
|
 |
| 2001年12月12日(水) ■ |
 |
| 野球小説を書こう。 |
 |
私の記憶が正しければ、今日12月12日は、「バッテリーの日」だ。
確か電池協会かどこか設定したもので、由来は、12月12日の「1」と「2」にある。この「1」と「2」、野球のポジションで言えば、ピッチャーとキャッチャーで、ひとまとめにしてバッテリーと呼ばれているのは周知の通り。単純明快で、そこからつけられたものだ。野球においてバッテリーの役割が重要であるように、電気の恩恵を授かる私たちの生活においても、バッテリーは重要なものだ。
高校3年のとき、受験勉強をほっぽりだして、小説を書くことに夢中になっていた。元々、小説や物語は小学生のころから書いてはいたのだが、この歳になって初めて、「野球」を題材にしたものに挑戦してみたのだ。
主人公は、下級生にエースナンバーを譲る背番号「10」の控え投手。今のように複数投手が活躍するという時代ではなかったので、主人公の出番はない。(当時の私の中には、「エースの完投が当たり前」という野球観があった)舞台は夏の甲子園大会の初戦、0ー9の大敗でむかえた9回表。マウンドでひたすら打たれ続けるエースをブルペンで見守る主人公の心境をつらつら書くだけのただひたすら地味な小説だった。
あとは詳しく書かないが(恥ずかしいので)、最後の大会でエラーをした内野手の話や、甲子園を湧かせた偉大な兄に複雑な心境を抱きながら野球を続けた少年の話などなど。傾向を見ると、小説やマンガではスポットの当たらない立場の選手を主人公にして書いていた。
今でこそ、いろんな本や雑誌、ネット等でそうした立場の人のことを知ることができるのだが、当時の私にはそこまでの情報網はなかった。だから、そういう人がどういう気持ちだったのか、知りたくて、自分ならどんな思いを抱くのだろうと考えてペンを進ませていた。特に野球がオフになってからは書く量は増えていった。きっと少しでも野球に浸っていたいという思いがあったからではないのかな?
そんな私が書きたいなと思う野球小説が、この「バッテリー」ものだ。バッテリー、今までの傾向を覆す超メジャー題材。でも、それだけ魅力があるのだ。
主人公は、基本的にピッチャー・キャッチャーの2人に当てるが、どちらかと言えばキャッチャーか。それとも、2人の共通の友達であるチームメイトか監督あたりの目線で書くのも面白いかもしれない。
バッテリーを組む二人は幼なじみ。近所の少年野球チームからバッテリーを組み、高校3年の夏で10年になる。しかし、二人の性格は共に強気で、相性はまるで水と油。仲がいいのか悪いのかよくわからない。私が見た野球マンガの中に出てきた「バッテリー像」をぶちこわすスタンスで、展開していく物語が作りたいと思う。
具体的なことはまだ全くの白紙。でも、2人に歯切れのいいやりとりをさせて、小説では難しいコメディー系カラーのものに出来たらいいなあと思う(出来れば短編でまとめたい)。
私には絵を書く才能、音楽を作る才能がびっくりするほどない。別に文章の才能があるとも思えないが、3つに中では一番出来そうなジャンルだ。
ここのところ、日記系統を書くことが多いが、いっちょ「野球小説」に再挑戦しようかな。ふとそう思った。
|
|