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2001年11月23日(金) ■ |
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速報!敦賀気比高校への道?!(旅日記) |
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ついに2001年最後の野球観戦の日がやってきた。
前日の夜という土壇場で対戦相手と試合場所が変更。ま、練習試合ならよくあることだ。気にしていたら自称「追っかけ」の名が廃る?!
敦賀気比高校といえば、ここ数年で急速に力をつけてきた学校だ。京都出身の選手も少なくない。いい選手を取られて悔しい反面、活躍してくれるとそれなりに嬉しいチームの一つだ。そういうこともあり、機会があればグランドに行ってみたいとは思っていた。しかし、こんなにあっさり実現するとは…。
☆7:12 JR湖西線近江今津駅経由で敦賀へ向かう(なんとすべて各駅停車!)運賃1,450円
車窓から見える光景は「霧」。いつもなら、琵琶湖がきれいに見えるのだが、今日はちょっと違った。季節は確実に冬なんだなと思った。更に北にある敦賀は大丈夫なんだろうか?
☆8:48 JR敦賀駅着
霧の心配、どこ吹く風? 駅に着いたら、快晴だった。駅からバスが出ているというので、バスターミナルで時刻表を確かめた。我流判断ですぐに来る9:00発のバスを捨て、9:20のバスに乗ることを決めた。約20分間でお手洗いを済ませ、昼食やお茶を買い込む。グランド周りにコンビニやレストランがある保証は何一つない。備えあれば憂いなし、だ。
駅前商店街(らしきところ)は、朝早いためまだ静かだった。わずかに開いていたスーパーでチャーハンとお茶を購入。焼き魚が安値でおいしそうだったが、さすがにグランドで焼き魚をつまむのは勇気がいる。ああ、気の小さい私…(>_<)。
☆9:20 バスで敦賀気比高校へ…のはずが?!運賃200円+α
しかし、これが仇になる。 9:20発のバスに導かれた場所は、敦賀は敦賀でも、下には何もつかない「敦賀高校」! おかしい、時刻表をちゃんと見てきたはずなのに!
とりあえず、歩こう。 すると、目の前に地図が。見てみると、少し奥に入ったところに「気比高校」という文字が。「よっしゃ〜♪」足取りが軽くなる。
しかし、行けども行けども、敦賀高校。私は大概の方向音痴だが、そんな私でもわかるほど近い場所に位置しているはずだった。
頭がこんがらがった。 バスの時刻表も地図もすべて私の見間違いなんだろうか。 試合開始予定は10:00。時計代わりでもある携帯はすでに9:40を示していた。
敦賀市郊外は、住宅は年季が入っているのだが、学校やその他道路設備は新しくきれいだった。中学校のグランドではすでに野球部が練習をしていた。
気比の松原と呼ばれる海岸付近と通った。しかし、防風林のごとくそびえる木々に阻まれてその光景を目の当たりにすることはできなかった(あとで、「あの辺りは行方不明者が出てる」と聞かされてゾッとする)。
気比の松原の防風林(勝手にそう呼ぶことにする)を横目に歩いていると、市営球場に出てきた。小規模で古くからありそうなその球場でも、どこかの野球部が練習をしていた。道すがら、リトルリーグの練習に行く自転車に乗った野球少年ともすれ違った。野球もまだまだ捨てたもんじゃない。道に迷って凹み気味なのに、心のどこかでほっとしていた。
途方に暮れていたとき、先週能登でお世話になったおじさんの言葉を思い出した。 「もしわからないことがあったら、人に聞けばいいんだよ」 そっか、そうやんな。分からない以上、わかる人に聞くしかないもんな。先週の教訓をこんなに早く痛感させられるとは…。
大通りに出て、人が通るのを待って、敦賀気比高校への行き方を聞いた。しかし、未だに何故道に迷う羽目になったのかわからない。 教訓:見知らぬ土地では、いきがって地元のバスに乗ったりしない
☆10:00 ようやく軌道修正、徒歩40分で敦賀気比高校着
親切なおじさんが道順を丁寧に教えてくれた。遠そうだったので、「歩いて行けますかね?」と聞いた。おじさんが、「行けるやろ。学生、歩いて行ってるよ」。高校生と私の基礎体力を一緒にせんどいて…と思いながらも、お礼を言って一路敦賀気比へ。
しっかし、これが遠かった。何度タクシーに乗ろうと思ったことか(来なかったのだけど)。2度目に道順を聞いたヤマト運輸のドライバーは、「正面に見える白い建物、あれが気比(お2人ともなぜか「きひ」高校と発音されてた。「けひ」であってますよね?!かなり不安)高校」と言って、彼方に見える建物を指さした。 ああ、地平線が見える…。疲労困憊した私にはそれくらいの距離感に思えた。
目の前に見えているのに、タクシーを呼ぶのはごっつ癪に障る。ここまで来たら意地だけで歩く。きれいに舗装された道路で歩きやすかったが、坂道が2,3あり、最初はゆるいのだが、学校に近付くにつれきつくなった。これって、私に来るなっていうこと?(笑)
学校の目と鼻の先にはローソンがあり脱力した。一体、私は何のためにバスを1本遅らせたのか…。より念密な事前リサーチが必要だったのか。しかし、それでは意味がない。グランド訪問では幾度となく失敗を繰り返し泣きを見ている。しかしそれだからこそ、グランド訪問の醍醐味なのではないかとも思う。というか、そう思って自分を慰める(^^;)。
正門をくぐって右に進む。(それにしてもぴっかぴかのすごい校舎だった)小さなグランドの端をそそくさ渡ると、坂路調教のような急坂がそびえ立つ。距離的には短いのだが、今までの道のりを思うと、いじめを受けているとしか思えない。しかし、グランドは目の前、金属バットの音や歓声も聞こえてきた。
☆10:40 見晴らし抜群!敦賀気比野球グランド
坂を登りきるとセンター後方の位置に到着する。グランド全体を見渡して、反時計回りでネット裏へ行くことを選択。途中、スコアボードの掲示をしている部員に挨拶をされた。最近、他校の部員から挨拶されることは多い。学生の頃にはあまりなかったことだ。年とったのかな?
バックネット裏は、古き良き時代を思いおこされるスタンド。土足厳禁のため、スタンド観戦の際は靴を脱がねばならない。私もそうだったのだが、知らない人は土足であがろうとし、中にいる人に注意される。
「これ座布団、あったかいで」 そう言われてお借りしたのは、座布団というより、感触は室内ゴルフ用の芝を柔らかくしたもので、色は白かった。見かけは冷たそうだが、ほんまに暖かかった。 他にもベンチが数個設置されており、関係者やファンの女の子たちが座って観戦していた。
見晴らしがいいグランドだ。特に、三塁側ダグアウトの後方、高台から見下ろすグランドは絶景。グランド撮影をするならここがいいと思う。(但し、レフトとスコアボードが多少見にくい)
バックには、霧が手前からぼかしのように微妙にかかっている山々が連なっていってきれいだった。そんな光景が一層グランドの広さを引き立てる。 野球の強豪校といえば、地方球場をもしのぐような豪華なグランドを持っているところもある。正直、同校に対してもそういうイメージを抱いていた。しかし、実際はそれほど華々しいものではなかった(でも、間違いなく恵まれた環境なのだろうけど)。
お手洗いはバックネット裏の奥にある青い建物。一応男女別になっているのだが…。
試合中、息子の活躍を写真やビデオに…というのは、どこの父兄さんも一緒のようだ。ベンチ付近まで行き、おかまいなくカメラを構えるお父さんもいた。最近試合を「撮る」ことに興味を覚えた私は、つくづく「ああ、おっちゃんになりたい」と思うのだ。
☆17:40 雷鳥で京都へ 運賃2,770円(特急利用)
試合が終わり、一部父兄さんに挨拶をした。まだ11月なのに、「また来年」だ。3月まで試合ないのか。長いなあ…。
車で敦賀駅まで送っていただいた。 電車の待ち時間が1時間以上あったので、電車で帰られる父兄さんと缶ビールで1杯やりながら、世間話をして時間を潰した。出先でのビールはおいしい。
追伸:タイトルは「敦賀気比高校への道」なのに、文の大半を占めているのは私の迷子話だなんて、お恥ずかしい限りです。 なお、敦賀気比高校グランドレポートは年内をメドにホームページ内の「つれづれグランド日記」にアップさせていただきます。その際は、興味のある方に御覧いただければこの上なく嬉しく思いますので、よろしくお願いいたします。
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