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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年12月11日(火)
平和産業


 今日、ワイドショーで、アメリカの同時多発テロにより、不況のあおりを受ける旅行業界の特集が組まれていた。

 アメリカ本土やハワイは、考えられないほど安値で行けるようだ。これを機に行く人もいるようだが、その大半は敬遠している。この年末年始、アメリカへの旅行予定者は昨年より7割減だとか。アメリカもまだ安全が保証されているわけではない。敬遠する人たちの気持ちも充分わかる。

 旅行会社の苦戦はまだまだ続きそうだ。
 友人は、派遣で旅行会社に勤めている。終わったら、午前様だという日もざらにあるという。それも、キャンセル・変更等の手続きが多く、テンションは下がっているみたいだ。私も以前まで事務をやっていたので、気持ちはよくわかる、同じ忙しいのでも、儲かって忙しいのとは訳が違う。

 インタビューを受けた男性社員はこう言った。
 「旅行業界は、“平和産業”なんだということが、本当によくわかりました」。

 平和産業。
 多くの仕事がきっとそれにあてはまるだろう。野球だってそうだ。

 高校野球は、戦時中、数年間中止された経験を持つ。先のテロ事件を受けて、アメリカ大リーグは一時中断された。台湾や韓国には兵役があり、野球選手でもよほどでないかぎり、免除されないようだ。20歳そこそこ、そんな伸び盛りに野球が出来ないとは、球界にとって、少なからず影響を与えているはず。

 球界のみなさんも、野球は平和産業なんだと実感していただきたい。そうすれば、自分で自分の首をしめるような無茶な制度がまかり通ることはない。

 野球はすばらしいスポーツだと思う。
 でも、今決して少なくない人々がその他の要因によって、野球自体から離れ始めている。

 某掲示板で、高校野球時代に無茶な指導を受け酷使された人がこんなことを書いていた。

 野球が裏切ったのではなく、人間(指導者)が裏切ったようなものですから。
 野球は何も悪くないわけだし…。
 でも、嫌いにならなかったと言えば嘘になります。

 でも、私は負けたくないと思う。
 無茶な制度、頭の固いお偉いさん、選手を取り巻く複雑な環境…。極端な話、野球そのものとは関係ない事柄で、野球から離れたくない