじわじわを塁を離れた。キャッチャーは「刺せる」と思ったのかボールをファーストに送球。挟殺プレーが始まった。かなり冷や汗ものだったが、セカンドキャンパス上の塁審はセーフの判定。サードランナー・梅田選手はすでにホームインしていた。これで5−3となった。昨日みたいな何かがおかし鳥羽からではなく、きわめて普通に鳥羽からリードを奪っている。野球ってわからない。昨日と今日となれば、間違いなく東山がやられているはずだが。
 悪夢は8回裏だった。かすかに勝利の文字は見え始めたまさにそのときだった。
代わった関投手は昨日とはまるで別人の好投ぶりだった。6回から投げて三振は早くも5つ奪っていた。ツーアウトでランナーは一塁。鳥羽はこの回代打構成だった。別にそれ自体にそのような意味があるのかはわからないが、打球はふらふらーと上がり、野手の前にポンと落ちた。勢いもなにもない。ピッチャーは完全に打ち取った当たり…。野手の後逸、送球の処理の甘さも加わって、まさかの3失点。形勢は一気に不利に傾いた。攻撃はあと1回。取らねばならない点は、最低でも1点…。
 9回表、一死一三塁まで責め立てたものの、結局得点することは出来なかった。5−6。逆転。再逆転の熱戦は前日の2時間54分と合わせて5時間ちょうどで幕を閉じた。
 負けたら終わりという試合ではないのだが、やはり負けると残念だ。予想を超えた健闘ぶりだし、これからの可能性を信じたい心境になったが、まだ今すぐには整理のつかない気持ちがある。
 バックネット裏の狭い階段を両校の選手が上がっていく。勝った方も負けた方も表情にそれほど差がなかったのが印象に残った。

 
 こんにちわ。
 「つれづれ野球日記」たるものを書いております。「あるこ」と申します。今まで使用していた日記帳が故障のため、復旧のめどがたたなくなりましたので、本日よりこちらで書かせていただくことになりました。
 今後ともよろしくお願いいたします。

なお過去の日記は当面約3ヶ月程度、下記にアクセスしていただければ見れるはすですが、なんせ復旧していない箇所も多いので、必ず見れるとは限りません。悪しからずご了承ください。

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          2001、9、16 深夜 管理人・あるこ