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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年11月25日(日)
イヤイヤ病(テンションの低い方専用)

 気分が冴えません。
 野球がオフになり、「とりあえずの楽しみ」がなくなったから?
 いえいえ、野球のせいになんかしちゃいけませんね。

 私は、慢性イヤイヤ病という病気を持っています。きっと病院に行ったって治りません。人は「社会性がない」と言います。その通りかもしれません。でも、一度「イヤ」と思ったら、もうダメ。特に、自由という名の自己責任を課せられる社会人というものになったからは年々ひどくなっているように思います。たまに、自分の行く末を案じて鬱状態になります。この日記がスタートした当初(01,4〜)から御覧の方は、一月に1回程度妙にテンションの低い日記があったのでご存じでしょう。

 イヤイヤ病とは、ある特定の事柄を一度「イヤ」と思うと何もかもがイヤになって、その全てを放棄したくなる病気です。理屈を何だかんだつけて自分に言い訳するけれど、いきつくところは結局「イヤだから」。困った病気です。
 
 そして、それを放棄してしまってもなお、そういう行為に及んだ自分をイヤになるというW作用が顕著な特徴です。最近はそうなることを分かっているので、尚更イヤになります。


 さて、今日はせっかくの相方とのおデーを途中破棄してしまいました。
 イヤイヤ病の発作です。山登りがどうしてもイヤだったのです。朝も相方の電話で起こされ、1時間半も待たせてしまいました。その上、いざ山登りをするときに「今日、調子悪いねん…」。イヤになると、ほんまに頭が痛くなったり、気分が悪くなるから不思議です。

 わけのわからない私の行動に、相方は半ギレ。終始口もきいてくれません。山に登って一杯やるはずが、夕方4時半という明るい時間に解散と相成りました。帰りしな、相方には、「社会人して自己管理をちゃんとせなな」というありがたぁ〜いお言葉を頂戴した。

 元々、山登りは好きではありません。でも、今まで2回、それなりに楽しかったし、相方も気を遣っていつもより優しいコースを用意してくれました。何故私がそこまでイヤになったのか、今になってはわかりません。

 今日のことは100%、私が悪いのです。でも、ダメだった。それでも私は全身で山に登ることを拒否した。もうすぐ、相方の誕生日。なんとか仲直りをしたいのだけど。あーあ、やっぱり冴えないや。


 困ったことに、このイヤイヤ病、野球場で発病することがある。
 嫌いなことならいさ知らず。一応、私は野球が好きだ。

 球場で観戦していて、最初は「眠たいなあ」「だるいなあ」程度が段々、「しんどい」「帰りたい」、挙げ句の果てには、「早くここから逃げ出さないと」というところにまで発展する。たいてい、一人で見に行っているときのことなのだが。

 別にだるい試合でもなければ、ガラの悪いおっちゃんがいるわけでもない。選手は一生懸命試合をし、応援団も熱心だ。でも、その完璧なひたむきさに時々疲れることがある。背を向けたくなるのだ。別に試合で負けたわけでもないのに、制服姿の女子高生や、そろいの帽子をかぶった父兄さんを見て、悲しくなって涙が出そうになることがある。

 プロ野球の試合でも、必死に声を張り上げているときにふともの淋しい感情に駆られることがある。勝っていて、試合が大いに盛り上がっているときでさえ。
 「かっとばせー」と繰り返していると、「かっとばせー」という言語の集合体の意味を見失うときがある。ふと、私ここで何をしているのだろうと思ってしまうのだ。

 この感情は何だろう。
 戻らぬ過去への憧憬なのか、傍観者故の孤独感なのか。
 本当にわからない。わからないことを無責任に書きなぐるのはどうかと思ったが、今日は「野球は素晴らしい」「選手のひたむきさに感動!」などという明るい文章はどうしても書けない。

 何にでも明と暗がある。それは野球も例外ではないし、当然私の心の中もそうだ。今、言えることはそれくらいしかない。