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2001年10月01日(月) ■ |
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阪神ファンであることの誇り |
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今日10月1日が、和田選手の引退試合なのか、長嶋監督最後の試合なのか、ただの消化試合なのかは、それぞれが持ってる野球観によって異なる。 私は阪神ファンなので、今日は「和田選手の引退試合」だ。和田選手は1番セカンドでスタメン出場。皮肉にもこれが今季初のスタメンとなった。セカンドゴロ→ヒット→四球…そして、選手生活最後はショートゴロだった。特に3打席目の四球では和田選手の醍醐味を存分に味わえた。やはり彼はスタメンでないと…と改めて感じた。 試合が終わったあと、和田選手の引退セレモニーがとりおこなわれた。始めに、場内アナウンスによる和田選手の経歴の紹介があった。和田選手はすでにその地点でうつむいて、肩を震わせて泣いていた。男の涙っていいものだなと思った。 引退スピーチもすばらしかった。最後は涙声になってはいたが、はきはきした口調で、人に伝えようという意志が見えた。それはグランドでのプレーと同じだった。自分のことより、人のこと。多くの方への感謝の気持ちを述べることがその内容の大半だった。 私たち「阪神ファン」を日本一だと言ってくれる選手は少なくない。でも、「世界一」と言ってくれた選手は彼が初めてなのではないだろうか。 ある掲示板の書き込みで、「あの涙はもう一度優勝できなかった無念の涙だったのではないか」とあった。その通りだなと思った。スピーチ中、流れる涙を拭わずに話し続けた彼を後輩たちはどんな思いで見ていたのだろう。 私たちは「世界一」の阪神ファン。チームが最下位でも、選手がどんくさいプレーをしても、監督がぼやいてもついていくしかない。私たちの声援でタイガースを優勝させてやろうじゃないの!不思議と元気が湧いてきた。 ありがとう、和田選手。ひとまず今は、「おつかれさまでした」。
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