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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年12月09日(日)
星野阪神にちょっと待った!


 こうやって、野球日記たるものを書いて、8ヶ月が過ぎた。しばしばメールを戴くこともある。最近、よくされる質問は、「星野監督の就任に対して、関西の阪神ファンはどう思っているのか」というものだ。

 私もそれほど詳しくないが、流れは大きく分けて二つある。

 一つは、大歓迎派。星野氏の「燃える男」的な要素を買い、チームが奮起することを期待している。

 もう一つは、反対派。やはり阪神の監督は生え抜き選手でして欲しいという考え。野村氏の一件で、もう外様はこりごりと思っているのだと推測する。
 
 そして、大半は前者の「大歓迎派」に属するだろう。実際、私の周りはほとんど前者派である。

 では、自分はどないやねん。
 うーん、私としては、その両方に属さない。どうしてもどちらかと言われれば、反対派を選ぶ。

 誤解のないように申し上げるが、私は星野氏が嫌いなわけでも、純血主義者でもない。もし、星野さんが監督になってもらえるならそんなにありがたい話はない。

 しかし、違うんだ。腑に落ちないのだ。
 星野さん、待ってぇや。それでいいの?止めるなら今のうちやで。
 そう、話かけたくてたまらなくなる。

 阪神球団は、何も変わっていない。変わっていない限り、監督が変わっても結局同じことを繰り返すように思えてならない。星野氏に問題があるとは思えない。でも、阪神には口ではうまくいい表せない特異な体質がある。私は、今回の野村政権の3年間でそれに気付いた。阪神が、長年純血主義を続けていた理由がわかったように思う。

 私が思うに、球団側が求めているのは、昔の星野氏であって、決して今の星野氏ではない。ベンチを蹴ったり、怒鳴ったりする「燃える男」星野仙一、というのと今は違うように思うのだ。人が変わるもの、なのに。それを分かっていないのかな。

 星野氏は義理堅い人間だと聞いた。
 おそらく監督就任要請も受けるだろう。
 今の自分とギャップがあっても、「燃える男」星野仙一でありつづけるだろう。

 でも、そうすることで星野氏がつぶれてしまわないかと心配になる。野村氏の素晴らしい実績を残しながら、阪神に来て、球団や特殊な体質に振り回されて、汚名をつける形となってしまった。星野氏が同じようにならないという保証はどこにもない。
 
 こんな見解は当たって欲しくないのだが、2,3年後、ファンやマスコミが、「星野もあかんかったなあ、これじゃあ、野村と同じやん」と言っている光景が目に浮かんでしまう。


追伸:阪神には、愛知出身の選手が多くなるなあ。それも、上坂や赤星あたりのメジャー級もいるし…。