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2001年10月09日(火) ■ |
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秋季京都大会2次戦を復習する。 |
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昨日、平安高校の5年ぶり21度目の優勝で、秋季大会2次戦が無事終了した。 今秋はいつになく熱い秋だった。接戦とコールドが多いというムラがあったものの、すばらしい試合が多く、またチームカラーがバラエティーに富んでいた。高校野球はどうしても画一的になりがちだが、今秋の京都は違った。「投のチーム」「打のチーム」「相手の隙をつくチーム」「土壇場に強いチーム」「足を使うチーム」「リベンジに燃えるチーム」等、じつに多彩。 終わって見れば、平安の貫禄勝ちではあったが、夏の大会後時間のないなか試合で調整をしていき、一試合ごとにたくましくなった新チームは見事だった。昨年のチームに打力がアップした感じ。またエース・高塚に加えて、2番手・倉谷が結果を出しているのも大きい。守備は、本来のポジションに戻ったショート・今浪と中心に堅実。原田監督就任以来初の「全試合無失策」の快挙を成し遂げた(1個、危ないのがあったけど)。 準優勝の福知山成美は、打のチーム。しかし、決勝戦でエース・安達が力投。投手力の良さもアピールした。守備は多少荒っぽいという評判だが、ファインプレーも多く、「アンバランスな魅力」を持ったチームだといえる。ベスト4では、夏に逆転負けを喫して立命館宇治にリベンジしたのだが、この試合が地元ファンがおそらくもっとも燃えた試合だった。 3位の京都成章高校。実は「平安を倒せるのはここなのでは?」と思っていたのだが、ベスト4で2−10と玉砕されてしまった。どんぞこからはい上がらせてら日本一。夏には十分期待出来るチームだ。 私個人が、「センバツ出場にもっとも執念深い」と感じたのは、立命館宇治だった。素材は十分。しかし、明らかに優位な試合でも苦戦が強いられているときもあった。課題は精神的なものではないかなと僭越ながら感じた。 その他、印象に残ったチームをいくつか。 北嵯峨高校は、相手チームの隙を狙ったり、ミスをさそったりした、いい意味で「こずるい試合」をするチーム。2回戦では不利だと言われていたが、終盤に同点に追いつき、立命館宇治を苦しめた。新生・北嵯峨を確信した今秋だった。 東宇治高校は、平安相手にコールド負けしなかったチームの一つ。もう一つは準優勝の福知山成美である。試合展開自体は、防戦一方だったし、守備も決していいとは言えないチームだった。しかし、投手を中心にふんばり、5失点でくいとめた。典型的普通校であるため、他校のお手本的な試合展開をしたと思う。また、投手・伊藤の来春が楽しみ。 東山高校は、集中打で勝ち進むチームだった。初戦も洛西戦は1−0でむかえた8回裏に一気に6得点し、コールドを決めた。勝った試合は全てコールド勝ち。また、負けたのもコールド負けだった。2回戦の京都学園戦は明らかな自滅だったため、試合展開が悔やまれる。 今秋は、秋の地点としてはレベルが高かった。また1次戦では強豪校が固まっていたこともあり、早々敗退した好チームもいるので、春や夏はまた違った展開になるだろう。 とにかく、今秋は楽しかった。
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