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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年12月22日(土)
一通のメール


 今日、寒いから、朝からダラダラ。こたつの中でゴロゴロ。ごはんを食べ、テレビを見て、本読んでたら、知らない間にスヤスヤ…。こんな1日で、「野球」日記なんて書けるかいな。そう思っていたら、思わずところからネタが舞い降りて来た…。


 夜、私宛にメールが来た。差出人の名前には全く心当たりがない。見た限り、怪しそうではなかったので、メールを開封してみた。何かの感想であるようだった。

 私は以前、他サイトに昔自分が書いたコラムを投稿している。そこは、メールを作者に直接送信できるシステムがとられているのだ。内容からして、そのコラムを読んでくださった読者の方に間違いないようだ。

 私が投稿したコラムは、背番号のない選手、いわゆるスタンドの応援団について書いたものだった。

 共に厳しい練習に耐え、汗を流しながら、試合に出れる選手とそうでない選手がいる。試合に出れない選手はいろんな思いを抱えているのだろう。でも、何も知らない私はそんな選手の気持ちをわかってはいけないように思う。グランドにいる選手にスタンドの声援って聞こえているのだろうか。聞こえているとは思う。でも、私たちが聞いているそれとは違い、彼らの思いがまるごとつたわってくるのだろうなあと思う。内容をかいつまんで言えば、そんな感じになる。

 メールの差し出し人は、元高校球児で、スタンドにいた立場の方だった。経験者の言葉は一語一句がリアルで心に響くものがあるのだが、最も印象に残った言葉がある。「僕たちのことをもっと知ってほしい」。

 コラム内でも書いているのだが、毎日厳しい練習(と人間関係?)に耐えてきた選手と、のうのうといい所だけ見るただのファン。「気持ちがわかる」なんて口が裂けても言えないし、また安易にそう口にすることは失礼だと思っていた。

 よく、「ベンチとスタンドが一体になって」というキャッチフレーズを聞く。でも、正直、どこまで本当なのか私にはわかりかねた。

 差し出し人の元球児さんは、「スタンドにいたけれど、野球部のレギュラーだった」と断言していた。こういう選手の存在は本当に嬉しいと思った。

 気持ちが分かるとは安易に言わない。それは今後も変わらないスタンスではある。でも、彼らのことをもっと見てみようと思った。

 ベンチとスタンド、背番号のあるなし。レギュラーと応援団…。
 私たち「見ている側」が、勝手に線引きしているにすぎないのかもしれない。