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2001年09月17日(月) ■ |
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ささやかな乾杯! |
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縁あって、応援している地元の高校がある。 きっかけを話せばとても長くなるのだが、応援をし始めたのは高校1年の秋ごろだ。おっかけの相方でもあり親友のともきちとともに、公式戦はもちろん練習試合にも足を運んだ。当時は高校卒業と同時に終わるだろうと思っていた追っかけだが、大学に進学しても社会人になった今も続いている。いつか、「このままいくと10年選手になるで」とともきちと話していたが、この秋で本当に10年になってしまった。 応援して得たのもはあまりにも多い。ありきたりの言葉だが、出会いと野球の魅力と感動と…。そして、誇り。 学生のころはそれほど思わなかったが、ここ1、2年、自分の年代で特定の高校を追いかけるというのはどうかという疑問が浮かび始めた。思いこみに過ぎないのかもしれないのだが、グランド観戦でひどく居づらさを感じることが多くなった。ほんまにもう辞めようと思った。しかし思うところあってとどまったが、もう今年1年が限界だと思っていた。 しかし、昨日、OB(といっても今年の3年生)の父兄さんとお話する機会があった。何を思ってか私は前述したことをせめたてるように話してしまった。すると、その方は私の話したことをやんわりと否定し、「辞めんどきや、追っかけ」という一言をくださった。今まで「応援ありがとう」「また来てや」程度のことは何度か言われたが、こんなに強い言葉を聞いたのは初めてだった。嬉しかった。 何をやっても続かない私が、この応援だけは続いている。もちろん運動や仕事のように毎日継続するものでもないし、好きなものだから当然といえば当然なのだが、もしかしたらこれは誇れることではないかと思い始めている。 私の原点はこの応援にある。野球が好きなのも、こうして日記を書いているのもすべてこの応援があったからだと思う。 そして、応援を続けてこれたのは、ともきちが私に声をかけてくれたからに他ならない。今でこそわかってくれる人がいるし、こうして日記をかいして人に話すこともできる。でも、学生時分はわかってくれる人がいなくて、いつも2人でチームについてのいろいろな話をしていた。この応援がなかったら、私は今頃どういう人生を歩んでいただろう。もしかしたらまともな社会人して今頃会社員4年目をむかえ安定した収入を得、「不景気だ不景気だ」と言いながらも夏休みには海外旅行とかに行っていたかもしれない。今の私は野球に取り憑かれたかのように試合を観戦し、ホームページを作り野球に関わろうとしている。ここ数年旅行らしい旅行もしていないし、洋服も安物で済ませている。お金は優先的に野球に消えていく。夏の大会があれば、仕事なんてしてられない。会社員になったらそうもいかないから、足を踏み入れることに躊躇している。考えが甘いのかもしれない。でも、一度しかない人生だから、したいとこをする。意味も理由も利益もないかもしれないけれど、私は応援を続ける。勝った負けたではなく、試合を見れることだけでも幸せだと思うのだ(とくにこのところの不安定な情勢を目の当たりにしてからは、その思いが更に強くなった)。 今度、ともきちと10周年を祝うために飲みに行こう。失業中の身分だからおごってもらうことが多いけど、今度ばかりは私がごちそうしたい。
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